2017年03月08日

日記感想 第7更新02



Pno923:ベレッタさん

Pno924:ダルムズさん

Pno933:おじさん

Pno958:ミアーさん

Pno962:素子さん

Pno964:アズテアさん

Pno976:アファイブさん

Pno1020:イルヤさん

Pno1033:ラティスさん

Pno1042:ソラさん

Pno1045:メルエットさん

Pno1080:ロジェさん

Pno1093:ヨビスエさん

Pno1095:ケイさん

Pno1102:姉妹と仕立て屋さん

Pno1111:どうぞうさん

Pno1154:ノーチェさん

Pno1192:イリューザさん

Pno1213:弁天ちゃんさん

Pno1245:Z姫さん

Pno1299:オリナさん

Pno1457:こくりさん

Pno1461:リンシャンさん

Pno1473:アイリさん

Pno1488:ファルトさん

Pno1509:レキ&ジョカさん

Pno1518:葉月さん

Pno1659:リンスさん6日目





ベレッタさん Pno:923

フィオ「命の危機を察するベレッタさん……何気ない日常の中に潜む危険性とは」

フィーナ「まず需要があって、供給があって、土地が無くて、でも供給はそれなりにされていて、需要はいつまでも枯れることはなくて、つまり人があふれて、そこに体格で劣るベレッタさんが突入しているとなれば……おしくらまんじゅうかな」

フィオ「何とか群集からのがれることが出来たけれど、不意に現れた空白地帯の理由は目の前にある料理屋で」

フィーナ「瑠璃なんて、オシャレナナマエダネ」

フィオ「外観も名前も雰囲気も完全にアウト」

フィーナ「名前を呼んではいけない神。もろもろの怪しさ。うん、許容範囲だね」

フィオ「とりあえず集合場所としてはグッドなのかもしれないので、号令を出して。お腹が減っているのはもはや運命か」

フィーナ「普通とは。その楽しさは自棄なのか、開き直りなのか、どっちも同じか」

フィオ「メニュー……これ表紙とかにおどろおどろしい化け物の絵とか描いてない?」

フィーナ「どれを選んでも、ということで神頼み。軽くお腹を満たしてはくれそう」

フィオ「間違いを経て人は成長するのだ……」


フィーナ「やって来た料理。物は言い様。たしかにたしかに」

フィオ「リスペクトを感じる」

フィーナ「普通に美味しそうだね……その匂いは嗅ぎ間違いってことはないんだろうなぁ」

フィオ「南のほうで出される料理でこういうのあったよね、タコライスとかそういう類の。魚のにおいはしないけど!」

フィーナ「あーあれね。美味しいよね、魚のにおいは絶対にしないけど」

フィオ「混乱しながらの食事という新体験に納得することは出来ないけれど、思ったより美味しくてよかったのかも」

フィーナ「この謎が解ければ自分達で再現も出来るはず。……していいかどうかは別にして」

フィオ「お会計を終わらせてみんなと合流、いろいろ忙しかったけれど、とりあえずの収穫は……あったのかな」

フィーナ「早く寝て幻聴を振り切らないとね……」

フィオ「そういう血筋じゃないんだから、きっと大丈夫。きっと」


ダルムズさん Pno:924

フィーナ「親切なあらすじ。自爆(二日連続二回目」

フィオ「自爆スイッチを押す時点で普通じゃないからね、一度押せば二度も変わらないかも」

フィーナ「残機制すごいなー。無くなるまでは再生し続けるんだよね、後から入れたものとかも再生するのかな?」


フィオ「テリメインは謎ばかり残っているねぇ、人間が住んでいたってことは、やっぱり沈んだ説が」

フィーナ「そして先日のフォーチュンクッキー……いろんな、それこそピンキリの情報が提示されたわけだけど」

フィオ「ふむ……一定時間だからねぇ、命をとりとめて、誰かに治療とかされていればチャンスあるのかな」

フィーナ「ヨガマスター半端じゃないな……。まぁ戻ってくる人ってろくなことにならないことも多いからなぁ」

フィオ「うん、格好いいこといってる、アイコンは意味深だけど」


おじさん Pno:933

フィーナ「海底で電子タバコを吸うおじさん。火を使うほうは無理なので妥協案とのことだけど」

フィオ「スキルストーンを使ってためしはしたけれど、芳しく無い結果にあきらめることに。絵としてはちょっと面白そうだけど、隙間に煙がたまってるのは視界も悪くなりそうだしね」

"そこはファジーにしとけよ、ファンタジー。"



フィーナ「いろんな人とパーティを組み替えているから、いろんな人と出会う、異種族は探索者とわからない場合もたまにあるからねぇ、生物か怪しいひともいるわけだし」

フィオ「無機物もざらだからね」

フィーナ「シュナイダー氏みたいに、どこが美味しいかとか考えるのかな……」

フィオ「さて合流した二人。後発のマオさん、気持ちいい感じの子だね」

フィーナ「シーナさんはまだセーフだから……」

フィオ「そしてもう一人。あ、ローデンさんだ。新聞屋さんの」

フィーナ「取材が主な目的だったのかな、とりあえず参加して、次には抜けてしまうみたいだし」

フィオ「まぁそういうのも気にしないグループみたいだからね」

フィーナ「さて、質問にゆったりと答えるおじさんと……マ、マオさん」

フィオ「とても緊張してらっしゃる。リラックスリラックス」

フィーナ「まぁ確かに私も取材受けたことは無いなー、定期購読契約まで結ぶとか商売上手だなー」

フィオ「ふたたびおじさんへの質問タイム」

フィーナ「ふむ……ふむ……ふむ?」

フィオ「からかわれてるーっ!」

フィーナ「いやそりゃタバコとは違うだろうけれど……テリメインタバコという海タバコみたいな感じの何かがあるかも」

フィオ「まぁ、そうだね。得た情報の中から真実を探し出すのも記者の力かも」

フィーナ「そうこうしているところに魔物さんがコンニチハ。フリーズしかかってるマオさんを引き戻して、いざ今日の一戦を」


ミアーさん Pno:958

フィオ「日記をつづるミアーさん。海賊が活動を始めた海について書き、筆が止まる」

フィーナ「とまったのは書くべきことが思いつかなかったから、記録ならこれぐらいで十分、もっと簡単にも出来る……けど」

フィオ「日記というのはただ記録するだけのものじゃなくて、もっと自分の感じたいろんなことを書いていくことで、日記になると」

フィーナ「改めて筆が止まった理由を考えると、それは恐怖を覚えたからだという結論に達して」

フィオ「……なるほどね。冒険者と、海賊。共通項を持った二つのうち片方に身を置いていて、そこから海賊に対して書き綴ったとき」

"――いったい自分は、何を書いてしまうのだろうか?"




フィーナ「どのくらいの時間がたったのか、投げ出すようにしたペンを再び手に、日記帳へ」

フィオ「書くつもりになっても、覚悟を決めなければ書き出せないようなこと。呼吸をゆっくりしっかり繰り返して」

フィーナ「考えもしていなかったようなことだけれど、向き合ったときに生まれてきた考え。それを書き出してしまうのは本当に怖い、書くのをやめてしまえば、何事もなく終われるのだけれど」

フィオ「それでも、書いてみようと。……がんばれ」

フィーナ「恐怖自体を映し出し、残す。これが未来の自分のためになると信じて」

フィオ「海賊の行為、襲撃、略奪。それに対する一般的に抱く感情と」

フィーナ「冒険者や旅人が、生きていくために奪い、戦うこと、それは必要な行為になる。"『生きるためならあらゆることが許されるのだ』"という考え」

フィオ「ミアーさん自身は冒険者として、生き延びて、旅を続けて、目的地へたどり着かなくちゃいけない、どんなことをしてでも」

フィーナ「生まれたときから決まっていた……か。存在意義……うん」

フィオ「だからこそ、普通の人と同じように海賊を恨むことは出来ないし、それらの立場は自分と似ていると。奪うことこそが、その存在であると」

フィーナ「……いつか必ず訪れると感じている海賊への転化。これが恐ろしいことなのかな。将来見返したとき、ミアーさんは果たしてどの位置に居るのか」

フィオ「これってさ、そうならないことって出来ないのかな」

フィーナ「奪わなければ生きていけないと前提するなら、回避するのは難しいかもね、冒険者をやめるか、前提を覆すか。ただ落ちるとしても、葛藤をやめず延々と苦しみ続けるか、それをそういうものと受け入れるかで、我は通せるかもしれないけれど」


素子さん Pno:962

フィオ「小屋を作り上げた素子さんは良い目覚めで朝を迎える。ただ食料が尽きてしまったので、今日はその確保に動くみたい」

フィーナ「やってきたのは大池で、昔は川だったものが独立したんじゃないかといった様子。雨がたまって出来たんじゃなければ、魚とかにも期待できそう」

フィオ「パワーアップした銛に今回は弓矢もあるぞ」

フィーナ「具体的な目標をたてて、一狩り行こうぜ。と早速一突きで二匹も確保」

フィオ「狩りは順調に進んだようで、袋の重さは獲物の量を反映してる。十分な量をとれたから、帰ろうとしたときに……」

フィーナ「痛そう。濁っていて底は見えないけれど、血が出ちゃったと」

フィオ「素子さんに傷つけるとか、五寸釘みたいな植物なのかな」

フィーナ「そこからまもなく、揺れた水面。『何か』の攻撃を受けてる! この痛がり様はかなりのもの」

フィオ「ギャー! 人食い魚! 足の怪我で呼び寄せちゃったみたい」

フィーナ「突然の被捕食者化にパニックに陥って。……このままだと死ぬ」

フィオ「ピラリーです……」

フィーナ「だけれど、そこで思い出した起死回生の一手、急がないと本当に骨になる」

フィオ「とりだしましたるは、ボール? 中に何かが入っていて」

フィーナ「パァン! 握りつぶすと、出てきたそれが池に落ち……ピラニアが浮かんできた」

フィオ「不本意ではあるけれど獲物が増えたね」

フィーナ「これ使うことをいさめる話もあるくらいだからね、自衛のためだから仕方ないともいえるけれど」

フィオ「小さな怪我だけれど、ちゃんと処置しておかないとねー」

フィーナ「小屋に戻って扉を開くと……そこに広がったのは?」


アズテアさん Pno:964

フィオ「ついにやって来たテリメイン、ポチさんはまさに水を得た魚のように吐いて跳ぶ」

フィーナ「天国のお父さんもそろそろ困惑が積もってくるころじゃないかな」

フィオ「こっちにくるのがはじめてのアズテアさん、協会の手続きは後回しにして、葬儀のために遺跡へと移動して」

フィーナ「今回はかなりの大規模葬儀、使う場所も広い。それに合致した遺跡を貸し出してもらっているらしくて」

フィオ「うさぎ人形を並べていく中で、『兵馬俑』について尋ねるアズテアさん、読者に優しい」

フィーナ「先生は人形を並べながら講義を始め……ちょ、ちょっとまって」

フィオ「よどみなく流れる川のような、というか激流? 瀑布?」

フィーナ「殉葬が文化としてあっても、それは多くの問題をはらむもので、だんだんと兵馬俑を埋める形に代わって行ったと。二つの関連性とか、短かったけれど、面白いお話」

フィオ「で、今回『兵馬俑』を行うことで何とかなるんじゃないかと考えた理由について」

フィーナ「行われていたのは軍勢を伴う『殉葬』。王子の『希望』。殉葬と兵馬俑にある死者への祈りという共通点」

フィオ「安寧を祈りつつ犠牲を出さないこの葬儀が適切なのではないかと」


フィーナ「埋める場所に配置も終わって、確認をしてもらいながら、人形を埋めていく作業に移行して。アズテアさんは王子の人となりも想像しながら、丁寧に土をかけていって……そんな時」

フィオ「ちょっとポチさん、いつも……のじゃない?」

フィーナ「アズテアさんは慣れた様子だったけど、今回はいつものと違う、傍らでドバドバしてもとまる様子はなくて、しかもそのまま手をすりぬけて、宙へと」

フィオ「びくっとした。異常事態に違いなく、聞こえてくる声と、赤黒いどろどろ。先生は一応想定していたらしいけれど」

フィーナ「満ちていくドロドロ、発生する赤黒い霧、蝶の様な飛魚が襲い掛かってくるようなそぶりを見せて」

フィオ「先生は状況分析をする、王子の誤解がこの状況を生んでいるらしく、この誤解を解かなくてはいけない」

フィーナ「襲い掛かってこなかったのは、ウサギビショップのおかげだったんだね。今のうちに、次なる手を打つと」


フィオ「つれてこられたのはヘイロン将軍、彼を肩に乗せた先生は円匙を持って現象と対峙する」

フィーナ「アズテアさんはそれを見守る位置で待機して」

フィオ「ヘイロンさんの叫びにドロドロがひときわ大きく反応する、聞こえてくる声はそこのない悲しみと嫌悪が入り混じっていて、あぶない!」

フィーナ「先生やるなぁ……」

フィオ「先生は告げる、王子の道連れになっているそれを」

フィーナ「混乱の中、ようやく光が見えてきたように、声が落ち着いてくる。確認する先生に、今度はちゃんとポチさんが答え……って、うわ」

フィオ「かなりの衝撃だったよねこれ……腕が折れてる」

フィーナ「当然焦るアズテアさん、いや心配いるでしょと思ったけど」

フィオ「先生は冷静すぎなんじゃないかな……ともかく、スキルストーンで怪我は問題ないよと」

フィーナ「とりあえずは難関であった王子の拒絶反応を押さえ込めた。ただ周りを舞う飛魚は減らなくて、ポチさんいわく雑霊だそうだけれど」

フィオ「このまま葬儀を終わることができればよかったんだけれど。ポチさんが告げたのはこれらを押さえ込んでいたウサギビショップの限界で……」

フィーナ「あ」

フィオ「あ」

フィーナ「なむなむなむなむなむなむ……」

フィオ「いまさらながらに怖がってる」

フィーナ「……ふぅ。まだ埋められていなかったウサギ人形が飛び回りだして、かなり危ない状態。その上……集まった霊が一つの形を作り始めた、亡者の群れと評されるそれらはだんだんと数を増やしていって」

フィオ「無理だから撤退しようというポチさんにそれは無理だと先生。アズテアさんはその判断が信じられないといった表情をするけれど、先生は揺るがない。彼女のほうへとヘイロンさんを寄越して」

フィーナ「先生は飛び回る人形をとっ捕まえては淡々と埋めていく、その表情からは普段との違いを読み取れない。幸いなことに埋めた人形はもう安全そう」

フィオ「アズテアさんに下がるように言って、先生は葬儀を続行する。再びの無理だという声に今でしかないと告げる」

フィーナ「説得をこころみるアズテアさん、だけれど、先生はこの機しかないことを冷静に説明する。まだ仮説の範囲内、大丈夫だと」

フィオ「先生は進む、いかなる妨害も気にするそぶりなく、一体ずつ確実に」

フィーナ「先生の『仮説』拒絶反応は無くてはならないものだった。王子の弔いは『殉葬』しかないはずで、反応が出るのは『兵馬俑』を『弔い』と認識しているからだと」

フィオ「笑ってる。学問の形……うん。答えのない学問へ向かう人は、この問題をだれもが心の中に抱いているとおもう。それらしい仮説、積み重ねる論理、裏付けてくれるかもしれない幾つかの要素。ただ答えにたどり着けることは無い、だってそれは失われているから」

"「だが、ここには
『答え』がある!!」"



フィーナ「情報から紡いだ糸、答えの出ないはずの『仮説、実験、検証』その先が。なんとなく、わかる、その楽しさが、その喜びが」

フィオ「答え合わせ。全てのウサギを埋めつくし、先生はポチさんを手に、霊台へと向かう、王子へと告げ、丁寧に棺をしめて……」

フィーナ「アズテアさん心中でのツッコミ」

フィオ「まぁでも、ちゃんと事態は動いている。答えが。たち現れる」

フィーナ「魚が黒い水溜りを作り、それが亡者の群れに向かう、不思議に物音の一つものこさず、そして闇を晴らすように光が差した」

フィオ「全てが反転したかのように、赤黒い水溜りも、飛魚も、亡者も……そして現れた少年は」

フィーナ「ウサギのような少年と、それにお供する、武器を持った沢山のウサギたち。安らかな微笑。彼はきらきらと砂になり魚になって、アズテアさんの魚に降りてきて」

フィオ「聞こえた声はささやくようで、それでもしっかりと確実に聞こえた感謝の声、顔も知らない人を王子だと確信を持って」

フィーナ「アズテアさんの気づき。あたりまえのようで、大事な」

フィオ「泣ける」


フィーナ「先生はものすごい冷静に今回の結果を確認してて、うん、ヒールがあってもちゃんと治そうね、腕……」

フィオ「アズテアさんとポチさんは一つの気づきを共有して。ここからしか始まらないかも、工藤ってアレでしょ、会話の結びに使われる『草々』みたいな」


フィーナ「次回予告ー」

フィオ「東の王子ってなんか強そうだよね」

フィーナ「実際は病弱なんだけどね、しかもマンボウだったか」

フィオ「同年代ということは、何か共有できることがあるかもないかも」


アファイブさん Pno:976

フィーナ「あけましておめでとう」

フィオ「この時期の定型文みたいなものかなー」

フィーナ「決まった挨拶ではあるけれど、ゆるい繋がりと親しみを感じるいい風習だと思うな、天界がどのくらいの規模なのかはわからないけれど、やってみてもいいかも」

フィオ「あとプレゼント交換だね、そうそう良いものをださないとねー誰かにあげるんだから」

フィーナ「秘蔵のオヤツ……きっと喜んでもらえるはず」

フィオ「後今回から、写し絵が添付できるようになりました、ヤッタネ、みんなが使える聖なる力……」

フィーナ「戦闘中に撮ってるのはのはどうかと思うよ!?」

フィオ「沢山報告書を書いて毎回添付すればわかりやすいかもね、ちゃんと伝えるためには数が重要だろうし」


イルヤさん Pno:1020

フィーナ「イルヤさんが去った森。出て行く人に家族がいれば、当然残されることにもなるわけで」

フィオ「弟のラビさんは、『事件』について問われたとき、正直に答えちゃったみたいで……」

フィーナ「……こういう大人は苦手だな」

フィオ「苦手というか、嫌いなタイプだよね」

フィーナ「まぁね。ともかく、地下で反省させられることに。鬱屈を溜めるだけの気もするけど」

フィオ「そんなところに顔をだしたのは、幼馴染のミオさん、何日も閉じ込められてたんだね」

フィーナ「噂になるほどの大事。反省させられている原因を察したミオさんは、ラビさんが悪くないのに閉じ込められていることに怒ったんだけれど」

フィオ「ラビさんの屈託の無い笑顔、本当にそれで良いと思っているんだろうけど」

フィーナ「ミオさんからすれば、こういわれるとねぇ……乙女だね、ラビさんは何で怒らせちゃったのかわからないみたいだけれど、あとで謝ったほうが良いかも」

フィオ「そのころ、イルヤさんはお守りを見て、ラビさんを思い出して。ああいう場所に残してきちゃったんだから、心配もあるよね……」


ラティスさん Pno:1033

フィーナ「戦場で出会ったのは、そこにいる想定などできようはずもない、もっとも危険な男。トールさんはうろたえ、疑問が口からあふれだし」

フィオ「ラティスさんはそれに淡々と答える。特殊な装備の使い手であるからと。同時にそれを扱う奴が相手ということは、現状がとんでもなく悪いことも理解できる」

フィーナ「それでも何も出来ないというわけじゃない、相手にもある自分達と同じような制限。温度の耐久力を突けるならと」

フィオ「問題はその環境を用意しなければならず、それを扱うのはとても難しい上に、それ以外の解決策が無いということ」

フィーナ「それでも、トールさんは絶望につぶれそうな中で、策をひねり出す。たった一つだけの作戦を告げる、消え入りそうな声」

フィオ「一つの約束。決着をつけて教えてもらうってことは生きて帰るって事のはず、その返事を待たずに、襲ってきた触手」

フィーナ「無作法だけれどここは戦場。向かう先は……」


フィオ「五感を研ぎ澄ましているからこそ、水面にうつった影に気づけたのかもしれない、相手が近くにいることを察して、トールさんは次の段階へ向かって」

フィーナ「めぼしい場所は無いかと尋ねるトールさん、それにすぐさま必要な情報を伝えて。この先に起こる展開を予測し動いてるね。流石」

フィオ「指定された大きなコンテナは位置も距離もいい感じ。あとは――」

フィーナ「鉄パイプを水の中に落とす、波紋が作られ、足元の音を感じ取り、目的地へと移動する」

フィオ「襲撃をかわしながらコンテナへ、ラティスさんが言っていたとおりに、扉は問題なく開いて、そのまま中へとひんやりした空気が肌を撫でる」

フィーナ「声に出ている震えは相手のことを良く知るからか、これから起きるかもしれないいくつかの未来を想像してしまったのか」

フィオ「二人とも緊張してる、まぁ当然か……」

フィーナ「放置されていたことを示すコンテナの中。その中央へ移動したとき、果たして予告どおりに奴はやって来た」

フィオ「言葉に温度は感じられなくて、喜びが欠落した薄い笑みはトールさんを一瞬足止めするには十分だった」

フィーナ「絡めとったトールさんに声をかける男。その言葉とは裏腹に、行動は容赦なく」

フィオ「全身が軋むほど締め上げられ、しっかりと固定された身体。それはどう考えても絶体絶命ではあるのだけれど」

"「……アイツをとらえました……!」"



フィーナ「漏れてくる声は、これまでの淡々としたものとはまったく違ったもので、あふれる感情が、言葉に乗せて伝わってくる。カギのかかったコンテナ内に起きた変化は……」

フィオ「自分も無事では済まない高温や低音」

フィーナ「ラティスさんの声が残る、トールさんはどこか満足そうに」


フィオ「懐かしい声が告げたのは、これからを作る人間の心構えだけど、これは……」

フィーナ「どうやら居眠りをしていたらしく、顔を上げたところにいたライラックさんに気づいて」

フィオ「見ていた夢は彼女の弟さんのものだものね……しんどい」

フィーナ「あの策の結末はこういう形になっちゃったか……。会社から送られてくる動画のことも良くわかった……」

フィオ「ライラックさんはその特殊な目で、ラティスさんの非を否定する。そうであっても、割り切ることは出来ないよ」

フィーナ「ライラックさんが目をそらした先、見つけたのは一人の男だけれど……なんだろう、変な感じ」

フィオ「ラティスさんが気になった『視たモノ』それがこれから大事な要素になってくるのかな」


ソラさん Pno:1042

フィーナ「フェスタに向けて。言語の特訓をするソラさんだけれど……前途多難な様子」

フィオ「単語になる以前の言葉は何とかなっているみたいだけれど、まだまだ。いくつか早く飲み込めたものは、柔軟性が足りてない言語で」

フィーナ「さっさと逃げようとするソラさんを逃がさないユキさん。猫みたいな捕まえかた、たえるのじゃ……」

フィオ「面白みがある言葉は早く覚えられているみたい。ただユキさんの言うとおり、神の祖国の言語は覚えないとまずい」

フィーナ「ユキさんが悩んでいるのは、ソラさんのバラバラに伸びる好奇心。自分から言ったとおりいろんな言語に手を伸ばしてはいるものの、進捗具合に波がありすぎて」

フィオ「もし時間が無限にあるのならこの形で埋めてけば良かったのかもしれないけれど、とにもかくにもフェスタには間に合わせないといけないからねぇ」

フィーナ「ヨルさんにも発破をかけられて。ぐでーっとなるソラさん、注意をされてしぶしぶ姿勢をなおして紅茶を受け取る」

フィオ「フェスタの説明を読むと、今回の役割がかなり重要だってわかるね」

フィーナ「多くの人が訪れる場でか……緊張しそうだな」

フィオ「普段のソラさんを知っていると、違う人がしたほうが良いんじゃないかなーとも思うけど、大抵の人はそうではないだろうし、何とか取り繕えれば……」

フィーナ「人類の終末はソラさんにかかっている!」

フィオ「プレッシャーをかけすぎるのは良くない……あ、逃げた」

フィーナ「に、日課を果たしに行っただけだから……」


フィオ「ゴミ拾いにとはいったものの、逃げ出すように飛び出してきたのでついつい行き過ぎて。そこから帰りながらゆっくり拾っていくみたい」

フィーナ「ソラさんに話しかけるのは内なる神。どうすればいいのかと問われて、何を気にするのかと」

フィオ「まぁすぐそばにいるのに、その神のことを読むのは確かに恥ずかしいかも」

フィーナ「どこまでもまっすぐに打ち破っていく、そういう考え方だから……乙女心はわからないとおもう」

フィオ「ソラさんが怖いと評する、その本心は」

"「我が神の武勇を語るたび、わたくしの中にいるあなた様の威光が、権威が、意識が我が内にあることがたまらなく重圧となって苦しいのです。人一人に宿る悪魔はいても、神はそうございません」"



フィーナ「容赦ないなぁ、だれに対してもそうであるからこそ……なのかもしれないけれど」

フィオ「神が語る。勇者として、責務としての生き方。守られるソラさんはそれを語り継ぐことが義務だと感じて……フェスタはその一つに過ぎないのかも」

フィーナ「長い長い帰り道。続く道のりはどこか、言葉の勉強にも似て」


メルエットさん Pno:1045

フィオ「朝を迎えた街は雪がやんでいて、それでもまだ冷え切った世界が動き出す。二人が泊まった宿もまた、その寒さの中にあって」

フィーナ「宿屋の娘が冷え切ったロビーを暖めるために暖炉に火を入れる、帳場を見て気になったのは連泊予定を入れている二人、身なりからちょっと良くない形で目を引いて、軽い噂も立っているみたい」

フィオ「そんな中。朝食の時間がすぎたころに降りてきたユーリスさんは、泊まり始めてからずっと探し物をしているようで、雪の降る中を外に出たりもしていたけれど、今日はロビーに腰を下ろしている」

フィーナ「関わり始めたら、最後までやるつもりなのかなー」

フィオ「日が昇ってくれば、流石に寒さも和らいでくる。正午を迎えるころ、ユーリスさんは大男と何がしかの話をしているみたいだけれど、聞こえてくることはない。そのうちにおわったらしく、大男のほうが去っていって」

フィーナ「取り残されたユーリスさんは、真剣な表情で考え事をしているようで、部屋に戻ろうかとしたけれど、帳場にやってきて電報の有無を尋ねる」

フィオ「返事はあまり良いものではなかったのかもしれない。去り際に曇った笑顔と漏れた言葉は、探し物が上手く行っていないことを示していて……」


フィーナ「部屋に戻ったユーリスさんは帽子を脱いで話しかける。少女の格好は外から見るとこれまでと変わりなくて、買ってきておいた少女用の服を着たかどうかはわからない」

フィオ「変な噂も立っていることだしね、まぁ現場を見られたりしなければそっちは心配ないだろうけれど、紳士としてはってとこかな」

フィーナ「この空気の中でもあのコートを着ている限りは寒さの心配はない」

フィオ「ユーリスさんは残念そうに告げて。義眼をチェックした結果、それがアクアマリンであることはわかった。贋物の可能性もあったけれど、観察と調査の結果によるとそれはないようで、ただこれだけの質をもったアクアマリンを産出する場所が……」

フィーナ「さまざまなルートを調べても不発。次に貴族階級の調査。これは出身地に関わらず、義眼の宝石を取り寄せて選ぶことがあるということで」

フィオ「残念ながらこれも不発、近辺だとそういう話を聞かないということ。ただこういう階級になってくると、正しい情報を仕入れるのもかなり難しくなっていって、階下でつぶやいた次の手も、ほとんど不可能のようなもの」

フィーナ「それを知ってかしらずか、少女は一冊の絵本を差し出して。ユーリスさんが探し物をしている間の暇をつぶせるのではないかと買っておいた本。でもどうやら、読み聞かせられるほうが好きみたいで、読んではいないみたい」

フィオ「雪の中で出会った二人の縁は、まだまだ長く続きそうで――」


ロジェさん Pno:1080

フィーナ「海中の崖から落ちたロジェさんだったけど、怪我とかは特に無かったみたいで」

フィオ「妙だったのは落ちた時の感覚が、今ここでのことじゃなくて、昔に感じたことがあるような、不思議なもので」

フィーナ「その正体は世界が崩れたときのあの感覚、それは怖かったものだと思うんだけれど」

フィオ「あくまで似ていたというだけで、今見えるのは、あの時見上げたものとも違って……」

フィーナ「流されたのは不意の出来事だったけれど、気持ちよかったのなら結果オーライなのかな」


ヨビスエさん Pno:1093

フィオ「シリアスはシリアスを呼び寄せはしなかった……神よ」

フィーナ「そういうお告げなのかな、まぁ前向きなのは良いことだけれど」

フィオ「あぁ、たしかに。そのまま食べようとすれば、金魚鉢の壁面をコツコツすることになって、諭吉君に悪影響だ」

フィーナ「ふやけクッキー……おいし、くはないよね」

フィオ「そういえばトロピカルジュースとか良く飲んでたけれど、涙と混ざって視界を汚してたのかな」

フィーナ「齢十五にして、この苦行。さぞかし名の知れた修行者に違いな……否ぁ!」

フィオ「ということで次回は、どうやって食事なんかをエンジョイしているかという話みたい」

フィーナ「いつかって。いっているから、次回とは限らないけどね」


ケイさん Pno:1095

フィオ「クリスマス・イヴェントの最中にある街。それは自分の世界での風習であるわけで、それがこんな異世界で当たり前のように行われ、受け入れられていることが、どうにも腑に落ちないケイさん」

フィーナ「たしかにね、他にもいろいろと、『自分の常識』が通用する部分がある。都合よく、だからこそこういう心配をしてしまうのだろうけれど」

フィオ「残念ながら答えは出ないね。スマートフォンが限定的だけれど破格の機能をもっていて……たとえばそれで、ここ最近の行方不明情報とかも調べられるのかな」

フィーナ「情報にアクセスできて、電話やメールがダメってのは過去へのアクセスだけ可能とも考えられるよね」

フィオ「対価を支払うことで、こちらでの拠点も見つけることが出来た。出来ることがあって、それで進んでいけるというのは、かなりの幸運のように思える」

フィーナ「生活のアテがあるのとないとじゃ、全然違ってくる。気軽に野宿できるような世界だったらそれでも良かったのだけれど、探索を続けて見つけるべきものをいつも探していれば、いつかきっと……急がば回れ、だね」


姉妹と仕立て屋さん Pno:1102

フィオ「未開の区域を進む瑪斗さんたち、歯ごたえのない敵に、協会の意図が何かあるのではないかと考えてみるけれど」

フィーナ「そんなところにやってきました『クリスマスプレゼント』催し物には乗っかっていく主義ということで、送られてきたみたい」

フィオ「なにがでるかな、なにがでるかな……えっと」

フィーナ「日にちがたったフライドチキン」

フィオ「い、いろんなプレゼントが飛び交ってるなー」

フィーナ「不思議なものを送って、相手の反応を楽しむ人もいるからね、本当に……」

遠い目をしている



フィオ「さりげなく料理の腕が露見した気がしたけれど、付属していたテリポテは案外美味しいみたいで」

フィーナ「海底で育ったお芋、ジャガイモに似たお味」

フィオ「普通はこんなところで栽培できないはずだけれどねぇ、種類が特殊なのか海が特殊なのか」

フィーナ「こういう風に適応してるのだとしたら、面白い料理が出来るかもしれないからねぇ、食材としてではなくても、価値がありそう」

フィオ「甘いものがほしいけれど砂糖は……」

フィーナ「海甜菜とか、海砂糖黍とかあれば……」

フィオ「ひたすらにポテトを食す音……食べたくなってきた」


どうぞうさん Pno:1111

フィーナ「チュートリアルで酔う私に隙は無かった!」


ノーチェさん Pno:1154

フィオ「今日の記録者はアイセさん。担当しているのは操舵……え?」

フィーナ「船長がマストにつるされて、副長はそれで忙しくなって、主計長が賭けで盛り上がって……回りまわってだけれど、本当にだれが操舵してるんだろうね」

フィオ「海賊が出たということで進路変更をしたとのこと、ふむ……確かにほとんどの機能は失っていてもおかしくないんだよね、それで仕事にあぶれた人が出るのも当然で、暇になったからギャンブルにいそしんでると、記録係変わってあげれば良いのに」

フィーナ「今ホットな賭けは船長がいつ根を上げるかということらしいけど、生身ならまだしも、幽霊だと長時間でも平気そう。ただこれは相手にもいえることで、根競べになったらいつか折れちゃうんだろうな」

フィオ「進路を取った遺跡について、アイセさんは歴史からこういうところの危うさを知っているみたいだけれど」

フィーナ「ただ、仲間達はみんなそういうものが大好きで、結果的に失敗したり、何か良くないことがあってもそういうのを好むのが探索者というのかな。そしてアイセさんはそんな仲間のことが大好きだと」

フィオ「せ、船長ー!!」

フィーナ「一週間で短いのか……怖いな」

フィオ「危険な海域から逃げ出して、向かう先は未知の遺跡、果たしてこの先に待ち受けるものとは」


イリューザさん Pno:1192

フィーナ「順調に進む旅路、いろんな種類の新しい発見をしたりもしつつ、イカ焼きを再発見」

フィオ「順調というのは当然に戦闘のこともはいっていて、ちゃんと準備をして進んでいるおかげなのか、被害は毎回軽微ですんで、それは喜ぶべきことと」

フィーナ「後輩を先導する立場にあって、手近で堅実な道を選んだイリューザさん。それはもちろん自分には簡単すぎるきらいもあるけれど、高村さんに身をもって教えてもらったやり方はここでも役に立っているみたい」

フィオ「今回は全員のスタートラインがいっしょだからねぇ、簡単に差をつけられることもないし」

フィーナ「ただ、セルリアンの道行きは冒険になれているヒトからすればやっぱり退屈を呼び起こすもので、通常伴うはずの危険がここには存在しないと」

フィオ「冒険者の悪い癖、無意識的にスリルを求めてしまう。勿論それが度をすぎれば身を滅ぼすことにもなるのだけれど」

フィーナ「手応えを求めてしまう。難儀なものと評した高村さんの言葉は。正しいものだと思う」

フィオ「さて、それじゃあ同行している二人はどうなのだろうと、きちんと準備をして戦う相手は手ごたえの無いものばかり、拍子抜けからくる不満を抱いてもおかしくないけれど」

フィーナ「今のところは思い上がることもないみたい。確かに、そうなると一度自分の位置をわからせる必要が出てくるんだけれど……そうじゃない」

フィオ「ただそれに満足することなく、充足感を得られるような冒険をさせたいと、イリューザさんは考える」

フィーナ「自分達にふさわしい適度な刺激、それがどういうものか、海賊に襲われる海域へ行く→それは論外。あまりにも危険すぎる。三人ということもあるしね……」

フィオ「それなら、セルリアンをひたすらに探索し続けて、たとえばレッドバロンへの道を見つけてみるか、と。これが出来れば、確かに心機一転することが出来そうだけれど、その扉ですら、まだ見つかっていない状況、先の見えない道を行くのは、あまり良くないと考えて」


フィーナ「そんな風に考え事に没頭していたら、いつの間にか深いところにまで潜ってきてしまって」

フィオ「周囲が暗く沈んでいる、いつもより深い場所は太陽の光も弱く、薄暗さが不気味な雰囲気を演出する」

フィーナ「間違った道に入ったわけじゃない、だけれど違和感を感じ取って、その場を脱しようとしたそのとき、気配に気づいた」

フィオ「強力な敵の気配、先日撃退したはずの相手と、新しくであった相手。それにもかかわらず、撃退したはずの相手は先日とは比較にならないほどの力を感じさせて」

フィーナ「このときはまだ知らなかったとある法則、飛び込んできた刺激は果たして――」


弁天ちゃんさん Pno:1213

フィオ「敵の強さ選択とは」

フィーナ「いろんな解釈があるよね。深いとこに潜る、大きい個体を探す……」

フィオ「そりゃあ探索協会も、探索者からの情報をうけて、いろいろ修正はしていくだろうねぇ、最前線があんなところだったんだから、そこから先の情報がほしくてしょうがないだろうし」

フィーナ「あ、あーたしかにね。歴史の浅い組織がこれだけ開けた調査をしている。集められた冒険者達こそが、先端を開いていっているってことだよね」

フィオ「秘密裏に身内でできない……んじゃないかなやっぱ。願いをかなえるとか、人を惹くための文句に違いないし、こうまでして進めたい理由ってのがあるんだろうけれど、悪いものじゃないと良いよね」

フィーナ「で、敵の強さ調整だけど、そういうことね、数が増えたりしないのは確かに珍しいかな」

フィオ「普通相手が増える感じなの?」

フィーナ「普通かはわからないけれど、私が戦ったとこではそういう感じだったねぇ、一体一体の強さは変わらないけれど……って感じで」

フィオ「ここだと、致命的な組み合わせになったりもしちゃいそうだよね」

フィーナ「それだけ個性が強いのがそろってるって事かな」

フィオ「個性的な三人? を呼んできたよ」

"魔法の使えない魔法戦士、クライン!
探索者かどうかどころか生命体かすらも怪しい、すこんぶ!
そしてぶっちゃけ探索よりも男漁りの方が大事、私こと弁天ちゃん!"



フィーナ「両方大事、漁法大事」

フィオ「……」

フィーナ「なんとなくボスの予感を察しながら、もう締め切り間近ですよ」

フィオ「とりあえずそのままでー……え、本当に合コンあるの?」


Z姫さん Pno:1245

フィーナ「ふかし芋とZ姫さん」

フィオ「人は何故芋を食べるのか……哲学だ」

フィーナ「このあと倒れるまで走らされそうだな……メシヌキで」


オリナさん Pno:1299

フィオ「発見した図面と部品から、新しい区画への扉が開くのではないかと考えてオリナさんはシオネさんに相談し、シオネさんは眠りの入り口に居たにもかかわらず、おきだして今は船内を歩行中」

フィーナ「二人が話すのは、船についての意見、冒険者でもあった父親から譲り受けた、何かいろいろと奇妙な点がある船で、その謎に近づいているのかも」

フィオ「メモを頼りに進んでいくと、ボックスが並んだ部屋について……均等に八個、ね」

フィーナ「いかにも秘密! って感じ。これ船の中だよね、遺跡とかじゃないよね」

フィオ「蓋を開くギミックを越えて、図面と見比べながら歯車の並んだ中身を調べる、はたして二箇所、手持ちの歯車を入れることの出来る場所があって」

フィーナ「特に苦もなくそれは収まって……でも何もおこらない、と、蓋自体が何かのスイッチなのか」

フィオ「ということで、蓋を閉めると、動き出した歯車、振動する箱、光って……多分どこかがあいた」

フィーナ「シオネさんの言葉が変なフラグにならないと良いけど……」

フィオ「後六つも作動させなくちゃ行けない箱があるのか……さ、さすがに生モノは奥のほうにはないだろうね」

フィーナ「オリナさんは言葉を受けて考える、ありえるかもしれない。と、でもあったらいやだなと、そんなものをのこさないでよ、と」

フィオ「ともかく扉の先へいかなくちゃね、一体どこが新しく行けるようになったのかな……っと」


こくりさん Pno:1457

フィーナ「今日も探索を進める一行、きっちり調査したその結果は、こくりさんの書斎でレポートにされ、綴じられて書棚に並んでいる、たいしたもんだ」

フィオ「こくりさんは考える。その考えが周囲に浮かんだ符に投影されては消えていく、遺跡についての考え、そこに居たはずの人々についての考え」

フィーナ「浮かべた疑問に答えを出すことはできない。情報が足りないし、それを見つけられるかどうかもわからない、ただこういうふうに考えるのは、なかなか面白いことだよね」

フィオ「今日の分の探索を終えて、レポートを協会に提出。成果を持ち帰って、このまえのように空気の泡を張ってねぐらをつくる」

フィーナ「まだ夕方には早いけれど、海中が暗くなるのは早く、みんなが夜を迎える準備をし始めているのが見えた」

フィオ「探索者が集まった遺跡は、海中であってもそれらの光でぼんやりと明るい。そして人が居るなら商売人は商機を嗅ぎつける。こくりさん達も必要なものの買出しに広場へと向かって」

フィーナ「行商をしている人魚さんたちは探索者を相手に商売を仕掛けている、敷物の上に商品を並べているのだけれど、この時期、つまり新年を迎えるためのものがおいてあって」

フィオ「こくりさんの故郷で迎える新年と、テリメインで迎える新年は、趣が異なっていて、別の場所に来ているから当然かもしれないけれど、珍しく感じるところがあって」

フィーナ「こくりさんの迎えていた新年は、お社におよばれされて、雪山から降りて、集まってきた人々の願いを聞くものだった。寒い時期の澄んだ空気の元で、人々は集まって、新年を祝っていた、それとは違うけれど」

"まあ、海の底で、探索者たちと年を越すのも悪くない。"



フィオ「こくりさんがみつけたのは、縁起物と一緒に並べられた注連縄飾り、それを商人から買い付けて、潜水服が被る。神様の領域が、そこに生まれた」

フィーナ「満足そうなこくりさん、初詣がまだの方は是非こちらまで!」


リンシャンさん Pno:1461

フィオ「未開の地へ向かうリンシャンさんは一層気を引き締めて、そして書くことが無くなったと」

フィーナ「お酒のルールはよくわからないねぇ、それこそお水とか、炭酸水とか……じゃないかな?」

フィオ「それもまた一つの真理」


アイリさん Pno:1473

フィーナ「衝撃! 賞金首になった二人!」

フィオ「アイリさんはともかく、キルムさんはちゃんと理解していたから」

フィーナ「ともかくとして、幼いころ読んだ本のダークな部分を体言してしまったような形に」

フィオ「威厳……? キルムさんの自然な煽りにも屈せず、アドバイスに耳を貸さず、先へ先へ」

フィーナ「これは前者っぽいなぁ」

フィオ「キルムさんの懸命な訴えもむなしく響くだけ、このあたりはちゃんと理解しておいたほうがいいとおもうんだけれど……」


ファルトさん Pno:1488

フィーナ「お引越しということで、おうち探しを始めた二人だけど」

フィオ「いろんな人が居る世界だから、行ってみたら案外対応してくれるかもしれないけど」

フィーナ「協会が斡旋してくれるならそっちを頼ったほうが確実かもね、条件もいろいろあるわけだし」

フィオ「やっぱり一階、地下ナシで!」

フィーナ「住み慣れた場所はどんなところでも好きになっちゃうかも、長距離移動のスキルストーンはかなり便利みたいだから、他のことにも役立ちそうだよね」

フィオ「探索とも平行して行えるから、がんばれがんばれ」

フィーナ「冷凍庫みたいな使い方が出来るのか、便利だな……あ、でも普通においておくだけで寒くなるのは怖いかな」


レキ&ジョカさん Pno:1509

フィオ「アレッキアさんが指摘すること、なんだー照れ隠しか?」

フィーナ「心を許せる人が居るというのはとても良いことだと思うけど」


葉月さん Pno:1518

フィオ「セルリアンが過ごしやすいってことは、過ごしにくい海もやっぱりあるのかな」

フィーナ「まぁたぶんね、財布がないと、やきそばとかも買えないからなー」


リンスさん Pno:1659 6日目

フィーナ「かつて海底に沈んだ遺跡と思われる場所に取り残されてしまったリンスさんとドラジェさん。スキルストーンでの帰還が出来ないという状況の中、現状を打破するべく周囲の調査をしてみるけれど」

フィオ「ぼんやりと灯る光は視界を確保する助けになりつつも、やっぱりどこか不気味で、それが自分達の理解を超えたものであるからかも」

フィーナ「ドラジェさんが考えを伝えるけれど帰ってきたのは弱く、短い返事で、いつものリンスさんからは想像できないぐらい沈んでいるのがわかる。そんな風に二度三度」

フィオ「怒っているわけじゃない、この事態は確かにリンスさんの行動が招いた結果で、それを反省してくれるのはいいことだと思っていたけれど、これではあまりにも静かすぎて」

フィーナ「だから、許しのような言葉を出そうとして、相対したとき、ようやくリンスさんの細かく震える姿に気づいた」

フィオ「差し出された言葉を受け止めて、ドラジェさんは諭すように語る。危険でもなんでもない、助けると」

フィーナ「いやぁ、男前だねぇ」

フィオ「ちゃんと手を引いて、二人はしっかり進んでいく、後ろからやってくる謝罪を、軽く叱って受け止めて」

フィーナ「目の前に迫る死の恐怖。誰であっても、始めてはそんなものだと、自分の心が始めてそれに直面したときのことを思い出して……それは失われていた記憶だよね」

フィオ「リンスさんの声で現実に戻り、記憶の時期に思い至る。ただ今はそれについて考えている場合ではないと」

フィーナ「なんにしても今はここを出なくちゃね……ほーぅ、ふぅーん……」

フィオ「ふふ、呼んでみただけ」


フィーナ「しばらく進んだところで、階段をみつけて、構造からすると普段から使われていた大階段だろうと、脱出の期待は高まるけれど……行き止まりのようになっていて」

フィオ「積もった瓦礫は破壊しようと思えば出来ないこともないけれど、不確定要素が多すぎる。リンスさんが示した新しい道は、少なくとも劇的に状況を改善させるものではないけれど、博打を打つよりよっぽどマシと、先の通路に似た道を行くことになる」

フィーナ「『大階段が使えなかった』という事実は案外重くて、上ってくる不安に絡めとられそうになるけれど、握られた手でそれを押しとどめて」

フィオ「幾つかある扉のうち開きっぱなしにされていた一室、証明が無くて暗い部屋は個室のようで、寝台などから生活空間だとわかる」

フィーナ「他の扉の先もこうだとしたら、とかいろんなことを考えながら探し物をし続けていると、リンスさんは飽きちゃったみたいで、ドラジェさんの手を引くようにして。異変に気づいた」

フィオ「入り口に、魚の形をした、まがまがしい魔物、退化した瞳と引き換えに、鋭くなった牙――」

フィーナ「背後を取られている状況、距離、動き出し。その場にいるからこそわかる幾多の情報からリンスさんは結論を出す、間に合わない。ドラジェさんが、一瞬何が起こったのかわからないぐらいの速度で、それは行われて」

フィオ「はじめに耳で、次に目で、起きたことを理解する。えぐる音や絶叫が聞こえてくるような……そこからの行動もすばやく、動きを封じて引き剥がし、トドメを刺す! けれど」

フィーナ「穴の開いた腕からは絶え間なく血があふれている、それでもドラジェさんの空気を心配するリンスさんだけど、怒られるようにして自分の治療をはじめ、相応の時間をかけて血を止める、ただ痛々しい傷痕が目立っていて」

フィオ「隠せばいい……って話じゃないよね、うん」

フィーナ「沼に入っていくような会話を差し止めるリンスさん、一つの事実がかなり重く」

フィオ「次の戦いはもう許されない。手を繋いで歩み始める二人だけれど……」


フィーナ「時間と水中での探索が確実にいろいろなものを奪っていく。苛立ちをあらわにするドラジェさんをリンスさんは受け止めて励ます」

フィオ「出たら何をしたいか。雑談を仕掛けられて、どこか投げやりに答えるドラジェさん」

フィーナ「テリメインでは水牛を使って作るというアレね」

フィオ「バーガーはもう食べていたものね……そっか、船長さんが」

フィーナ「話が空腹を呼んで、たしかに。遭難中には向いていない話かもしれないけれど……」

フィオ「で、話を振ってきたリンスさんのほうは?」

フィーナ「手を繋いでデートしたいとのこと、ひゅーひゅー」

フィオ「ドラジェさん無情ナリ……え、あれ? これって……致命的な見落としじゃ」

フィーナ「さて、そんなドラジェさんが先ほどから注視していた先に、階段を見つけることが出来て。フロアの全貌を想像させるような、位置で、ちょうど崩落した場所の反対側」

フィオ「こっちはふさがれて居ないし、生還への道筋が見えた……ところで」

フィーナ「階段の途中で転ぶリンスさん、いや、もしかするとこれは、転んだというよりも――」

フィオ「想定していなかった事態が目の前に広がり、ドラジェさんを呆然とさせる、状況の把握と共に引き出されたのは先程の記憶で」

フィーナ「行動を起す順序。限られた魔力をどう割り振れば、助けられるのかという思考が……、伸ばした手が求めたのは助けではなくて……」

フィオ「ドラジェさんは叫ぶように叱責し、助けるために頭を動かす。浮かび上がる方法を切捨て、見定め、選んだのは」

フィーナ「たった一つの約束を胸に、ドラジェさんがそれをする。口移しで空気を送り込んで。這いよってくる水、それが示すのは」


フィオ「戻ってきた意識が、僅かな時間飛んでいたことを理解する、やかましい声を聞いて安堵するのは、やろうとしたことが出来たからだけど」

フィーナ「ちゃんと見えなくて、ちゃんと聞こえない、今の状況は普通の人間が海の底に居るのと同じことなのだから」

フィオ「かろうじて感じるその動きから意思をくんで、そうはさせまいとして、そうしようとしたのではないことにすぐに気づくけれど」

フィーナ「握った手が熱い、視界が白い、理解の届かない状況をただただ埋めていく白」

フィオ「聞こえてきたのは……なんだろう」


posted by エルグ at 22:17| Comment(0) | 日記
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