Pno1192:イリューザさん
Pno1213:弁天ちゃんさん
Pno1245:Z姫さん
Pno1340:モニカさん
Pno1457:こくりさん
Pno1473:アイリさん
Pno1488:ファルトさん
Pno1659:リンスさん
Pno1858:トリスさん
Pno1870:エンマさん
Pno1192:イリューザさん
冒険の『先輩』という立場から、同行者の安全を最大限に考慮した探索を選択しつづけてきたイリューザさん。
だけれどそれは先を行く人たちの後をなぞるということもあって、探索の楽しさでもある、新鮮な驚きからは程遠いものだった。
それでもようやく至った新海域『アトランド』その景色はこれまでの鬱屈を吹き飛ばすようなものだった
フィーナ「というわけで、アトランドに到着ぅ」
フィオ「ちょっとだけ後方から追うような形になっていたのは、もちろん考えがあってのことだったんだけど、やっぱり勘定にいれていても『退屈』は襲い掛かってきていて」
フィーナ「失敗かもなぁって思ってたみたいだからねぇ」
フィオ「だからこそアトランドの景色は大きな感動があったんだろうねぇ、良かったよかった」
フィーナ「絶対チラっと二人の表情も確認したよね」
フィオ「それで、アトランドなんだけど、テリメインと違って建物の形が残っていることが多いみたい。『協会の探索ライン』を超えたから当然ともいえるけれど」
フィーナ「保存状態がいいからこそ色んな推測が出来るよね」
フィオ「たとえばアトランドの成り立ちとか、もっと大きくテリメイン全体の過去と現在とかね、あくまで仮説ではあるけれど」
フィーナ「考えるだけでも面白い、ただ原生生物も強くなっているわけで、それらへの対策も怠っちゃいけない」
フィオ「アトランドに来たことで起きた変化……レッドバロンでも見られた『適応』」
フィーナ「ここに生きるからこそ、その地で有利な性質を得たわけで、そいつらに対応していかないといけない」
フィオ「まぁでもちゃんと強化を重ねてきたこともあって、ここまでは順調だった。ルート選択はもちろんのことだけど。
しっかり油断しないで行けば何とかなる……わけだけど」
フィーナ「新海域に胸が高鳴るのはイリューザさんだって同じこと。
さぁ探索。という切り替えも大事ではあるけれど、冒険を進めるんだからそういう好奇心とも仲良くしないとね」
フィオ「まとめ。アトランドに到着して冒険の楽しさに触れられそうな一行」
フィーナ「これまでは安全策をとってたからね。悪い話じゃないけど」
フィオ「世界の謎にもすこしずつ迫っていっているような感じもするし、いよいよ深度もあがりそうで本格的なスタート?」
フィーナ「慎重に進むというのは、これからも継続していくことなんだろうけれど、その中でも楽しめたらいいよね」
Pno1213:弁天ちゃんさん
フィオ「……映像? 知らない子ですね」
フィーナ「後から見てみた自分の報告。そしたら自分の姿が写ってねーじゃねーか! とのことで」
フィオ「あ、あのシンプルなのが本当の姿じゃなかったんだ……あ、いやワカッテタヨ」
フィーナ「自分では自分として見えているらしいけれど、それで気づくのが遅れちゃったね」
フィオ「てっきり昆布射出する戦闘方法なのかと」
フィーナ「ABSって名前付いてるから(戦闘方法)
その難民の数はわりと居そう」
フィオ「ファニーなポーズで、叫ぶ『エビ』……それは魔法の言葉……」
Pno1245:Z姫さん
宝石をぶち割った結果出現した謎の生物の助力でツ・カイさんとの再会を果たしたZ姫さん。すぐさまこの子の名前をどうしようかと尋ねるけれど
“「何の話だ?」
「『もろこし』と『からし』どっちがいいのかって話だゾ」
「どっちって。何がだ……」
「ツ・カイは『もろこし』派かー。じゃあ、『もろこし』にしようかナ」
「いやいやいや」
「『もろこし』そのままだと、あんまりかわいくないから……」
「まてまてまて」
「……もろこし〜……もろし〜……もっし〜……うん、『もっし〜』がいいナ!!」
”
フィーナ「ハナシヲキイテ」
フィオ「ツ・カイさん。もろこしの『も』の字も出してない……」
フィーナ「よろしくねもっし〜!!!!(ヤケクソ」
フィオ「説明を要求するツ・カイさん。彼にはもちろんその権利があります」
フィーナ「説明してもらったけれど、なんか抜け落ちてる。そういえばあの時、どこか変な様子だったね」
フィオ「絡まれて結果的にボコボコにしたけど……記憶が無いなら仕方ないな!」
フィーナ「その後は宝石を割って……」
フィオ「……記憶が無いなら仕方ないな!」
フィーナ「こっちは覚えてるんだよなぁ……。
そのあとは派手に濡れ衣を着せてた」
フィオ「あっちの件は不可抗力でしょ。店主さんが誤認したのもあるし」
フィーナ「で、向こうからやってくる……君達は、誰だっけ?」
フィオ「お店の人ならバレるのが早すぎるし……顔だって割れてない。もっし〜さんが『捕まえられた』格好だとするのなら別だけど」
フィーナ「ってことはボコった彼らだろう」
フィオ「ツ・カイさん眠れる読唇術の才を発現する」
フィーナ「いや、私でも読めるわー余裕だわー。
……さっさと逃げようぜ!」
フィオ「まとめ、再会した二人、早速頭のいたいツ・カイさん」
フィーナ「もっし〜の命名。マイペースを貫かれてどうしても辛いツ・カイさん」
フィオ「そしてやってくる追撃者、お話を聞いたことから予測はつくよね! ツ・カイさん」
フィーナ「……強く生きて」
Pno1340:モニカさん
フィオ「難敵を退け、すこし深部に潜ったモニカさん達。だけれど、その難敵のさらに上位バージョンみたいな相手に負けてしまって……」
フィーナ「深さを増したことを悔いているけれど、実際難しい相手に勝てたのなら、段階を上げるのは悪い選択じゃないと思うんだよね。もちろん、相手がだれれであれ突破できる力がないと、そこで安定して進むって事はできないから、見極めが大事なんだけど」
フィオ「あといつもと違うこと、1.海賊との取引」
フィーナ「後ろめたい感情はあるみたいだね、海賊に対するスタンスは人それぞれだけど」
フィオ「公的な場で取引したってのは大きいかもねぇ、協会にも知られないように、だと後々問題になりそうだし」
フィーナ「次。ミニバカラ当選!」
フィオ「どんどんぱふぱふー」
フィーナ「EXPも大事だけどSCをこうやって補充できたことで敗北のダメージを減らせたのはイイネ」
フィオ「倍プッシュだ……」
フィーナ「最後……怪奇! 謎のボトルシップメッセージ!」
フィオ「一体誰なんだ……マジョコワイ」
Pno1457:こくりさん
レッドバロンを行くカジノ船。探索の拠点として利用する人々も多く、こくりさん一行もそういう目的で乗り込んでいた
フィーナ「ついでにレッドバロンの調査も請け負っているみたいだね、協会からの依頼みたいだけど」
フィオ「探索と同時に出来るから効率的だね」
フィーナ「レッドバロンの海中はやっぱり地獄といえるような有様。膜を使って防御していても、やっぱりその熱さを感じてしまいそう」
フィオ「そんなところでデータ収集。あついぞー
これらは将来的に地図を作るために使われるらしいから頑張らないと」
フィーナ「未知を開いていくのは探索者の醍醐味だからね、後進のためにもなるし」
“お昼どきになると、潜水服は海流の緩やかな岩陰を探しだし、暑さをしのぎ複数人が滞在できる多重の空気膜を設置した。潜水服も和装の青年も膜の中に入って腰をかける。和装の青年は全身にかいた汗を手ぬぐいでふきつつふぅと息を吐いていた。彼は生身ゆえレッドバロンの炎熱の暑さにより消耗しているように見えた。紫髪の幽霊は氷の魔術を発動させて氷を作り、潜水服のうちわをとって青年をあおいでやる。一息ついたところでランチタイムとなった。一行はカジノ船で用意したおにぎりとおかずを広げて青年に食べてもらう。おかずは焼きウニに野菜と海藻の煮物である。炭水化物とタンパク質を中心に発汗によるミネラルの流出を抑える献立となっていた。異界の有様を眺めやる眼を持つものならば、こくりと紫髪の幽霊が和装の青年の食事風景を眺めてふふふと不敵に笑う様を見ることができただろう。成長する若者にご飯を食べさせるのは楽しいことなのであり、幽霊や神様にとってもそれは楽しい娯楽なのであった。”
フィオ「休憩時間当然ながら一番消耗の激しいさよさんをケアしつつお昼ご飯に。おかずは海がすぐ近くにあるからこうなるよね」
フィーナ「栄養分を気にかけているのが『らしい』
……この二人からすればこの食事がとても楽しいものであるよね、ともあれさよさんの胃袋は膨らむのだ」
フィオ「少しの休憩をはさんで調査の再開。
この調査を主導する『教授』はレッドバロンの遺跡が炎熱に対するなにかを持っているのか否かを調べているみたい」
フィーナ「今現在滅んでしまったにせよ、対応したけれど経年劣化で耐え切れなかったのか、対応できなくて滅んだのかは別の意味を持つことになるからね」
フィオ「こくりさんの観察だと。炎熱化によって滅んだんじゃないかなって見てるみたいだね、レッドバロンは昔はもっと温かったのかな」
フィーナ「まぁ全容はまだこれから……というところに、プロジェクトのメンバー。『ナトー』さんが登場」
フィオ「探索者達からデータを集めているけれど、意見があるのならどんどん言ってほしいって事だね」
フィーナ「多種多様な人材が集まっているから面白い意見は聞けそうではあるけれど、ここで適応できるのかは疑問だ」
フィオ「そんなこんなで調査も終わって、カジノ船にバック! 休憩と準備、でメシ!」
“シャワーの後は食堂で夕食とあいなった。潜水服は大盛りのご飯、おかずはタルタルソースのかかった魚のフライ、サラダ、肉団子、ヨーグルト、りんご、であった。ごはんは白米の他に様々な雑穀を用意してもらっている。特に和装の青年に対しては雑穀まじりのご飯をどんぶり大盛りによそい、アスリート並の分量を提供していた。1日海域を泳ぎつつ遺跡探索を行った人間の食事量が、日常のそれで終わるわけがないのである。潜水服と紫髪の幽霊はテーブルに並んで青年の食べっぷりを眺めつつ、ふふふと(少し邪悪な)笑みを浮かべていた。田舎のおばあちゃんが孫にやたらご飯を食べさせるのは、飢えることが悲惨なことであり、体づくりがとても大事だということを彼女達が知っているからであり、また、おばあちゃんたちが半ば霊体に近しく、神々と似た嗜好を持っているからに他ならないのだ。”
フィーナ「エネルギー摂取することは重要だからね、こくりさんも沢山食べているし(なおこちらのごはんはへらない)頑張るんだ、さよさん。おばあちゃんたちのためにも……」
フィオ「トレーニングより食事が辛いってこういう……」
フィーナ「こくりさんはデータ分析を進めて仮説を立てる。原生生物が海域へと対応していること。探索者が炎熱へと対応すること。
もし対応できるというのなら、亡びる原因としては弱かったのではないかと」
フィオ「船は海を進んでいく、新しい海もそのうち見えてくる。そこで新しい真実が明らかになったのなら、海全体の謎を解くカギが見えてくるのかもしれないね」
フィーナ「まとめ。地獄のようなレッドバロンをすすむこくりさん達。カジノ船の有効活用もできて、これ幸い」
フィオ「調査もまた探索者の本分。というわけで海域の調査もしているわけだけれど、さよさんが辛そうだ」
フィーナ「まぁ生身だからね。だからメシを食うのだ若者よ、メシメシメシメシ」
フィオ「海域の謎は推測するしかない現状。決定的な証拠がない以上は仕方のないことだけども」
フィーナ「メシメシメシメシメシ」
フィオ「わりあい真面目の背景があるご飯攻勢なので、さよさんは頑張るしかない。でも食べすぎも注意だ」
Pno1473:アイリさん
アイリさんチャレンジ。商売編
フィーナ「仕入れた商品。高値で売るか、安値で売るか」
フィオ「ギャンブルでは失敗したし、高値で売るギャンブル的な作戦よりも堅実に……あっ」
フィーナ「全然売れませんなぁ!
てことで怒り心頭だったけど、声に出してすこし発散。市場を見て回ってみることにしたようだけど」
フィオ「売るために知っておいたほうがいいことってのは結構多いよね、相場はもちろん、需要と供給、情勢、エトセトラ。
でもそれを勉強という形で学ぶのが難しいのなら、こうやって自分の感覚に落とし込んでいくのも大事なこと。
フィーナもそういうタイプだよね」
フィーナ「まぁ、私は昔ほど勉強嫌いじゃないけどね」
とりあえず先達の商売を見てなんとなくわかったようなアイリさん。今度は成功できるのかなー?」
Pno1488:ファルトさん
フィオ「海の藻屑。お魚一杯どこかでみたような?」
フィーナ「多分同じ個体だろうね、捕獲すれば食糧問題を解決できそう」
フィオ「アトランドは珍妙は生き物ばかりだよねぇ」
フィーナ「でも奥地に行くともっとヤバイのが居るかもしれないから、今のうちになれて……」
フィオ「先制して1ターンで転がすの本当にやめてください……」
フィーナ「二人で協力して突破していかないとね。アストさんが効果的に戦える方法ってあるのかなぁ」
Pno1659:リンスさん
“海、海、海、海――。
見渡す限り、どこを見ても海ばかり。船影どころか地平線すら見えないという事実が、自分はもう万が一にも助かることはないという現実を容赦なく突きつけてくる。脱水症状による割れるような頭痛と、飢餓による著しい衰弱。耳元で冬場のすきま風のようなヒューヒューという音が聞こえてくるかと思えば、それは自分の呼吸の音だと気づく。息を吐き出すたびに命が抜け落ちていき、すでに感覚のない両手が別の生き物のように震えている。
すぐに海神に我が身を捧げていれば、こんなに苦しまなくて済んだのに。
はじめはそのつもりだった。凶作に苦しむ村のために、今まで見たこともないような綺麗な供物と一緒にみんなに見送られた。そして、海へ出て半刻ほど経ったあたりで一人でいることが心細くなって、
そろそろ死のう、と思った。
船には色鮮やかな果実や織物といった供物の他に『解放石』と呼ばれるものが用意されている。大層な呼び名だが、ようするにでかくて重いただの石である。なぜこんなものが燦爛たる捧げ物の中に混じっているのかと言えば、神様のもとへ行くためである。
もっとわかりやすく言えば、船を沈めるための石である。
仕組みは単純だ。あらかじめ船底の一部を脆くしておき、子供の力でもなんとか持ち上げられる解放石をそこに落とすだけ。一回では無理でも何度かやれば床は壊れるので、そうなればあとは船を浸す海水を眺めるだけでいい。畑の手伝いよりも簡単だ。
実際それをやった。だけど、なぜか船は壊れてくれなかった。脆くするのを忘れたのか、それとも落とす位置が間違っていたのか、落とす高さが足りてなかったのかはよくわからない。何度も何度も、何度も何度も何度も解放石を落としても自由になれなくて、そのうちに腕が痛くなってきて、ずっとなにも食べていなかったからお腹がすいてきて、目の前には美味しそうな食べ物があって、
死ぬのが怖くて――、
そして、正気に戻ったときには捧げ物は胃の中だった。めちゃくちゃに焦った。早く海の底に行って神様にごめんなさいと謝らないといけないと思った。だけど、どうしてもあの重い石を持つ気にはなれくて、次の日も、そのまた次の日も、広い広い海を見続けた。
最後に残ったのは、腐りきった食料と、なんの意味も持たないただ綺麗なだけの服飾品と、捨てられた子供だけ。
海神の罰だと嘆いたこともあったが、今はそれすら思わない。
霞む視界に映る青い海。こんなにも広いのに、こんなにも孤独な遥かな海。
あたまがいたくて、おなかがすいて、つらくて、くるしくて――
虚空へ手を伸ばして、ただひとつを願う。
――だれか、たすけて。”
フィオ「それはもう随分と昔の、記憶」
フィーナ「……前にこの話が出たとき、ここまで詳細には語られていなかったんだけど、『どんなこと』が起きたのかって事はなんとなく想像してた。でもやっぱり実際にそれを体験した人が語ると……だね」
フィオ「幸いなのは、『この後』がまだまだ続いていて、それもこの記憶の中よりずっといいだろうってことかな。
さぁ、起きる時間だよドラジェさん」
フィーナ「少女になる前の夢も、なった後の夢も見るのかな、ただその境界で何があったのかだけがどうしても思い出せないみたいだけど」
フィオ「この身体では体験したことが無いはずなんだけど、強烈なものだったからなのか、感覚があるような。魂の傷、ね」
フィーナ「私は(能力から)良くわかる感覚だけど、ドラジェさんも境界で何があったのかわからないからなぁ
強烈な記憶。でも身体は違うっていうのは珍しいパターンだろうし」
フィオ「思い出すのはその後の記憶。拾われて、拾ってもらって、救いだされた後の」
フィーナ「な、ないてないし」
フィオ「とそこにユニさん登場。リンスさんも一緒」
フィーナ「ちゃんと作法を守って入ってきたわけで、驚かせようとしたわけじゃない」
フィオ「そのまますこし言い争いが始まる二人、でもやっぱり」
フィーナ「件の勝負から雰囲気変わったよね」
フィオ「以前ならジャンケンは考えられなかった……とまではいわないけど、いや。よかったよかった」
フィーナ「リンスさん、ジャンケンなんだから2回連続ぐらいはよくある。だからそうやって心の傷をえぐるのはやめよう、ヤメテ……」
フィオ「少なくとも、以前の所業でもう公然の秘密『だった』わけだし、フィーナは別に偽者じゃないからいいじゃない、ただノームネーなだけで」
フィーナ「後裏」
フィオ「……朝ごはんにはお味噌汁だよね、オムライスともきっちりあわせる和の魅力」
フィーナ「かつての記憶が時に胸をえぐっても、今この時はそう簡単に侵せるものじゃない」
フィオ「まとめ。ドラジェさんが見る夢はかつての、悲惨な一時」
フィーナ「あまりにも辛いその渦中から抜け出せたのは幸運だったとおもう。その後の生活で色んな価値観も変わってきたのだろうし」
フィオ「こういう風習が残るところで育てられてとなると、やっぱり考え方も想像しにくいところがあったりするよね」
フィーナ「お目覚めしても引きずる後味の悪さ。そこにやってきたのは元気な二人」
フィオ「ユニさんとリンスさん、勝負からやっぱり二人の雰囲気変わったよね。あの後のこともあったのかもしれないけれど」
フィーナ「衝突はしたけれど、ちゃんとぶつかり合ったのが良かったのかもしれないね。これからも小競り合いはあるだろうけれど、なんというか安心かな」
Pno1858:トリスさん
フィオ「四日目。にしてなんだけど、トリスさんの日誌って三段階に分かれていて
一段階目……はちょっとあとで
二段階目が、何らかの契約をかされた男の人? の話でトリスさんとも関わってる、今回も弟さんのところにも行っているみたい
三段階目がテリメインにいるトリスさんのお話で、探索をしつつ回顧したり、二段階目の人を示すような話も出てきてる。
で一段階目なんだけれど、その契約が行われる前後? みたいな感じなのかなって」
フィーナ「言葉の端々から推測するしかないけれどそのうち明らかになってくるんだろうね」
フィオ「ちなみに勝手な予想だけれど、『名前』が重要なんだろうなと、トリスさんて本当にトリスさん?」
フィーナ「あたるかなぁ」
フィオ「本編。ためらいつつも尋ねた魔術師の住居。招かれてもやっぱりなんか嫌な感じがのこる」
フィーナ「こういうことになっているのもその所為だからねぇ、とはいえ進むしかないのも事実」
フィオ「お金持ちの雰囲気……あいつっていうのは多分トリスさんのことかな、そういえば莫大な借金がって話だったような」
フィーナ「尋ねた理由はどうやら『契約』をどうにかしたいけれど、その道はその道の人ということで、尋ねていったみたいだね」
フィオ「割と辛辣な意見を心の中で思っていたり、ポロリと口に出したり。趣味……はまぁ人それぞれだよ」
フィーナ「職業柄だっていってるデショ」
フィオ「所作の向こうに見えるのは……やっぱり血縁だからかな」
フィーナ「どうすればいいのか。と尋ねて返ってきた答えは、兄が迷惑をかけたとの事で……」
フィオ「テリメインへ。割と満喫している感じのトリスさん」
フィーナ「探索もごはんも楽しまないとね」
フィオ「まぁ最終的に目的をたっしさえすれば、ね」
フィーナ「それでスキルストーンについてやっぱりすごいなと」
フィオ「大体の人がこの感想を持つよね、そしてそれもわからなくないぐらいにすごいものなんだけれど」
フィーナ「『弟』さんは興味を持ちそうで、でも来ることはなさそうで、魔術師で……」
フィオ「これだけそろっていれば、二段階目で出た人が、弟さんなのだろうけれど。
トリスさんの借金と二段階目の人の契約の関係がきになるところだよね」
“兄弟たちには兄弟たちのやるべき事があって、それはテリメインにはないのだから。
辺りを見回せば、探索者たちの姿がうかがえる。
多様な人間、多様な目的。
全てを包むほど海は広いが、それでもここは、彼らのあるべき場所ではない。”
フィーナ「人は人の居場所がある、それぞれの登場人物、はたしてやるべき事というのはなんなんだろうね」
Pno1870:エンマさん
フィオ「協会を訪れたエンマさん……メイド!」
フィーナ「彼女はメイドだったか、テリメインへようこそ!」
フィオ「歓迎しよう。盛大にな!」
フィーナ「てなわけで、場面は試験の手前なのだけれど、エンマさんは、なんかものすごく胡散臭いものを見るような表情」
フィオ「普通の場所に居た人みたいだからね、いきなり世界が変わってしまったということで混乱……するのも」
フィーナ「いやちょっと違うみたい?」
“しかし受付嬢の話を一通り聞いてみれば、メイドの頭にも一つの推論が浮かびあがってくる。
メイドは思った。
……これはおそらく、所謂ドッキリ企画というやつだろう、と。
メイドは物事を自分に都合よく解釈する事が得意だった。得意というよりは、もはや染み付いた習性であり、或いは悪癖なのかもしれないが。
何にせよ、頭に過ぎったいくつかの可能性の内から、最悪のものについて最初から真剣に検討する事ができる程、メイドの器は大きくは無かった。
メイドは狂人を見る目つきを人魚に向けるのを止め、指示されるままに手早く探索者としての登録手続きを行い始める。状況が把握できてしまえば、自分が取るべき行動もわかるのだ。”
フィオ「残念、逆ドッキリ(現実)です!」
フィーナ「とはいえ勘違いしたまま状況は進んでいって。……久しぶりだなシュナイダー氏」
フィオ「シュナイダー氏、着ぐるみ説。その筋肉は偽物だったんですか、幻滅しました」
“ もはやメイドの頭に警戒という概念はなく、あるのはいかに華々しくこの『殺陣』を演出し、その出来栄えをネタにボスに昇給をねだるか、という願望一色の未来予測のみ。
相貌は嫌らしく崩れ、下卑たニヤつきの端から鋭い八重歯が覗く。小顔に乗ったセルフレームの眼鏡の奥からは、野心的な瞳が輝きを見せていた。
メイドはその小柄な体躯の数十倍は大きな態度で、不遜と侮りを丸出しにして水中へと入っていった。
「よぉ〜し!このエンマちゃん様の華々しい活躍、よく記録しておくといい!」
「その豚面が、驚きすぎでそれ以上に悪趣味になっちまわないように気をつけておくんだなァ!」
メイドに派手に演出しようという思惑はあったが、別に下衆になろうという意図を持った訳ではない。
本人は本人なりに格好つけた言動のつもりで、ほぼ素を出したに過ぎない。
そのメイドは、フリルを纏ったチンピラで、根っからの三下だった。”
フィーナ「やだ……このメイド。チンピラ……」
フィオ「とても可愛い。ゲス可愛い」
フィーナ「この後の展開がわかりきっているあたりがその……あれだ」
フィオ「大丈夫大丈夫、ちょっと痛い思いをするのと。自然に沈んでいくシュナイダー氏の勇姿を見てメンタルに疵をおうかもしれないけど……」