Pno923:ベレッタさん
Pno924:ダルムズさん
Pno958:ミアーさん
Pno962:素子さん
Pno964:アズテアさん
Pno976:アファイブさん
Pno1020:イルヤさん
Pno1030:テオさん
Pno1033:ラティスさん
Pno1042:ソラさん
Pno1045:メルエットさん
Pno1080:ロジェさん
Pno1093:ヨビスエさん
Pno1095:ケイさん
Pno1102:姉妹と仕立て屋さん
Pno1111:どうぞうさん
Pno1154:ノーチェさん
Pno1192:イリューザさん
Pno1213:弁天ちゃんさん
Pno1245:Z姫さん
Pno1299:オリナさん
Pno1457:こくりさん
Pno1461:リンシャンさん
Pno1473:アイリさん
Pno1488:ファルトさん
Pno1509:レキ&ジョカさん
Pno1518:葉月さん
Pno1659:リンスさん7日目
Pno1730:スヴェータさん5日目
ベレッタさん Pno:923
フィオ「並んで荷物を運んでいるのはちょっと楽しそうだけれど、これもお仕事」
フィーナ「外へ外へと進出していく犬人達だけれど、辺境の地となると、サポートが行き届かずに音信普通になることも多くて。そういうことを何とか減らしていく技術の一つ、転送陣」
フィオ「正確に言えば入れ替えだそうで、対になった陣にそれぞれ荷物を置いて入れ替えるとか、このときにお互いの陣に荷物が無いと発動しないので、タイミングを合わせて、荷物を積んでおかないといけないと」
フィーナ「指定時間は相手の状況を常に確認しておくわけには行かないからね……大変だったとおもう」
フィオ「ということで、準備完了。発動すると、一瞬にして、木箱と羊に。あっさりはしているけれど、すごいね」
フィーナ「あっ、羊肉ってこうやって手に入れていたんだねぇ……」
フィオ「メ゛ェェェェ」
フィーナ「補給後はいろいろとそろっているから、料理の質も上がるし、何より肉が」
フィオ「こうやって指揮官によって部下も変わっていくんだねぇ、他のところでも料理関係で活躍できそうかも」
フィーナ「肉、食わずにはいられない」
フィオ「骨を持って食べるタイプの肋骨肉。おいしそう、絶対美味しい」
フィーナ「食べる深さによって味わいもちがうんだねぇ、へぇ、臭みが出てしまうとはしらなかった」
フィオ「夢中に食べていたらすぐに平らげてしまって、反省しながら次」
"粒の大きなざらっとした食感の物、くにゅくにゅと噛み切れないほど柔らかいもの、こりっとした血の味のするもの。
複数の内臓肉を混ぜているので、一つ一つ食感が違い、それが楽しい食感となっています。
柔らかく滋養のある味わいに強めに塩を効かせたそれは、酒を嗜む人なら杯が進む味と表現するかもしれません。
つまり酒のつまみっぽい感じなのですが、大体酒のつまみはおかずとして食べるにも優秀なものです。"
フィーナ「内臓を焼いたものなんだけど、味付けは最低限。なんだけれど、いろんな肉質があきさせない味わいをかもし出していて、残念ながらお酒は呑めないけれど、本当におかずとしても美味しそう」
フィオ「続いて、それをパンではさんで……塩味がちょうどいい塩梅になって、そこにベレッタさんなりのアレンジを加えたサンドは……じゅるー」
フィーナ「大満足の後、牧畜事情に思いを向けて、もっと内陸に進出して、上手くまわせるようになればできるのかも」
ダルムズさん Pno:924
フィオ「ワンペア」
フィーナ「おーけーおーけー。ろざりーん!!」
フィオ「コミュニティ事情はわからないなぁ、酒場とかで個人でやっている人はいるだろうけど」
フィーナ「そうだねポーカーには向いていないかも、マージャン……別次元でなら」
フィオ「ふーむ……やっぱり開示されちゃうのなら、戦争みたいに、カードの数字比べがいいと思うけれど」
フィーナ「ちょっと考えてみたけれど。勝ちすぎ注意って感じで
1.五枚引く
2.順番を決める(1〜5)
3.数字を比べる(大きいほうが勝ち+特別ルール)
4.勝敗を決める(ポイント比べ)
ってのはどうかな、特別ルールで一つ前に負けたら、数字の差分、今回の数字に加算する。
普通に勝ったら1ポイント、小さい数字で勝ったら2ポイントとか」
フィオ「すごい荒削りだけどね」
フィーナ「最後に」
フィオ「見てるよーこちらこそありがとう。サグパニールある?」
フィーナ「私はテリメインにいないからなぁ」
フィオ「あ、君つけてもらってるけど、女子だからね、一応ね」
フィーナ「愛称だと男性っぽいよね」
ミアーさん Pno:958
フィオ「海の中があわただしくなっていく中、未開の地へと足を踏み入れる予定のミアーさん。不安はあるけれど、フィリーさんと一緒なら大丈夫と考えて」
フィーナ「今日はフィリーさんについて。昨日思いを吐き出したのが、ちょっとした慣れのようになったらしくて、今日も深いところのお話になるのかな」
フィオ「フィリーさんがミアーさんと一緒に行くことを決めたのは、『面白そう』だったから、髪にかかった呪いとかがその要因だと考えていて」
フィーナ「逆に、ミアーさんがフィリーさんを選んだ理由、それはまだわからないと」
フィオ「ふむ、まぁそれでもいいのかなと、偶然の出会いからでも旅を続けていれば、後からついてくるんじゃないかなって」
フィーナ「続けて、懺悔だという言葉は。自分がした、していることへの言葉で」
フィオ「目的を問われて、それを素直に答えた。その裏で期待していたのは協力をしてもらえるだろうということ」
フィーナ「面白いことを求めてやってきたフィリーさん。自由にだれにも縛られることなく生きたいんじゃないのかと考えて」
フィオ「……なるほどね。確かにそれが全てそういうことだとすれば……そういう風に考えちゃうのかな」
フィーナ「考えすぎだと思わないわけじゃないけど、どこまでも真剣だね、気持ちいいぐらい」
フィオ「今の旅は楽しいけれど……か」
"フィリーのテリメインの旅が楽しいものになるように、私も努力をしようと思います。
できる限りの海を渡って、たくさんの人に出会って、多くの戦いをくぐり抜けて。
でも、私一人でできる事なんて、悪魔のあの子からすればきっとほんの些細なものでしかない。"
フィーナ「そこのところどうなんだろうね、私は『できる事』を過小評価しているように感じる、それはもっと大掛かりなことが出来るってことじゃなくて、やってくれたことをどういう風に評価するかは、評価をする本人次第じゃないかな」
素子さん Pno:962
フィオ「前回、小屋に帰って絶句した素子さん、果たして何があったのか……」
フィーナ「開いた先に広がっていたのはまさかの自分の部屋。似ているとかじゃなくて、間違いなく自分の部屋」
フィオ「飛び込んだベッドも幻覚じゃないことを示しているし、本当に帰ってきちゃった……?」
フィーナ「部屋の状況も素子さんが出て行ったときと同じみたいだしねぇ……あ、一部の人は苦手な炭酸飲料」
フィオ「ようやく治療を思い出して、傷をふさぐ。そのあといつも使っていた服に着替えて、ちょっと出かけようとしたら」
フィーナ「外に広がるのはテリメイン。振り返れば当然のように自作の小屋がある」
フィオ「だけれど扉を開けてみると、さっきの部屋が。つねってわかるように夢じゃない」
フィーナ「混乱しているところに訪れた郵便屋さん、いつもどおりの決まった挨拶と作業、でも彼の後ろに広がるのは海岸で」
フィオ「郵便物も普通に受け取れて……この人がおかしいって感じじゃない」
フィーナ「そのまま帰っていった郵便屋さん。一拍遅れて扉を開くけれど、その姿はどこにも無くて」
フィオ「わけはわからなくなったけれど、まぁいいかと、電話をしようとしてみると」
フィーナ「幾つかの手がかりに充電の変化というピースが加わり、自分の状況について理解が深まる」
"これにより素子は少しずつ理解してきた。
自分のみ、この部屋とあの世界がつながっている状態なのだと。
もしやと思って部屋の奥の窓を開けると、やっぱりあの海岸だった。"
フィオ「起きた現象はある程度理解できたけれど、原因はさっぱり。まぁでもとりあえず腹ごしらえをしなくちゃと」
フィーナ「大量の獲物を台所に、はてさてどんな料理にするのかな」
アズテアさん Pno:964
フィオ「前回、感動の兵馬俑から……なんだこれ」
フィーナ「宴でしょ」
フィオ「ツッコミ役を増やそう、そうしよう」
フィーナ「えっと、跳びまわれるのが新鮮で浮かれていたらしい王子。血を吐きまくるのは生前からだからね、しかたないね」
フィオ「苦笑しつつもゲッホゲッホ、配下の二人が大あらわ」
フィーナ「マンボウってそのあたりに転がってるものなんだね……」
フィオ「さて、今現在は葬儀お疲れ様会中ということで、ただこれも大事な弔いだよと」
フィーナ「文化の違う弔いだけれど、先生は流石にお詳しい」
フィオ「抹香と陰膳ね……あ、本当に宴会の余興だった」
フィーナ「アズテアさんが気づいたのは、無人の席に置かれた料理、先生が説明してくれるところによるとポチさんの分ということで」
フィオ「ボケ殺し。なるほどね、死者の分と。全部が逆になるのはちょっと聞いたことあるかも」
フィーナ「ポチさんは放置プレイが苦手……と」
フィオ「三人で席につくと、すぐ近くにあの三人がいて」
フィーナ「王子は礼と謝罪をして。それから必要な情報を聞き出そうと話が始まる」
フィオ「あの村であんなことをした理由だけれど、王子には明確にできないと」
フィーナ「国が滅びた後に流れ歩いていて、研究を統括する人に出会って拾ってもらったとのことで、その人、プロモさん、が何故あんなことをしていたのかはわからない」
フィオ「胡散臭そうなカツオなのかも」
フィーナ「うん、多分はじめて聞いたかも、外に出ないと、比較のための名前とかきにしなくなりそうだね」
フィオ「研究室の数と術士の数が同数で、それぞれ専門があるから専用の部屋を持っていたと」
フィーナ「名前メモメモ」
フィオ「みんなやっていることが違った中で、王子の分野は『死霊術のシステム化』ふむ……ガリガリガリ」
メモの音
フィーナ「三人が細かい部分をつくって、プロモさんが大きな何かをと、だけれどそれがなにかはちゃんと把握していないけれど」
フィオ「何かの供養。ねぇ」
フィーナ「死霊術をそういう風に転用しようとしていたとのことだけど……わかんないね」
フィオ「アズテアさんの疑問、ポチさんの中に閉じ込められた理由についてもわからないみたい、全てはプロモさんか」
フィーナ「重要カツオ」
フィオ「非人間に人権をください」
フィーナ「謎の立場のプロモさん。じゃあ王子が個人的な親交があったのは……と南の人でスメンクカーラさん。研究は『エンバーミング技術』……え」
フィオ「えっ」
フィーナ「先生も呆けたような表情をするレベル」
フィオ「そこへポチさんが突然、連続蘇りー」
フィーナ「おぉ、壮観だ……」
フィオ「次回予告ー」
フィーナ「三人目がキタゾー」
フィオ「ポチさんよりどえらい相棒っているのかな」
アファイブさん Pno:976
フィーナ「穏やかな日々、オオモノがほしいと思うけれど……」
フィオ「そろそろアレがくるころかなぁ」
フィーナ「今回はお仲間さんについて、コッソリ記録してたとのこと」
フィオ「シンプルないい絵じゃない? さて、リーディスさん、アファイブさんより少し大きいね」
フィーナ「犬系の人は私も見たことあるな、多分いろんなところに進出してるんだと思う。頭髪から放たれる魔力……これは魅了的なものなのかな」
フィオ「戦闘方法について、剣術か」
フィーナ「イイネ。得物の長さでスタイルも大分変わってくるけれど、このぐらいなら格闘もかなり織り交ぜてって感じかな」
フィオ「持ち上がらない剣は、ただの荷物だ」
フィーナ「バカンス好きとの事、バカンス・センスという謎の指標。まあ仲良く出来るのはいいことだよね」
フィオ「情報はまだ多いとはいえないけれど、このまま探索を続けていけば、いろいろと書くことも増えてくるかもね」
イルヤさん Pno:1020
フィーナ「今日は水着買い!(回)スキルストーンを使っても服が水にぬれちゃうことが気になって、それを防止するスキルストーンもあるけれど……いろいろ不安があって」
フィオ「ということで、テリメインにやってきてから『水着』なるものがあるとしって、パーティのみんなで買いに行くことに」
フィーナ「訪れたのは海辺にあるお店、海岸は人でにぎわっていて麗らかな陽と、静かな波が穏やかな時間を飾ってる」
フィオ「お店ではみんなそれぞれに選んで、イルヤさんはヒミコさんに聞いたりしながら、鏡の前で着てみて」
フィーナ「おーかわいい。マヒルさんもかわいい。わりと大胆でもそういう人多いから気にならないんじゃない」
フィオ「ちょっと遅れて合流したヒミコさん。イルヤさんは水着のデザインを見るつもりがある一部分に目を奪われて」
フィーナ「いやーみんなかわいいな似合ってるなー……わかるよ、イルヤさん、痛いほどに。でも、いつかはと、希望を持ちすぎるのも危険なのだよ、気をつけると良いよ」
フィオ「イルヤさんは大丈夫じゃないかなー……」
テオさん Pno:1030
フィーナ「テオさんが海底に沈んでいたころのお話。まだテオフィリンではなく、姿も女性ではなかったころ」
フィオ「叶わなかった恋に意気消沈して、海底で眠り続ける日々。まったく動く様子もなく、生きているのかも怪しい様子だったから、身体は苔だらけ、魚に食べられちゃったところもあったし、右目があった場所からは海老がこんにちはしている」
フィーナ「海老の巣穴にされちゃってたんだね……生きる意志は無いけれど、身体は勝手に動く、といっても内部なのだけれど。海中の微生物とたまに届く日光で、栄養が作られ、身体を直して、壊されて直してを繰り返しているから、姿は落ちた時のまま変わる様子は無い」
フィオ「理想的な水死体」
フィーナ「もしもテオさんが女性に生まれていたら、王子様に救われるという望みを持てていたのかもしれなくて、そうしたならば」
"望みさえすれば幽霊魚の性質により可変性を得た肉体はたやすく変質を開始し、
ヒトデのようにやわらかくまるくて吸いつくような肌触りのあたたかな女性の体を獲得し、
レースのようにヒダ状の模様を描く淡桃のウミウシの卵で髪を飾り、
クラゲを縫い合わせた外衣は海の流れにあわせてひらひら揺れて七色の光を反射し、男を誘惑する妖にもなることはできたのだ。"
フィオ「だけれどそれを望む意思はとっくの昔に死んでしまっていた。肉の中で溶け出して、吸収されて、栄養になっていた」
フィーナ「そんな生きているけれど、生きているといって良いのかわからないような身体。だけれど長い時間そうしているうちに、ある転機が」
フィオ「とりあえず形は保てているけれど、ひざから下はなくなっちゃっているし、エビの拡張は頭の中をすっからかんにしてしまっていた」
フィーナ「そんなテオさんからほんの少しはなれたところに、きらきらと輝く宝石があった。時期で言えばテオさんの後に沈んできた『それ』、ただ動かないテオさんと、落ちてきた宝石は触れ合う機会は無くて」
フィオ「でも水の流れに翻弄される宝石は、ちょっとだけ動く事があって、それがたまたま、テオさんの手に触れた」
フィーナ「瞬間、テオさんの身に起きたのは。脳みそが無いはずなのに、瞳に散った火花を自覚して、身体に流れ込んできたのは、沈んでいた間に身体に起きたさまざまな現象の記憶。さらには感じるはずだったさまざまな感情が一気に」
フィオ「これは当然のように混乱する、下手したら発狂してもおかしくない」
フィーナ「新しい魂がテオさんの中に生まれていたんだけど……」
フィオ「そのまま起き上がって海へ、身体の中にとらわれていたかつての魂は解放されたんだけど、そのせいで新しい肉体の魂は、大きなものが欠けてしまった」
フィーナ「この後どんな道をたどることになって、今へ至るのか、それはまたいつか、ということで、楽しみに待たせてもらおう」
ラティスさん Pno:1033
フィオ「セルリアン海上の船の上、ラティスさんはヘイゼルさんに、データの異常についてきいてみたけれど」
フィーナ「データの書き換えがされていたからってことだけど、やるわけ無いじゃないと」
フィオ「もう一度二人でチェックしてみて、どうやら初歩的なミスが原因なんじゃないかとめぼしがついて」
フィーナ「ヘイゼルさんが有閑マダムより下とは思えないしなぁ、というかどう考えてもはるか高みだよね」
フィオ「これはごもったもなヘイゼルさんの怒り、流石にそっちをやっている人がこんなミスをするわけにはいかないよね」
フィーナ「そこに現れたライラックさん……あっ」
フィオ「有閑マダム……」
フィーナ「ラティスさんのナイス判断、そういうことなら仕方ない、そういう仕事を振ったほうが悪い」
フィオ「この二人ならすぐなおせそうだしね、それにしてもなんとなくいろんなことをこなしそうだったから意外だな」
フィーナ「チェーンジェム『運命力』について」
フィオ「このTGをもったおかげで今では幸せです! みたいな」
フィーナ「結局良くわからないんだよねぇこれ」
ソラさん Pno:1042
フィオ「新しく登場したシスター、レインさん。明るく元気いっぱいで、ソラさんのゴミ拾いも手伝ってくれる子なんだけれど」
フィーナ「その若さのせいもあって、知らないことも沢山ある。勉強続きのソラさんより、知らない事だってある」
フィオ「毎日ゴミを拾っても、次の日にはまたゴミが出現する。海の向こうからやってくるものは、拾うそばから捨てられるものもあるかもと」
フィーナ「それは確かに酷いこと、片方が一生懸命になって行っている作業を、その反対側では邪魔し続けているのだから。『正直者が馬鹿を見る』残酷で救いの無いような一つの道理は、それもまた、しかたがないと受け入れなくてはならないもので」
フィオ「レインさんはその酷いことを許せないんだとおもう、見張って、それをさせないようにするというのはその表れかな。ただ、全てを正義で満たすには海は広すぎる」
フィーナ「レインさんが学ばなくてはならないことは、あまり綺麗なことばかりじゃないよね」
フィオ「人生は常に学ばなければならない、ソラさんが言うと重いなぁ、いろいろと」
フィーナ「勉強と学びはまた違うけれど、それもまたこれから、かな」
フィオ「今日も沢山のゴミを拾って。今日は手伝ってくれたレインさんだけれど、他の人の手伝いにも奔走しなくちゃ行けないからと」
フィーナ「ソラさんはそれを了解し。それじゃあ今日のうちにもう少し付き合ってもらおうと……なんでもいい、か」
フィオ「二人が向かった先は、酒場。いくらソラさんが型破りでも、戒律をガンガン破っていくわけじゃなくて、ましてや今日は少女づれ」
フィーナ「さりげなく坊主がいぢめられてるけど、まぁそれはそれとして。今日の目的は普段とは違った相手への宗教活動、こんなところにいる相手だけれど」
フィオ「とりあえず招かれた、というか望まれた形での来訪ではあるみたい。ギィギィ音を立てる扉の向こう側の声は入ることをためらわせるのには十分で、ユキさんが嫌がるのもわかる気がする」
フィーナ「で、抜擢されたソラさんはレインさんもみち……さそって、彼女なりの考えはあったみたいなんだけれども」
フィオ「こわれたロボみたいになってるー!!」
フィーナ「ソラさんのせっとく。大人の階段のーぼるー」
フィオ「マシンガントークで拒絶するレインさん、根こそぎ奪われる……なんだ負けイベントか」
フィーナ「啖呵を切って出陣。ぶぉぉー。酒場に入ると臭気と、遊び方の間違ったダーツが立てる音で、想像より状況の悪い場所に来てしまったことを悟って、さっさと事を済ませようと」
フィオ「だけれど二人は兎角目立つ、当然みんなが見る、視線が集まって、漏らす笑いは乾ききってる。弱音も仕方ないこんな状況じゃ。だけれどソラさんはすっと前に出て、用件を口にする」
フィーナ「場に不似合いな言葉だけれど、望んでいた反応は確かにあった。関係ない人々はそれぞれ興味を失って、敬虔な男達が前に出てくる」
フィオ「海賊なのに、と思わないことも無いけれど、信仰の対象であるカイが、そもそも階級の低い生まれだったそうで、そこから上り詰めていくストーリーは階級を超えて人々に希望を与えたんだって」
フィーナ「どちらかといえば貧者から信仰されることの多い神であるからか、彼らもその一端ということ」
フィオ「ソラさんはその一団を座らせて自分も腰掛ける、レインさんは……あー座るとダメか」
フィーナ「口上から初めて、門出の言葉が語られる」
フィオ「聖書を開いて読む形になっていて、ソラさんは前半部分を暗記していて、日々の勉強のおかげなのか、そこを越えてもある程度までは読めた……んだけど」
フィーナ「やっぱりというか、だんだんと突っかかりが多くなって、だまって聞いている男達も妙な雰囲気を感じ始める」
フィオ「そこでレインさんのナイスフォロー。何とかかんとか読むべきところを全て呼んで一礼……弱きものは善き導き手を隣人とせよ」
"「超越の徒が恥ずかしいばかりですが、わたくしは隣人がいなければまだまだ未熟なシスターにございます。
ですが必ずやわたくしも超越を。皆様と共に歩んでいきたいと思います」"
フィーナ「あまり適切な言葉じゃなかったのかもしれない、ただまっすぐなその言葉は、私は好ましいものだと思うな」
フィオ「一仕事終えて。レインさんは普段見ていたものと違うソラさんをみて、不思議な感覚を覚える。ふむ……」
フィーナ「ソラさんはお腹が減ったからと一つの提案をする、返ってきた言葉を咎めつつも、今日のこともあったし特別だからと」
フィオ「私もアイスたべたいなー」
メルエットさん Pno:1045
フィーナ「海底遺跡にて二人の行く先をふさぐマイケル。あ……処理されそう」
フィオ「空気が無いからね、容赦なくても仕方ないね」
フィーナ「場所にあわせた魔法を選んで、狙いを定めて構えを作る。生まれた光球は綺麗だけれど」
フィオ「生まれたときは小さかったのが、両手で包んでいるとだんだん大きくなって、メルエットさんの一言でそれは沢山の光の矢になってマイケルを刺し貫く」
フィーナ「綺麗な魔法だね。色は勿論、その姿も……」
フィオ「オーダーどおりさっさと終わらせたね」
フィーナ「ユーリスさんは良くわからない魔法だといい、メルエットさんも良くわからないという。自分で扱ってるのに!」
フィオ「自分で使っていても良くわかんないものって結構あるじゃない」
フィーナ「否定は出来ないけど。義眼と相性のいい魔導石を探しているところもあって、いろいろ試しながらゆっくりと前に進む」
フィオ「勢いで進める間はそれで良いけれど、突然上手くいかなくなったりもするから、その前にちゃんと準備をしておくべきだよね」
フィーナ「出来てない子がなんか言ってる」
フィオ「シャー! 今回使ってたのはほたる石。使い勝手はそれなりだけれど、もっといろんな色の魔法も使いたいと、ユーリスさんはその言葉を受けて次に使う鉱石を考える」
フィーナ「本当ならアクアマリンが見つかればいいんだけれど、と。ただ、メルエットさんが言うとおりで、簡単に見つかるのなら、ここにいる必要も無い」
フィオ「今日のところはとりあえず戻って……旅は始まったばかり、ほしい物が、ほしい形でなくても、見つかる事だってあるかもしれない」
ロジェさん Pno:1080
フィーナ「流れの中でつぶやく飛行の術で、まるで成功したかのような気分になって。自在に空を飛んでいた主人のようにしてみるけれど、なんだか溺れそうで控えめに」
フィオ「それだけでも気持ちがいい。海の中特有の景色が視界に入って楽しませてくれる」
"慎重に体の向きを変えると、見上げていた波の影の形が落ちた海底が見え
白砂と岩のコントラスト、所々に咲いた珊瑚と海草の森、魚たちの鱗のきらめきが綺麗だった。"
フィーナ「そうしているうちに、引っかかってとまる。飛ぶように流されているうちに随分離れた場所に来ていて、戻らなくちゃと思いながら、うつ伏せになって流され続けて」
フィオ「そんな感覚が気持ちよくて、もっと上手に泳ぎたくなったのかな。焦りは禁物とわかっていてもはやる気持ちは、確かにあって」
フィーナ「実際に空は飛べないけれど、この世界の水の中でなら……と。スキルストーンさえあれば、ある程度の無茶もきくだろうし、納得できる形まで出来るようになると良いけど」
ヨビスエさん Pno:1093
フィオ「先生、今日の料理は一体なにをおつくりになるんでしょうか」
フィーナ「しーちゅーばー」
フィオ「材料から見るに飲み物かな……えっと準備するのは」
フィーナ「ジュースとジュースとジュース」
フィオ「レモンジュース多くない? それをとりあえずミックス! テレレレー シンデレラ」
フィーナ「ヨビスエさんは言う側かな、言ってもらう側かな」
フィオ「ガラスを溶かす、超高熱のキメ台詞だね」
フィーナ「なんか疲れてるけど、実食!」
フィオ「と、いうことで、今回のメイン議題、どうやって飲食してるんだろう、なんだけど」
フィーナ「まずいのはともかくとして諭吉君が死んじゃうのはまずい」
フィオ「で、マジックパワーですな。ふむ……液体に作用する魔法かな、取り出しても中身はそのままみたいだし、目の水分とかに気をつけないとちょっと怖いかもしれないけれど」
フィーナ「そのまま宙に浮かせられるのは便利だねー、他の容器なくてもいいんだ」
フィオ「で鉢は普通に脱げる。とこれも魔法の品みたいだけど、形状変化がそれなりにスムーズだ」
フィーナ「流石にそんな顔を全国ネットじゃ流せないね……」
フィオ「予想とたがわないくらいにかわいい。ただやっぱり涙が目立つね」
フィーナ「料理番組的にはこれでいいのかな、でも美味しかったのなら何よりだね」
フィオ「パインはキウイとも合うから気が向いたら試してみてもいいかもしれない、ビタミンCも豊富だし」
フィーナ「なんというか、いつもどおりだったね」
フィオ「これって物品送れるんだ。……なんか面白い贈り物ないかな」
フィーナ「そんな機能無かった。見切り大量かー大変だ。はたから見る分にはなんとかなったようだけれど」
フィオ「はたして、きのこることはできるのか」
ケイさん Pno:1095
フィーナ「ある日、あの転送失敗の翌日のこと。どうやらお金が無いらしくて」
フィオ「宿代が高くついてる。こういう毎日必ず出て行くお金から削るのが節約のヒケツ」
フィーナ「装備を整えるほうを手抜きするわけには行かないと思うしね。今でこそ順調に進んでいても、やっぱりどこかで難関は待ち受けているはずだから」
フィオ「帰還に必要なスキルを習得しなければならない、ためしにキャラシに書き込んでみても、消えてしまっていることから、状況が判断できる」
フィーナ「ルルブにないって事は……サプリ。もしくはGMのオリジナル……? 読めない形式になっているってこともありえるのかな」
フィオ「なんにしても楽観論は打ち砕かれて、次の手段をケイさんは考える」
フィーナ「先が見えない探索を続けなくてはいけない以上は、自分がしっかりと立つための足場が必要。それはすなわち安定した活動の下地」
フィオ「パーティの仲間は特殊な技能で、テリメインから本来の住居へと立ち戻ることが出来る。だからこそ、この問題を相談するのには向いていないと」
フィーナ「ケイさんが考えて、導き出した答えは……?」
姉妹と仕立て屋さん Pno:1102
フィオ「前日譚。執務室に二人の女性、お互いに人型ではあるけれど人間ではないみたい。スーレさんがぼそりぼそりとリピートリクエスト」
フィーナ「言われたイメトさんは、茶化すようにして言葉を紡ぐ。身分が高い人らしいのだけれど、そういう雰囲気よりはイタズラ好きな何かを感じる」
フィオ「スーレさんは再度のリクエストをして、返ってきた言葉は、出かけてくるというもので」
フィーナ「まぁそれぐらいなら、当主様だし、偉いし、だけれど目の前には山積みになったお仕事が、整理もされずにあるんですよ」
フィオ「スーレさんはそれをどうするんだと、少し強めに問うてみるけれど、イメトさんは堂々と」
"「帰ったら本気出す!!」"
フィーナ「遠くのパン屋まで聞こえる轟音と断末魔。わりといつものこと……じゃだめなんじゃないかなぁ」
フィオ「なおイメトさんは縛り付けられた様子。恨み言をさらっと流されて、ひたすら仕事をさせられてる、まぁ溜めたのは本人だろうからねぇ」
フィーナ「水着選びに一人遅れる当主様、仕事が山積みの当主様、お目付け役に鞭を持ってせかされる当主様。……当主様って偉いんだっけ?」
フィオ「えら……うーん。えら……んー」
どうぞうさん Pno:1111
フィーナ「ローディおばさんによろしく」
ノーチェさん Pno:1154
フィオ「日替わり日誌のような、今日は主計長のシオさん。前回音を上げた船長が……あー残念だなーまことに残念ダナー」
フィーナ「大敗に終わった昨日の戦いを思い出して、あの組み合わせがここら辺では一番厄介みたいだね、抜ける人はちゃんと想定と準備をしているからね、慢心は浅いところで知ることが出来れば、先に進む原動力にもなる」
フィオ「検閲はいったら殺されるかも……、主計長は二度死ぬ」
フィーナ「たしかに、立て直しが急務だろうからね、足止めされると、最前線からは一歩はなれちゃうし」
フィオ「あ、そういう仕事なんだ。……適材適所? もともと戦いの中にいた人だと、目の前で負けてるのをだまってみていられないだろうねぇ、ウスくなるのは危ないな、たぶん」
フィーナ「そうだね、常に前向きである必要は無いけれど、少しでも早く立ち上がらないと、時間はだれの事も待ってくれないし、次へ次へ」
フィオ「パーティ組んでいるならみんなで強くなっていけば良いからね」
フィーナ「船長……楽しいのはわかるけど、今度はつるされるだけじゃ済まないかも」
フィオ「なんとなく頭のよさは垣間見えた気がするかも」
イリューザさん Pno:1192
フィーナ「深く潜った地点での一戦。敗北という確かな結果と、善戦という次へつながる過程、後者も決して軽視すべきものではないけれど、やはり大事なのは前者で、敗北してしまったという事実がそこにはあって」
フィオ「冒険者というものに慣れているイリューザさんはそれを良くわかっていて、信頼や信用を勝ち取るためには、何よりも結果を出さなくてはいけない。ここでは切り捨てられる心配はないし、過程を生かしてやり直しは聞くのだけれど、それでも確かな遅れが生じてしまった」
フィーナ「それがイリューザさんの答え、思考にかまけて深い位置に潜ってしまったのは、この海に潜む脅威を甘く見ていたからかもしれないし、後から思い返せば反省点はいくらでも見つかる」
フィオ「ただ、これで終わらないのが冒険者。次に同じ脅威と相対したときは確実に突破するために、戦闘を振り返り始める」
フィーナ「特徴として防御が固いことはわかっていた。おそらく一番厄介な相手であろうあいつは、ほんの少しだけ攻撃してくると、あとはひたすら防御を固めて耐え忍び、相手の息切れを待つ……。水中であるということを生かした生存戦術だね」
フィオ「そして、それに対応するための準備はしていた様子なんだけれど」
フィーナ「体力よりも空気の供給をする布陣を組み、了承もしていた、ただ実際には一切の援護が無かった。これこそが今回の裏に潜んだ敗北の種だったのだー!」
フィオ「スキルストーンが発揮する技術と発揮条件。そしてその『順番』」
フィーナ「多分これがもう少しゆるい規制であったのなら、こういう形にはならなかったんだろうけれど、ここから先はイリューザさんの説明のとおりに」
フィオ「勉強になるなぁ……」
フィーナ「この一見地味に見えるけれど、非常に重要な発動条件。これを上手いことそろえていくことが、今後の課題としても挙げられると思う」
フィオ「スキルストーン同士の干渉については、推測ではあるけれど、多分そういうことなんだろうね。自分が望むときに発動できないと、かなりの不自由を強いられそう」
フィーナ「さて、だけれどこれをボーネンスさんに言う必要はないと考えて、それは信頼というところも勿論あったけれど、イリューザさん自身の反省もかなりあったらしくて、こうやって試行錯誤して、相手を打ち破っていく……のが冒険の醍醐味かもね、刺激としては少し強すぎたかもしれないけれど」
フィオ「怠っていたと反省できるのも、次へ進むには大事なこと。私も一点突破好きだけど、敗北の後だしより多角的な攻撃手段を考えていくべきなのかもね」
フィーナ「ただ、からめ手のようなものは、もう一人の攻撃担当であるオルカさんが考えているみたいだから、イリューザさんの路線はあまり変わらないみたいだけれど」
フィオ「負けた、とはいっても一切歯が立たなかったわけじゃない、足りなかった部分を補うことが出来れば、深いところだって全然怖くない」
フィーナ「今回の負けはいい経験だった。そういえるかどうかは、ここで何をして、何をつなげるかにかかってる。やる気十分なボーネンスさん。意気消沈したというわけじゃなくて良かった。立ち上がり、進み続けられるのなら、何度負けようが……何度もってのは言い過ぎかもしれないけれど、決して絶望するようなことじゃない」
フィオ「さて、そんな風にしていたら、飛び込んできた噂話、聞き耳だけ立ててみるけれど」
フィーナ「ロザりんの噂話? ……ろくなものではないことは、あ、いやナンデモナイデス」
フィオ「あくまで噂だからねー、だからちょっと笑って流せたり、こわいなーなんておびえる真似が出来たりするのかもしれない、もし本当にその強制労働施設に送られたのなら、表情もなくなりそう」
フィーナ「シュナイダー氏……。たしかに、海賊が確保されているという事実とそれを留め置く施設があるということ、一般的な冒険者からすればこれはありがたいね。少なくともやったもの勝ち、という無法ではないってことだ」
フィオ「う、噂にはオヒレがつくからなぁ……更正するはずが廃人になっちゃったとか……ないよね?」
フィーナ「お、ロストテクノロジーで、失われたメッセージが復活してる」
弁天ちゃんさん Pno:1213
フィオ「昨日言っていた合コンへ行ったらしく」
フィーナ「はぁ、真面目な……」
フィオ「魅力的な誘い文句の数々、帰結がそうなるのは私にはわからんが」
フィーナ「いつもより気合を入れて、周りの人たちも魅力がある人たちで、でもなんか想定とは違っていて?」
フィオ「……フフッ」
フィーナ「料理が盛りだくさん。持ち込みOK……うん、嘘は言ってないな」
フィオ「想定と全然違う場所に来てしまった弁天ちゃんさんの運命は!?」
フィーナ「ちゃんと貢献しました。出来る女性だ……」
フィオ「いやまぁ、真面目も美徳だよ、うん」
フィーナ「有意義な合コンでしたね……」
Z姫さん Pno:1245
フィオ「そりゃ怒られる」
フィーナ「Z姫さんのこれまで、俗世に染まらず、無垢であれ。ということが常識の欠如につながっちゃったんだね」
フィオ「悪気があってやったわけじゃない……としても、ちょっと怒らせちゃったみたい」
フィーナ「お芋を食べる時間はわりとどうでもいい。ちゃんと説明してあげるツ・カイさんは保護者だなぁ」
フィオ「説明を受けて、これまでしてきたことと、怒られたことの因果関係がわかり始めたZ姫さん」
フィーナ「本質は理解できなくても、トラブルの芽は一つつまれたかな」
フィオ「あ、あれ?」
フィーナ「持ち歩いているそれ、持っているはずのそれ。これは不安で……すみそうかな」
フィオ「そうそれ! コイン。無いとガチャガチャできないそれ」
フィーナ「ツ・カイさん……心中お察しします」
フィオ「ガチャはほどほどにね……」
オリナさん Pno:1299
フィーナ「前回新しい部屋への扉を開錠した様子だったけど、一つの問題はどこが開いたのだかわからないぐらいに、この船には開かずの部屋があって」
フィオ「一つ一つ調べるのは時間がかかったんじゃないかな、対応する部屋をメモしておいたほうが良いかも」
フィーナ「さて、たどり着いたのは狭い通路を抜けた先。蒸気の音とともに開いた扉のむこうには……」
フィオ「真っ白な部屋、清潔な床、静かな場所……」
フィーナ「シオネさんが何かを発見してオリナさんを呼ぶ、表示されているのは図面だけれど、オリナさんは一つの疑問を口にして」
フィオ「どうやって開けた?→触ったら開いた」
フィーナ「……才能発揮しちゃったかーってそんなわけあるかいな」
フィオ「眺める図面はここが医療区画であることを示していて、え、えーと……設備のレベル高すぎない?」
フィーナ「病院船とか? そんなのあるかはしらないけれど」
フィオ「広すぎる空間に、とりあえずは切り上げを宣言して、もう一つの区画だけを見ておこうと。これもシオネさんが開けて、やはり才能発揮してるのかも」
フィーナ「今の段階でも不穏なのに、大丈夫かな……」
こくりさん Pno:1457
フィオ「その日の探索はもう終えて暗い夜の中に、オレンジ色の灯がともる。その一室に座り込んだ潜水服。沙世さんは床に横になって、紫夏さんは丸まって眠っている。夜に探索は出来ないし、朝を待つだけ」
フィーナ「こくりさんは自室でお茶を沸かして。上機嫌なのは、注連縄をして、ボードを掲げていたら、二人が作法にのっとって参拝してくれたから」
"神々とは人々の信仰があって初めて成り立つ存在なのだ。これによりこくりもまた願いを新たにする。この探索の旅がどのような結末になるかは、己にも分からないのだが、それでも、己の目的だけではなく、彼らの願いを叶えられるよう、神として働かねばなるまい、と。"
フィオ「そ、そんな機関が存在していたとは知らなかった……」
フィーナ「こんなこというのも失礼かもしれないけれど、意外と科学的なんだね神様界隈」
フィオ「確かに、誰も不幸にしないで、運気が上昇するというのは素敵なことのように思える」
フィーナ「それと、比較するわけじゃないけれど、噂に聞いた願いをかなえる魔法、まことしやかに語られるそれにたいしては」
フィオ「危険だなと。こくりさんの所属していた神仏界隈では全知全能はありえないということになっていて……その話は有名だね、だけれど慣習としてそうなっていたのはしらなかった、神様もいろいろだ」
フィーナ「その上で考える、先の魔法が秘めたもの。制約と代償」
フィオ「ドラ○●ボールとファ▲ストかな」
フィーナ「自分の努力でたどり着けない願い……か。それでも欲してしまうことがないとはいえない。こくりさんはそれに興味を持ったからといって、止めようとするのではなく、慎重にコトを進めるように、と」
フィオ「こくりさんは書棚に向かう、かつてこの潜水服を使っていた人間の書棚なのか、多種多様な本からその人がどんな人なのかはなんとなくわかるんだけど……」
フィーナ「寝床にご一緒しようとした本は惑星についての本。興味深い本ではあるけれど……こくりさんは全体を見て、考える、この書棚には『海の本』がすくないじゃないか、と。……潜水服と海の少ない書棚、ねぇ」
リンシャンさん Pno:1461
フィオ「だんだん厄介な相手が増えていく印象だよね」
フィーナ「捻出できなかったとき、そのときはそのとき。出来たときにあわせて書く人もいるけれど、何事も無かったように再開する人が多いかな」
フィオ「新しいことをいっぱい知ることが出来る、知らない海域は楽しいよね。でもその心は忘れちゃならないと思うな、次の海は……あつそうだけど」
フィーナ「テリメイン水牛とかそのあたりにいないかな……」
アイリさん Pno:1473
フィオ「キルムさんが提案したのは、防御についてもっと学んだほうがいいということで」
フィーナ「や、やぶからぼうぐらいしってるわい」
フィオ「と、いうのも、先日の戦闘でアイリさんは防御に追われ続けて、まともに攻撃ができていなかったのだと、あらら」
フィーナ「防御も楽しいよ、そこから生まれる戦術的多彩さでは攻撃に負けずとも劣らない」
フィオ「キルムさんはアイリさんに効果的な言葉を選んで、なんとかやる気を引き出そうとするけど」
フィーナ「アイリさんが前衛である限り、身体を張るしかないのだ……」
フィオ「うわぁ、いい笑顔だ、そんなにか、そんなになのか」
フィーナ「新しい戦法を教えるというキルムさんに、回りくどいという態度を示すアイリさん、だけれど先日の失敗という事実でチクチクされる」
フィオ「何とか興味を持たせることには成功したみたいだけれど、結構無茶言われてるなぁ……蚊」
フィーナ「さされたあとはかゆい!」
フィオ「とにもかくにも実践ということで、錨を構えるアイリさん、キルムさんは杖を振り下ろして……」
フィーナ「錨で受け止めた形になったまま静止、そこから力をどんどん加えて……あー魔術的な何かやってるねこれ」
フィオ「やたらと大きくなった圧力に思わず抵抗するアイリさん、それをすぐにとがめられて」
フィーナ「一度仕切りなおして、教えていく。有り余る力の使い方。それだけに頼らないで、他の手段を把握しておくこと」
フィオ「再度。今度はキルムさんが受ける形で、アイリさんの剛力へ立ち向かわなかった」
フィーナ「本当に躊躇なく全力で力いれていたみたいだね。押しつぶされず、相手の体勢を完全に崩す技術、やるな」
フィオ「毒舌も忘れずに一撃、これが『フェイント』だ!」
フィーナ「煽りよる。相手の力を利用するというのは、本当に有効なんだけれど、実戦だと難しい、だからこそ訓練を続けて身体に叩き込む必要があるわけで」
フィオ「『受け流し』についても教えておいて、ふむ、これで魔法使い相手にも戦う手段ができたわけで……あとは練習あるのみだね」
フィーナ「さて、訓練を怠らず、と説明をして、ようやくちゃんと釘をさせたね」
フィオ「楽しい楽しい強制労働……」
フィーナ「働きたくないなら勝ち続けるしかない、この海の中で。がんばれる、これまでとは違う、本当の危機が後ろにあるのだから」
フィオ「個人で訓練できないってのは確かにマイナス点だねぇ、アイリさんみたいにキルムさんが居ればまだ良いけれど……」
フィーナ「一人でもイマジナリーフレンドと一緒にやればいいじゃん」
フィオ「それ実体ないから」
ファルトさん Pno:1488
フィーナ「見つけた新居、現在は改装中ということで」
フィオ「中でなにが行われているのかは、会話と音で判断するしかないか」
フィーナ「家と交渉……!?」
フィオ「出来そうな気がしてきた、かべのなかにいる」
フィーナ「いや、生きた家だとしたら、……実体として擬人化させれば……」
フィオ「思ったより大変な状況みたいだねー終わった後が楽しみだ」
フィーナ「語尾を厳密に規定される文化はみたことないなー、選択式ならありえるのかも」
葉月さん Pno:1518
フィオ「きちんクラブ……不思議な名前のカニだ」
フィーナ「チキンレーサー。それは一つの生き様、それは一つの業、それは最期を足掻く人々の名」
フィオ「チキレはほどほどにね!」
リンスさん Pno:16597日目
フィーナ「海沿いの小さな村、地理的や産業的な関係から、ただただ続くだけだった小さな集落の変わった風習」
フィオ「あー……牛を流すとか聞いたことあるかも」
フィーナ「無知が生んだ誤った風習だね、少しだけ悲しかった……と語り部は感じて」
フィオ「ある年の不作は、それはもうすさまじいもので、こんな村だから、当然こうなれば、出来るだけ多くの贄を海に放つことになって……」
フィーナ「小船に乗せられた、食糧、毛皮、織物、そして子供。自分もそこに育ち、それ以外の世界を知らなかったから、疑問に思うことすらなかったこの風習」
フィオ「純粋ねぇ……。小船から見える海を見て……ドラジェさんは、どうしたのか」
フィーナ「この後、飢える前だから、どっちだろうね」
フィオ「おはよう、もしくはバッドモーニング」
フィーナ「自室で目を覚ましたドラジェさんは酷い頭痛に襲われて、先の記憶が間違いなく、自分の古い記憶だと確信する」
フィオ「ただ起きた事実として、それを処理して、頭を揺らすたびに頭痛が襲いかかってくる」
フィーナ「何故こんなに頭が痛いのか、その理由に至らない。そんな時、扉の先に濡れタオルを持ったユニさんが現れて」
フィオ「あいまいな記憶を尋ねる前に、すさまじい勢いで迫られ、泣きそうな顔で告げられた言葉が、記憶をつなぎ合わせる」
フィーナ「当然問いかける。いつも居る場所に居ない存在感の大きすぎる彼女のこと」
フィオ「ユニさんは、答えられないような態度を示し、ドラジェさんを苛立たせる。間が開いて、つぶやいた確認の言葉をぶち破って」
フィーナ「うわー! 嘘だった!」
フィオ「かなり長い間眠ってしまっていた様子で、二人に心配をかけたのはあたりまえなんだけど、ユニさんの態度が誤解を招くものだったので、そこを確かめる」
フィーナ「まぁ流石にこの状況で、何にも無くてあの態度はないだろうからねぇ」
フィオ「海中での戦いで付いてしまった傷痕。美しい肌だからこそ、それが痛々しく見えて」
フィーナ「ふむ……何が裏目に出るかわからない、とはいえあの場面では治す以外の選択肢は無かったし、ちゃんと治す方法もあるわけだからね」
フィオ「痛みが無いのは不幸中の幸いだったね、日々の生活や探索に支障が出てしまうのは本当によくない」
フィーナ「強く治療を進めるユニさんに対して、リンスさんはつれない態度、ドラジェさんはそんなユニさんの様子からコトの大きさを感じたのか、頭を下げて謝るけれど……後悔はそのままおわらせちゃいけない」
フィオ「リンスさんは二つの正直な気持ちを話す。選択を迫られるドラジェさんだけど。うん、この言い方をされるとかなりくるね」
フィーナ「とっても深い信頼のようにも聞こえるけれど、ちょっと考えてから治すようにお願いして、それを快諾する。一件落着かと思ったところで……おやおや?」
フィオ「いつもと違う様子のユニさん。リンスさんからでた挑発のような言葉に、想定し得なかった反応を見せて、口をついた言葉が、以前言われたことに引っかかるようで、リンスさんへ火をつけたようにみえたけれど」
フィーナ「ドラジェさんナイス……! ただそれは気になっていたところで、リンスさんの答えとしては何故か魔法が使えて、とのことで、ユニさんもそれに矛盾は無かったと」
フィオ「ただやっぱり、あの場面にいたドラジェさんとしてはその説明は納得がいかなくて、ユニさんが幾つか可能性を上げてくれるけれど、淡々と否定される。眠ったままだった」
フィーナ「ドラジェさんに心当たりはあるものの、それが答えに結びつく気はしない。そこへユニさんが横から声をかけて……」
フィオ「出火原因は料理中に出歩いたこと……か、最近乾燥してるからなぁ」
フィーナ「引っ張られていくドラジェさん、騒がしい日々が帰ってきた、のかな」
フィオ「甲板船尾ヨリ、キッチン出現。……へぇ。いやいや、なんだこれ」
フィーナ「発明家ってスゲー!」
フィオ「というわけで、ここで料理をしていたんだね、火の心配はしなくて良かったようでよかったよかった」
フィーナ「ついに出現する手料理」
フィオ「……いま、卵焼きもスクランブルエッグも同じだって」
フィーナ「思ってないし言ってないし」
フィオ「甘めの卵料理って癒されるよね」
フィーナ「さて緊張の味見は如何に」
フィオ「甘くない!?」
フィーナ「襲い掛かられるようなしょっぱさは、流石にきついね」
フィオ「古典的ではあるけれどやる人はやるからなぁ、どっちか色つきにしておけばわかりやすいんだけど」
フィーナ「しおらしくなってしまったリンスさんを止めて、全部食べようとするドラジェさん、格好いい」
フィオ「お腹の中は空っぽで、入れる料理はしょっぱくて、それでもあぁ、生きてるんだなぁって」
フィーナ「寒くて暗い海の夜。リンスさんを呼び出したのは……」
フィオ「大事な話があると告げられ、興味がない風にふるまう。それでも話したユニさんの一言は」
フィーナ「えー、あー……そうくるかー」
スヴェータさん Pno:17305日目
フィーナ「海底から水面へとまっすぐに、太陽の光が届き、たどり着いた水上は、まばゆい光と空気に満ちていて、胸に吸い込んだ空気が安心を運んでくる」
フィオ「水浸しになったスヴェータさん。水中ですごしていた間に身体は限界近くまで疲弊し、とりあえずの場所で寝転ぶぐらいしか出来ない」
フィーナ「水によってへばりつく服や髪、寝転んだ所為でくっついた砂の不快感。呼吸が整ってくると、いろんなことがわかってくる」
フィオ「砂を落として、水は絞って、人が居ない場所へと何とか歩いてから、時計を使って自分を取り戻す」
フィーナ「息が続かない。スキルストーンがあっても、どうしようもないほどに疲弊してしまって、それは水の中に潜ること自体が、テリメインにきてから初めてしたようなものだからで」
フィオ「スヴェータさんの世界では人が入るべきではないほどに水は汚染されていた、見た目も臭いも、実際に入ってしまった結果も酷いもので、そんな場所で戦うことなんて想定されるはずもないだろうね」
フィーナ「毒沼で戦えって言われているようなものだからね……そんな世界なら、確かに陸上だけ考えておけばよさそうだけれど」
フィオ「何度か落とされたことはあるみたいだけど、そのたびに高熱出してるらしいから、これからもそこで戦うことはなさそう」
フィーナ「そんな世界だから、落ちたら即脱出が鉄則で、テリメインのように、長い時間をかけて潜り続けるのは初体験で、それは想像以上の困難が付きまとうことだった」
フィオ「洗面器に顔をつけ続けるような。というのはたとえ話でよく言われるけれど、ここでは『ような』じゃなくて、実際にそういう戦いをしなくちゃ行けないからねぇ」
フィーナ「かつて窒息させるという方法でその手にかけた獲物の姿。今度は自分がそれに倣うかもしれないという嫌な予感が」
フィオ「役に立つイメージはわかないけれど、せっかくの機会だし、身体能力が向上するのは間違いなくいいこと」
フィーナ「水泳は全身運動だから、お手軽に強化できるよ、溺れるかもだけど」
フィオ「お手軽とは」
フィーナ「とりあえず泳ぐぐらいは。自分が知らないコツや技術がある予感。確かに教えてもらうのがいいと思うけれど……その秘密を知られてもいい相手なら……むずかしいか」
"「でも、どうこう言っても始まンねえ。文句言ったってしょうがねえんだ。やるしかないなら、やるさ」"
フィオ「懐中時計が彼女をもう一度切り替えさせる、心も身体も疲弊しているけれど、それでも」