2030年02月16日

はじめに/おしらせ

はじめに

 このブログはloxia様が運営する定期更新ゲーム『Seven Seas』内におきまして

 Pno162の近藤アントニオ様が設立されたコミュニティ
『潜航日誌がんばりたい!』に参加している方々の日記への感想を書くことを主な目的としたブログです。

 各種日記や登場人物、設定などの著作権はそれぞれの作者様に帰属します

 また扱われる名詞は特定の個人や団体を表すものではなく、それらとは無関係であることを宣言します。

 多くの方の作品を題材とさせていただくため、最大限の敬意と最大限の注意を払い、記事の作成を行っておりますが、ミスや不愉快な点などございましたら、管理人のほうへご連絡いただければ幸いです。



お知らせ

この欄は頻繁に更新されます。

☆お詫び

しばらく毎週金曜日に更新します
時間は朝の7時前後か、夜の6時前後になると思われます


次回は未定です
6/12
ちょっとだけ更新しました。









・お知らせ




・6/12 ちょっと更新しました
第16回・1
Pno216:海底のガチャガチャさん
Pno219:アウラさん
Pno244:エリザさん

が今回の更新分になります。






14回終盤からの変更点について。

2/16の更新から(お名前を挙げさせていただきますと、1192のイリューザさんから)
日記から多くの引用を使わせていただく書き方をするようにしています。
この形にしたのには幾つか理由があるのですが、主に元の日記を読んでいないと、よくわからない感想を書く事が多かったため、どのような部分から書いているのか、というのを明確にしたかったということがあげられます。
また、引用させていただいた文章から、元の日記のほうを読んでみようと思っていただけたりすると、私としても嬉しい限りです。
ただ、どうしても引用が多くなり、ともすればほとんどの文章をこちらで使わせていただいているような状態になってしまう現状です。このあたりはもう少しバランスを取れるようになっていけばと考えております。

また、どうしても文字数がこれまでより爆発的に増えるため、再び記事の分割をすることになると思われます。今回も2/16の更新の分だけ別記事という形になってしまいました。
ご不便をかけることにもなりますが、どうぞよろしくお願いいたします。





☆進捗

・大まかな進捗についてはこちら



第二回更新:こちら


第三回更新:こちら 追加分


第四回更新:こちら 追加分


第五回更新:こちら 追加分


第六回更新:こちら


第七回更新:前半 後半(923〜)


第八回更新:前半 後半(923〜)


第九回更新:こちら


第十回更新:
前半
後半(1020〜)


第十一回更新:
前半
後半(1020〜)


第十二回更新:こちら


第十三回更新:こちら


第十四回更新:
前半
終盤


お返事記事:
こちら







・投稿予定日は目安です。一日ずつ追加。

6回からは一つの記事にまとめられそうです。
無理でした。




 決して作業効率よく、順調に進んでいるとはいえない状況ですが、出来る限り良いものをお届けしたいと考えておりますので、もうしばしお時間をいただければ幸いです

posted by エルグ at 00:00| Comment(2) | 日記

2018年05月20日

第16回日記感想・1



Pno053:六華さん

Pno061:クーリエさん

Pno066:シンテツさん

Pno068:クロニカさん

Pno077:リーヴィアさん

Pno084:アンテルテさん

Pno121:サフィアさん

Pno138:キノイさん

Pno140:<<ネーレイス>>さん

Pno178:ネリーさん

Pno216:海底のガチャガチャさん

Pno219:アウラさん

Pno244:エリザさん




Pno053:六華さん

“「六華ちゃん、撤退するよ」
「そ、そうだね、このままじゃどうにもならないかも」

 六華・黒葛原・ブランシュは一堂すみれの言葉に頷きその身を翻した。
 六華達にとって、勝ちきれず、撤退する事はこれが初めてあった。
 アトランドという新たな海域に入った途端に今まで見たこともなかった相手と戦い、自分達の力を出し切れなかった悔しさに、六華は思わず唇をかんだ。
 六華自身、悔しく思うことに驚き、それがきっかけとなり最近引っかかっていたことを思い出していた

「なんのために戦うのか、か……」”



フィーナ「初めての撤退。この世界では敗北と一緒」

フィオ「以前に戦う理由について交わした会話が思い起こされて。自分もそれがわかっていればもっと上手くいくのかなと」

フィーナ「あくまで命令でやってるって考えだったみたいだからね。そこに意思が介入する余地はなかった、させなかったのかもしれないけど。役目を果たすもの、としてはそれも良いのかもだけど……」

フィオ「やっぱり自分の中でそれに臨む気持ちがないと、厳しいものがあるよね、きっと」

フィーナ「そんな六華さんは、自分で考えないといけないのかなと自らに問いかけるけれど……」

“普段はあまりしないが自分自身への問いかけをついしてしまう。

『そんな事はないと思うよ』
「……え?」

 六華は自分の心の中から反論が出たように思えて思わず声を上げてしまう。

「六華ちゃんどうしました?どこか痛むんですか?」

 急に変な声を上げたことに隣を歩いていたすみれが六華を気遣って声をかける。

「……な、なんでもないよ、ちょっと考え事をしていただけ」
「そうですか?ならいいんですが」

 まさか自分の心の中から返事があったなどとよくわからないことを言うわけにもいかず、六華は話をはぐらかした。
 そしてもう一度自らの心に問いかけて見るが、答えが返ってくることはなかった。

「……これが普通だよね、さっきのはたぶん気のせいだったんだよ」

 六華は気持ちを切り替えようと頭を振った。”



フィオ「む、むー?」

フィーナ「なんか奇妙なことに。日ごろからストレスを感じている様子だったから、心配になるね」

フィオ「結局、負けた主な理由は、準備不足だったみたいだけれど、六華さんの心にはしこりがのこって」

フィーナ「悔しがっているのが違う自分のように……かぁ」


Pno061:クーリエさん

フィオ「前回バカンスへ向かったクーリエさんだったけど、想像以上に相手が弱くて拍子抜けしちゃった感じかな?」

フィーナ「他の探索では結構苦戦を強いられていた感じだったからね、でも、バカンスに向かったのは『本当の目的』があるからで」

“それよりもバカンスの本当の目的のことが書いてしまいたい、五月祭のこと。
実はチャコが持ってきた案内のチラシに、故郷でも行われていた五月祭を開催する旨の告知が載っていたことがバカンスへ行こうと思わせる決め手になったことだけは間違いない。ウィークリッチでの五月祭はそれはもう毎年盛大に行われるもので、それほどの規模がないにしろこの近辺よりはずっと大規模であることは簡単に予想が付き……そして、それはその通りだった!

 出店していた昼の部の蚤の市は勿論、それを終えてからの五月祭も充分に楽しめたし何より故郷にある祭が形こそ少し変わっているもののここでも行われていることが少し……いや、正直かなり嬉しかった。どこから伝わったんだろう、元となるお祭りがどこかにあるのかもしれないけれど魔女史でもやった記憶がない、帰ったら資料館の人にでも聞いてみよう。”



フィオ「故郷のお祭りがこっちでも? というのは興味がそそられるよね」

フィーナ「明確に世界が分かれているわけじゃなければ、そういう文化が伝わっていてもおかしくはない。ただそれを頭で理解するのと、実際に見てみるのは全然感想が違うんだろうね」

フィオ「ということで『五月祭』を満喫して、色んな買い物もできたみたい。もちろん自分のお店の参考になるようなこと、探索の役に立つようなものも」

フィーナ「仲間にも新しい道具を秘密にしておくとか、お茶目さん。びっくりして虚を突かれないようにはしないといけないけど」

フィオ「報告書……まぁ、おまつりのことでいいんじゃないかなー。うまくこう、研究にからめて」


Pno066:シンテツさん

シンテツさんの見る『不思議な夢』それはどうやら『異次元館』のことらしく



フィーナ「海底のガチャガチャさんから貰った? 封筒を通してみているアレだね」


シンテツ
「なんだか不思議な感じだったすねえ」
シンテツ
「…(まじまじ)」
シンテツ
「この招待状を持っていたら」
シンテツ
「わすもあの不思議な場所へ行けるんすかねえ?」

夢に見たのは、
 見た事のあるような
 見た事のないような
古い道具や古い物が、うずと積まれた部屋。

そして、突然に現れた女の人。

彼女は一体何者なのだろうか…。



フィオ「それはまだ闇の中……なのかな? 結構怖そうな場所だったけど、行きたいんだね」

フィーナ「シンテツさんにとって、あの部屋はとても面白そうな場所みたいだからね」

フィオ「確かに発明のきっかけにはなりそうだけれど、出られるのかな」

フィーナ「だけれどそれはあくまで夢? の話。さて……今日もがんばって探索してくださいシャッチョさん!」


Pno068:クロニカさん

『ニールネイルの狩人』との遭遇。追われていることを理解したクロニカさん。その理由と、本人の判断は



フィオ「これからの接触をはかってくるであろうエイニさんのことを書き留める、ちゃんと覚えているために」

フィーナ「立場が完全にこっちとあっちだからねぇ、衝突は避けられない……かな」

フィオ「前回の会話では、ほんの僅かだけど何とかなりそうな雰囲気もなかったことは……って印象」

フィーナ「そもそも、何故こんなところまで居ってきているのかって話だけれど」

“ニールネイルは混血の一族だ。
 あらゆる種と子を成し、多種多様の血を取り込み存続していく。
 混ざる血の種類は多ければ多いほどいい。

 しかし、異種族との交配ができる存在は、ニールネイルの中でもYと分類される者に限られた。
 Yは、そう生まれる。基本的にはひと目で分かる、Yは――雄としてでも、雌としてでも、子を成せる。そういう形で生まれる。本人の自意識とは関係なく、子を作る立場では、両方として扱われ得る。
 どうして、いつから――を、クロニカは知ることのできる立場になかったが、そう生まれた以上は、そう扱われた。

 その中でもクロニカは特に孕み腹として貴重だった。
 Yに生まれ、異種族の子を産み得るもの。ダークエルフの血を多く顕出し、それに耐えるだけの若さを長く維持できるもの。夢魔の要素として異種族の精をよく取り込めるもの。
 複数の要素がほぼ自動的に、クロニカの立場をそういうものとして位置づけた。

 多くのYは、”産む”よりも、”産ませる”ことの方が多いらしい。その方がある面においては手っ取り早いからだ。
 つまり、血を取り込める者として個体数の限られるYが、腹に子を抱えて動けなくなることもなく、相手のいる限り、多くの子を増やすことができる。
 効率的だ。まったく効率的だ。

 だがそれだけでは済まない面もある。
 まず、”産ませる”形で異種族の血を取り込むのならば、その種族の雌を長期間拘束しなければならなくなる。それが合意の上で進められれば話は早いが、そうでは済まない場合もある。
 そういった穏やかならぬ展開に、一族の者がどう対処しているのか、クロニカは知らなかった。そういう現場に接することもなかった。
 また母胎の――胎盤の側の問題もあった。ニールネイルの、Yの胎はある程度最初から、”そういう風にできている”。つまり、自分とは全く異なる特徴を持つ子供を育めるように。
 しかしニールネイルに孕まされた者の肚は必ずしもそうではない。死産の率は、どうしても上がるのだという。

 ――だから。
 クロニカの体質などは、一族にとっては、全く便利なものだったろうと思う。”



フィオ「一族の事情、存続していくためなら追われるのもわからなくはないかなとおもったけど」

フィーナ「でもクロニカさんはもう『使い物にならない』と本人は考えているんだよね、実際に子供は全て……だし」

フィオ「エイニさんもそのあたりのことをいわれて、ちょっと困っている感じあったしねぇ、非生産的……というのは言葉としては冷たいけれど、よくわかる」

フィーナ「だからこそ、こっちの海のほうがいい」

“それよりは、この海がいい。
 どんなに不味い血を啜ったって、やたらに不機嫌な雇い主について回るのでも、この海の方がよかった。”




Pno077:リーヴィアさん

アトランドへと向かうリーヴィアさん、その海のイメージはかつて本で読んだもので、『人魚姫』そんな存在に彼女は思いを向ける



フィオ「いたらいいなって思うなら、多分きっといるよね」

フィーナ「いや、というか……」


所詮は、お伽噺だ。
リーヴィアとて流石にそれは分かっているが、しかし期待せずにはいられない。

だから、毎日泳ぎの練習を欠かさなかった。
少しずつ、泳げるようになっている。
早く――早く。

どうやらそれが、戦闘にも活かされているらしい。
相手が二回行動する間に、リーヴィアは三回行動することができる。

目標は、これを四回にすること。

そうして早く泳げるようになって、呼吸しないでいられる時間も伸ばしていって――

深く深く潜って、海中島を見つければ。

そうすれば、会えるかもしれない。
友達になれるかもしれない。”



フィオ「小さな期待のためにがんばって泳げるようになるなんてすごいね、相手より行動回数が多いってことは相手よりいろんなことが出来るってことだし」

フィーナ「ま、まぁ回数が多いのはいいことだよね、それにこんな世界の探索何だから、海中行動が自由なら自由のほうが良いに決まってる、けどさ」


ホーリー
「ん?
ロザリアネットって人魚じゃ……」

アイラ
「それは言わないお約束なのです!」



フィオ「余計なことは言わないのが華なんだよぅ!」


Pno084:アンテルテさん


<>×<>〜助手「ポット」のひみつ手帳〜<>×<>

---食材のメモ-てりわさ-ダツ-剥きエビ
---新しく仕入れたレシピの覚書き
---海の怪物-貝殻のかけら-えびの殻
---走り書きの、細々とした文字に紛れ、大きな生き物の絵。
---そして、大砲を抱えた海賊の絵が描かれている。
--「さあいこう!!
   俺達の旅は始まったばかりだ!」

--ノートの中の海、
--大きな鬼と小さな鮫人
--背の高い助手と頼りないはかせが
---枠線の波間に揺られている…




(今日もラボは海をゆく…)”



フィーナ「ノートの中は冒険を記した小さな物語のよう、実際の波も枠線の波のように規則的であれば、多少は先が見通せるのに」

フィオ「でもそれはそれで退屈ってなりそうじゃない主にポット君が」


Pno121:サフィアさん

フィーナ「順調に探索を進めるサフィアさん、もう少し厳しい場所へ行ってもいいかなーと」

フィオ「そんな風にしてアトランドに向かっているんだけれど、どうやらレッドバロンのほうじゃなくて心底良かったと思ってるみたい」


極寒の世界だからでしょうか。それとも遥かな祖先に氷精が交わっているという伝承が事実なのでしょうか。
僕の故郷世界、ケカル・サンジュ生まれの人間は皆冷たい……あ、物理的にですよ?言ってしまえば低体温なんですよね。
ですので、一般的に暖かい・温暖と感じるような環境も暑い・熱帯なんです。
……普通の方々ですら熱いと感じるような場所、僕にとっては例えるなら安っぽい言葉ですが地獄の窯ですね……



フィーナ「育ってきた環境で、その後の適応が変化していくのは良く聞く話だけれど、寒い場所だと逆に体温が高い人が適応しそうだから、先祖の伝承のほうが正しかったりするのかも」

フィオ「そっちのほうがロマンもあるしね、しかし物理的に冷たいとは」

フィーナ「確かにそんな体質であんな場所を探索したら、相当きつい……じゃすまないだろうね」

フィオ「ただこれから向かうは暗いくらいアトランド。水温も下がって快適な探索となるのか?」

フィーナ「まだサンセットオーシャンとかいうヤバい場所が残ってる事実」

フィオ「そのときもシルバームーンを選ぶのかな、それともある程度克服することができているのか」


Pno138:キノイさん

物語の世界で共に過ごした三人が、闘技大会の場で思わぬ再会をしてから数日。
『海』の厳しさや、幾つかの不可思議な現象にも慣れてきた中で、ユーエさんは一つの問いかけを口にする



フィーナ「『本の中』と同じように前衛に立つユーエさん、だけどあっちと違って『対人』はそれなりに厳しいみたいで……」

フィオ「あきらめんなよぉ!」

フィーナ「負けるだろうなっていう分析が出来るのも大事なことだよ。少なくとも自分達と相手をしっかり見られているってことだから、その上で薄いと思われた勝ちを拾ったりもするかもしれないし」

フィオ「気持ちは大事!
それはそれとして、投薬(物理)魔法とは驚いたね」

フィーナ「世界の不思議だねぇ……多分私がそっちに行くことになったら、『何故か』魔力特化になっていたみたいな不思議」

フィオ「と、ここでユーエさんの唐突な問いかけが」

“「ねえ」
「ん?」
「楽しい?」
「……」

唐突な問いに、ダグラスは固まるしかできない。楽しいかと問われたらできたら早くこの大会には終わってほしいし帰りたいんだけど、久々に会う見知った顔と話をしたり飯を食べたりするのは楽しい。足したら、まあ、プラスにはなる。

「……まあ……楽しい、……ユーエとかアドと、一緒になんかできんのは、楽しいよ。なんで闘技大会なんか……とは思ったけどさ、もう会う機会なんて」
「そう、ならよかったのね!」

続けようとした言葉を遮って、ユーエがわっと喋りだす。

「わたしね、無理やりダグラス引っ張ってきちゃったから、その辺心配してたのよ、少し」
「少し」
「うん」
「少し……」

本の中の、一番記憶にある彼女より随分と短くなった髪を、当時と同じようにポニーテールでまとめている。その横顔に、ほんのり影が差す。

「わたしはまだ、まだ待ってるだけしかできないから……ずっとそれだけっていうの、正直ね、どうにかなりそうって思うけど、こうやって、息抜き……息抜きなのね?息抜きできて、よかったかなあって、思ってるの」



フィーナ「確かに無理やりに連れて行ったような参加ではあったけど、彼女には彼女なりの事情があったみたいだね」

フィオ「その言葉はすこしダグラスさんを揺らして。『まだ』状況は変わっていないのだけれど」

フィーナ「この機会は一つの奇跡なのかもしれないね、なおも静かに言葉を紡いでいくユーエさん。それが決して強いものとはいえなかったから、ダグラスさんは言葉につまる。でもその沈黙を破ったのもまたユーエさんで」

“「でねダグラス、今日もし勝てたらなんだけど、こないだウワッ高ッて諦めたお店に行くのはどうかしら!!」
「もしかしなくてもそれを言いたかっただけとかそういうオチだったりしませんよねユーエさん」
「しないのね!今日の相手がどう考えても負ける気しかしないからやる気を出してみたかっただけよ!」

もうちょっと、どうするか迷える時間はある。
あとちょっと、大会期間はそろそろ終わるだろう。
もう少しだけ、三人で顔を突き合わせて、どうでもいいことで笑えるのなら。

「……考えとくよ」

多少の財布のダメージくらい、きっとどうってことはないはずだ。”



フィオ「やる気をしっかりと持つのは大事だよね、美味しいご飯というのは、やっぱりいい人参だ」

フィーナ「普通のこと、どうでもいいこと、そんな小さな幸せは、きっとかけがえのないもの。勝敗は別にしてもその結果が良いものであればいいね」


Pno140:<<ネーレイス>>さん

ミユさんの日課である『お届け物』
案件の一つに疑問を抱いた彼女は、その受取人との邂逅をはたし、もやついた心中を晴らすべく、疑問を口にすると――



フィオ「実は何度かお届けしていたらしい『そのお相手』取引内容が不平等じゃないかとい疑うミユさんは」

フィーナ「ウミホタルさんがまとめている取引だけれど、相場を把握した今になると、どう考えてもおかしい商売になっているみたい、こっちが損をする形でね」

フィオ「釈然としない様子に『お相手』古き魔女のアニスさんが問いかける。存在自体が上位の相手にミユさんは一歩も引かず……」

“「あのですね」
 その魔力に立ち居振る舞いに、そしてそれに裏打ちされる実力に、恐れおののくものも決して少なくないこの魔女に、気圧されることなく少女は口を開いて言葉を紡ぐ。
「ホタルさんとあなたがどんなかんじでどうしたのかまでわからないんですが、いくらなんでもこの頃お届けしている宝石やシェルコインの量に対しての、あなたから渡される量が少なすぎじゃないですか?」

 少女の、七瀬美優の言葉には、怒気も悪意も嫌味もひとかけらたりともない。
 ただ純粋に、疑問と意見をアニスへとぶつけているのみだ。

 本来取引が締結しているなら、ウミホタルに任せた自分が口を出すべきことじゃない。
 だが“モノに頓着しない”ウミホタルの性質を利用して、テリメインを渡るために重要な品々を巻き上げているなら話が変わる。
 いくら外来者である美優にこの海の勝手がそこまでわからないとはいえど、この海を探索する鍵となるスキルストーンやチューンジェム、そして通貨であるシェルコインらを不当に巻き上げられているならば、合間に入ってとめたほうがいい。

 この世界に迷い込んで2週間、潜水艦で寝食を共にしてもきた。
 ウミホタルとの約束に背かずに護衛も料理もし続けているし、艦内外とわず悪い扱いも裏切りも彼ら彼女らから受けてはいない。

 そも、結果的にはウミホタルらは美優にとってはいのちの恩人だ。不当に不義理を働かれているなら是も非もなく助けたい。
 ウミホタルが言える間柄でも価値観でもないのならば、自分が出る幕になってくる。

 小首をかしげるアニスを見、心のうちで「ごめんねホタルさん、いうだけ言わせてもらうね」と謝って
 美優はさらに続けていく。”



フィーナ「いったねぇ……仲間のためとはいえミユさんらしい」

フィオ「続けて言うことも、不当取引なんじゃないかとしっかりいうこといってる。でそこにアニスさんの『虫』発言から火がついちゃって」

フィーナ「一気にボルテージ上がったね、仲間を馬鹿にされたと感じたのだから仕方がないといえなくもないけど、あ、斧はまずい、斧は」

“美優が言い放ち、しばらくの間。
「ふ、ふふっ……ははっ……」
 美優を見、こらえ切れぬよう吹き出して、アニスが小さく笑い始める。

 その様にカチンと来たか、美優の手のうちに展開される光の大斧。
 その瞬間、大斧の刃にペンギンがぴゃっと跳びこんでは抱きついた。

「とめないでペンギンちゃん、ちょっとこのあの男ばりにド失礼な人にお灸をっ――」
「あ、あのですね、ミユおねーさん」
 ぶんぶん振られるその体勢のまま、おずおずペンギンが切り出すのは。
「――ホタルさんは、あの、別に、ふとーされてるわけじゃないですです。
 そのひとが置いて行かれないよう、自分たちの負担にならない範囲でいろいろ貸してるだけなんですー」
「……え?」”



フィオ「と、いうことで。ようやくの状況説明、ペンギンさんはナイス静止、いい飛び込みだぁ」

フィーナ「先走ったミユさんは……その、心中お察しします」


フィオ「ということで場面転換。めっちゃ謝ってるー!!」

フィーナ「アニスさんが物分りのいい人でよかった」

フィオ「それぞれに持ってる情報量が違ったからだね、笑い話で済んでよかった。ペンギンさんは今度からちゃんと伝えてあげてね」

フィーナ「ただ、ミオさんがはっきりと意見を言ったことから、すこし良いことが」

“ふたを開け、概略すれば何のことはない。
 海賊行為のうちに捕まり、海底強制労働施設に送られ、そして出所した魔女アニス。
 その出所直後から、彼女のフォローをしていたいう、ただそれだけのお話だった。

 もちろんこの海を渡るための鍵を渡すのにタダとはいかない。されど施設に送られたアニスには代価となりうる品がない。
 ゆえにウミホタルがこだわらぬ範囲で多くを渡すその代りに、幾ばくかの代行や便宜を手付とし、まとまり余裕ができたら順次貸付た分を返済していく、そんな約束だったという。

 ウミホタルの声が聞こえぬ美優にしてみれば、目の当たりにしているのはアニスの余裕がない段階。
 つまりウミホタル側の貸付のが多いときのものだから、ぱっと見『不当に巻き上げられている』と映ってしまったという話。

「しかしそうさな、我々――いや、お前のような人間の物差しで考えれば、借り受けているならばそれに応じた“利子”というものが要るものだ。ならばその“利子”に当たる品を今もう少し、払おうと思う。些少の時間はあられるかな、少女に海鳥に、貸主殿」
「え、あ。でも、アニスさんってシェルコインの余裕もなければ食糧もない、チューンジェムやスキルストーンだって全然持っていないんじゃ……」
「モノではない、そも我が持つものでは貸主である虫らに利がないからの。
 我が今から払う“利子”は情報。かの海に関係する確かな情報じゃ」

 そしてアニスは話し始める。
 ――海底強制労働施設で自らが体験した事柄を。”



フィオ「語られたのは、過酷で不可解な『労働施設』について」

フィーナ「そんなばかげたことが、そんなありえない話が、そんなことが起こりえるテリメインで、さらに異常を示す施設の内容。ただそこから見えてくるのは悪いことばかりじゃなくて」


 ――荒唐無稽な噂も宝も、実在する可能性が、あるということ。
 ――全てを統べ、願いを叶える魔法というものも、“ない”と胸張りいえる理由なんてどこにも存在しない、ということ。”



フィオ「期待は出来るのかもね。でも協会の影響下と思われる施設がこんな形だと、この探索で語られていない、隠されている何かがまだまだあるのではないかとも疑ってしまうね」

フィーナ「巨大組織は大抵怪しいからねぇ、大体ロザり……」


Pno178:ネリーさん

テリメインへと出現する『謎の渦』
オルタナリアとの関係も深く疑われるこの渦を調査し、魔物との戦いの最中に正気を失い、暴走したような状態に。
クリエさんによって最悪の事態は免れたものの、病院送りになったネリーさん。
眠りの底で彼女が見る夢は



フィオ「昨日は危なかったね」

フィーナ「探索者間じゃない人的被害を出していたら、お咎め無しというのは難しかっただろうからね」

フィオ「ネリーさんにも暗い影を落としそうだし、というかあの時点でかなり辛そうだったし」

フィーナ「『あの感じ』に自覚はありそうだったけど……昔の夢で何が語られるのかな?」

フィオ「ほほえましい親子の様子、だけどあれを見てからだと、お父さんの真剣な表情になにか隠れた意味があるんじゃないかなって思っちゃうよね」

フィーナ「そだね、そしてやってきた狩りの日」

“それからまたしばらく経ち、ネリーが初めての狩りに出る日がやってきた。

ネリー
「ほんばん、だぞーっ!
おけーこの、せいかを、みせるぞーっ!
がんばるぞーっ!!」
出発を前に、ネリーは威勢良く叫んだ。
大人が使うものに比べれば短めながらも、きちんと生き物の命を奪える銛を手にして。

水棲人の狩人A
「ネリーちゃん、いっちょまえにやってンなあ」
水棲人の狩人B
「あぁ。さすがは、英雄の娘さんってもんだ」
若い狩人が二人、ほほえましげにネリーを見て言う。

ネリーの父
「ネリー、今日は狩がどういうものか、見ておくだけでもいいんだ。
父さんの側、離れるんじゃないぞ」
ネリーの父はひときわ長く、立派な銛を持っている。

ネリー
「んゃっ。
おとーさん、みんな、いっしょに、がんばろーねーっ!」

水棲人の狩人たちは、それぞれ尾と身を曲げると、力いっぱい飛び出して、マールレーナの街から離れていった。
ネリーは父にしがみつき、勢いをつけるのを助けてもらった。



ネリー
「どこまでいくの、おとーさんっ!」
最初は力を借りても、その後は自ら泳いでいく。
ネリーは海のなか、必死に小さな体を動かして、父を追いかけていた。

ネリーの父
「もうすぐだ。声は抑えろよ」
たくましい肉体をくねらせ、ネリーの父は進む。

程なくして、相手を見つけた。
海の底のほう。平たくて大きな魚が泳いでいる。

ネリーの父
「見ていろ。一発でやるんだ」

ネリーの父が、銛を構えてみたかと思うと、その次にはもう魚のエラをきれいに刺し貫いていた。
目にもとまらぬ早業だった。

ネリー
「…… ……。」

ネリーは、銛を突き立てられ、命が抜けつつある魚を見つめている。

命が抜けている、ということには、臭いが伴うのだと、この時ネリーは知った。



命の臭い。血の臭い。

ネリー
「―――」



―――くえるやつの、におい。



ネリーの父
「……。」
ネリーの父の手から泡が膨らみ、海中に広がる血液ごと獲物を覆った。泡はそのまま縮んで、魚にぴったりとはりつく。

ネリー
「…… ……。」
ぼうっと、父の行動を見つめているネリー。

ネリーの父
「……ネリー」
ネリー
「!」
慌てて顔を上げるネリー。

ネリー
「ねっ、ねえ、なんで、あわあわでくるんじゃうの?」
とりあえず、という様子で尋ねてくる愛娘。

ネリーの父
「……血が広がると、獰猛な魚や、魔物が寄ってくるんだ。
この泡くるみの術、お前も覚えなくちゃあならないぞ。また訓練をしよう」
ネリー
「…… ……マモノ……」

ネリーの父
「さあ、きょうはこれで終わりだ。みんなのところへ帰ろう」
ネリー
「うゃ……もう……?」
ネリーの父
「また来れる。少しずつ慣れていけばいいさ」
ネリー
「……うん」

獲物をかついで、水棲人の親子はマールレーナの街へと戻っていった。



フィオ「お父さんの見事なお手前。でもやっぱり」

フィーナ「うーん、これはお父さんは何かを知っているのかもしれないね、もちろんあの術は狩りをするのに必要なものだからそこはおかしいことでないんだけど」

フィオ「全ての水棲人に現れる現象ってことじゃないのかも? ネリーさんの出自になにかあるのかな」

フィーナ「そして初の狩りは終わり、それからも色々と仕込んでもらったネリーさん。s力も技も強くなるにつれて、狩りに出たくなってきたみたい」

フィオ「身につけたものを使ってみたいというのはわからなくもないんだけど……」


ネリー
「…… ……。」
父に内緒で、毎日研いでいた銛を取り出し、マールレーナ周辺の海に出る。

ネリー
「……!」

やがて、ネリーは見つけた。
自分よりも幾分大きな魚が、海面と底の真ん中あたりで、小魚の群れを追い回しているのを。

ネリー
「……やるんだっ……!!」
銛を構え、ネリーは勢いをつける。

最初の一撃はかわされた。突然の襲撃に魚たちは驚き、海は一気に慌ただしくなる。

ネリー
「……わたしだって……っ!」
再び、突きを繰り出す。かわされる。

ネリー
「……わたしはっ……!」

何度目かの攻撃は、獲物の身体をえぐった。

血煙が、ネリーの顔を覆う。



ネリー
「――― ―――。」



―――わたしは―――。



ネリー
「……ガァアアァアァアーーーーッッ!!」
ネリー・イクタは豹変した。

銛を放り捨て、出血する獲物に、素手でしがみつく。

そして、幼い牙を突き立て、肉を貪った。



餓えた猛獣か何かのようだった。



その時、外からネリーを見ていたものは、だれ一人としていなかった。





フィーナ「誰も見ていなかった、ネリーさんの中に眠る記憶。自分を見失った、きっと最初の記憶」

フィオ「やっぱりまずかったのかなぁ」

フィーナ「どうなんだろう、お父さんはちゃんと技術を仕込んでいたようだし、狩りに従事することになる以上、いつかはありそうなことだったと思う、もちろん内緒で出てきちゃったのはまずいけど、どうにかする方法はきっとあるんじゃないかな」

フィオ「夢は終わり、クリエさんも病室にいて」

フィーナ「看護師さんマジ天使」

フィオ「あんな姿、実際に見たらかなり怖かったとおもうからねぇ」

フィーナ「雨の終わり、次に見えてくるのは」

Pno216:海底のガチャガチャさん

【ごくろうなすず】
ある町で行われる儀式『誘拐の儀』
生まれてきた子のしあわせを願いのって行われるそれは



“(情景。地上から見上げる建物の屋根)

(不規則にそびえ、ひざしをあびて金色に光っている。)
(まばゆく甘いあかんぼうのぐずり)
(午睡)
(吹き抜けた風、たなびく水面。水路の水、はためく織旗)
(鈴の音)”



フィオ「本日は快晴なり、絶好の儀式日和」

フィーナ「雨天だと祭器具の設置にも支障がありそうだし、歩き回る人が風邪を引くかもしれない、何より赤ちゃんへ負担をかけちゃいけないよね」

フィオ「町のあちこちに円を描くように祭器具を設置して、対象の赤ちゃんを一度捨ててしまう。そこからが儀式の始まりになるわけだけど
赤ちゃんの家族の人は緊張するだろうね」


フィーナ「後にでてくるけれど、この儀式を完遂できるかどうか……がかなり大事だからね。普通に考えれば、ただこういう儀式が普通にある地域だと、もっと違った印象を持つのかもしれないね、そのあたりはわからない部分もある」


“そうしていくつか数を数えたのち、事前に約束づけた否血縁者のだれかがその子をひろうのだ。
そして、祭器具をひとつみつけるまで、その子を抱えて街をかくれ歩く。
祭器具にはそれぞれ意味があった。象牙の器は食べ物に困らないように、
儀式人形は愛情に恵まれるように、金の槌は富を築くように…

祭器具を一つ見つけると、それとひきかえにその子をその場に捨ててゆく。
捨てられた子供を、約束づけた別の誰かがまた拾い、別の祭器具を探すまで歩く。

それをゆうぐれのおとずれまで行う。
空があかくなる前に、いくつの祭器具をみつけられるかで
そのこの一生の運勢は決まると信じられていた。

約束は暗黙で不可視のものだった。
くじばこのなかに持ち場のかかれた紙が入っていて、だれがどの持ち場を担当するのかは、
だれもしらないのだ。どこでだれのせいで赤ん坊が失われたとしても、それはわからない。

しかしそんな心配は無用だ、なぜなら――
逆にこの儀式を完遂できないこどもは、遅かれ早かれ人の輪からはずれる。
儀式は、出生後の最後のうみわけの瞬間であり、それには失敗というものはなかった。”



フィオ「儀式は次の段階へ。先の幸せを意味づけられた祭器具たちを探し拾い歩くわけだけど。当然配置をした人とは別の人が選ばれるのだろうね、円の形をしているのは知らされているのかな?」

フィーナ「『儀式の意味』は重要だから承知しているんじゃないのかな。ただそれを知っているのなら、次の器具は見つけやすいものになるはずだね」

フィオ「……失敗がない、と言ってもやっぱり怖いものではあるよね」

フィーナ「だけれど、『ごくろうなすず』がある」

“私は私を箱から取り出した、まるまるとした男の家族を見た。
どの顔にも面影があった。在りし日、どのこどもの運勢も私がよびこんだというもの。
どれほど赤ん坊が泣き疲れようと、どこか見つかりにくいところにいってしまったとしても
わたしはからん、かららんとその身をゆすって、
約束した人間が赤ん坊を見つけられるよう誘導し続けた。
あらためて、私は赤ん坊の雲のようにふわふわで不定形のうでにまかれた。”



フィオ「祭器具の一つって認識でいいのかな、拾うべき人をいつでも、どこでも呼びよせてくれる」

フィーナ「そうして助けてきた人々が、次の世代のためにすずを呼びにきたわけだけど、今回の儀式も上手く行くのかな」


Pno219:アウラさん

新術の開発や装備の拡充も順調なアウラさん。
ただその中でも重要な役割を持つ『ダーガリアリング』のリスクは取り除かれたわけではなくて……



“ バーストマジックのスキルストーンの練成には成功した。チューニングも問題ない。
これならこの世界の海の中でも先日成功したマグマの翼を作れるだろう。だが、まだ少し問題がある。


アウラ
「スキルストーンとターガリアリングの魔力を融合……」
アウラ
「……っと、また失敗か。全く、扱いが難しいな」


 リングを強化する際にノーブルヴァンパイアの強大な魔力を使っているのだが、その副作用とでも言うべきか。
魔力を増幅するバーストマジックの力とあわせると、こうも簡単に邪悪なる力を露出させてしまう。
耐えられないことはないし今のところはすぐに押さえ込めもするからいいが、この先もそうできる保証はない。



フィオ「ちょっとしたことで邪悪な力が漏れだすんじゃ、ほうっておくわけには行かないものね」

フィーナ「邪悪な力も意に介さない人ならいいのかもしれないけれどね」

フィオ「それ大丈夫な人なの……?」

フィーナ「大丈夫の定義による。まぁそれはそれとして、アウラさんはその力を押さえ込むべくルイーザさんにお使いを頼んだみたい」

フィオ「邪悪な力を抑えるために聖なる力を用意する……か。なんかその場しのぎに見えなくもないけど」

フィーナ「そのあたりはルイーザさんも心配してるみたいだね」


ルイーザ
「理由は判りますが……陛下、シュウェアヴェーターではダメなのですか?聖銀で出来た刀身を持つ細剣なのですから、その力を使えばよいのではないでしょうか」
アウラ
「それはダメだ。シュウェアヴェーターの力は魔法の触媒として使いたいんだ」
ルイーザ
「…………。陛下。差し出がましいようですが……聖銀の剣を持っていても安心できないようなクラスの邪悪な力など、手を出すべきではないのではないでしょうか」
ルイーザ
「いくら強くならねばならないとは言え、余りにも性急に過ぎるのでは――」



フィオ「うーんやっぱり、抱えるリスクが大きすぎるんじゃないかな……」

フィーナ「アウラさんは心配を一蹴して、命令に従うように言ったけど、焦っているのは間違いないだろうね
だけれど少しでも早く強くならなくちゃいけない。そういう状況におかれていて、それを自分に課すのなら、外野から言えることはもうないんだよね」


フィオ「せめて悪い方向に転がらないように祈るだけ、かな」

フィーナ「近しい人が上手く調整してくれるならいいんだけど……」


Pno244:エリザさん

水にエリザさんのトラウマ。本当の原因を探る記憶の旅は一つの出来事にたどり着く。
起きてしまった事件、その裏側にあるものは



“『エリザは………セヴェーロ、俺達が居ない間に何があったんだ?』

  『彼女は……そうだね、この子の両親であるなら、きちんと知っていた方が良いのかもしれない』

『エリザ……嗚呼、こんなに冷えて……真夏なのに』

  『……フリッツ、シルヴィア、こうなってしまったのも全て【天界(こちら側)】のミスだ』

『…待って、この子が握っている水晶花って……』
『シルヴィア、無理に取り上げない方が良い。 ……セヴェーロ、この子は既に【魔力持ち(候補生)】って事か?』

  『……いや、それだけならまだ良かったんだけど。 彼女の魂は【特別】なんだ』

エリザの魂を所有していた存在……平たく言ってしまえば、【前世】のような物に当たる人物は、人魚だった事、
彼女は本物の魔女ではなかったが、【海の魔女】と呼ばれる程に魔法の扱いに長けていた事、
天界の学校を卒業した後はルチーリアに留まり、世界中の水辺を転々としてきていた事、
そして、在学中の頃からアテナ様の友人であった事を話す。”



フィオ「傷心の両親を前にセヴェーロさんが因果を語り始める」

フィーナ「『こちら側のミス』というのは、死んでしまった後に、魂をちゃんと浄化できてなかったって事みたい。記憶を引きずっていないのはいいことなのかもしれないけど」

フィオ「両親と認識している。ってのはちょっと冷たい言い方に聞こえるけど、まぁしかたないか」

フィーナ「予期せず引き継いでしまったものの所為で、悪いもの『妖魔』に狙われるし、水の精霊にはやたらに好かれるとか」

フィオ「そういうのも『学校』に行ければ何とかならないこともないんだろうけれど、まだ幼い身だからねぇ」

フィーナ「フリッツさんとシルヴィアさんは『学校』は出ているものの、地上に帰ったために今は力がなく……というところで」


“  『……アテナ様達から、二人に言伝がある。
   【我々が動く事は今は適わず、故にこれは特例である】……と』

そう言って、懐から赤いハイビスカスを模した水晶の花と、紫がかった睡蓮の花を模した水晶の花を取り出す。

『……セヴェーロ、これは……』
『まさか、私達はあの時、地上に帰る為に魔力を封印して……』

  『そう。 地上に帰った人間に、育った【この魔力】を戻す事は本来あり得ない事なんだ。
   二人なら、きっと間違った事には使わない、とあの方々が判断したから』

僕はそれを持って来ただけ。
そう言いつつ、フリッツにハイビスカスを、シルヴィアに睡蓮を押し付ける。
元々の持ち主に触れた水晶花は少しして弾け、光となって二人に吸収されていった。

  『……君達の子供が危ないからとか、アテナ様は二人と仲が良かったから、って最初は陳情しにいったとか、そう言う事はないから』

『……御使いが主神に陳情しに行くのか』

  『してないから』

戻って来た力を確かめるように、光球を作って動かし始めながら笑うフリッツに、かぶりを振る。”



フィオ「セヴェーロさんGJだね」

フィーナ「陳情しなくちゃならないとは大変ですなぁ」

フィオ「何はともあれ、これで護る事は出来そうだし、事件の本当の原因もわかったわけだ」

フィーナ「悪い精霊が居なくてよかった。とはいえ事件と共に封印してしまった自分の魔力を取り戻すのは、大変な道になりそうだけど」

フィオ「原因を知っただけじゃトラウマを取り除くにはちょっと弱い感じがあるよね」

フィーナ「ま、優しい両親もいるし、陳情してくれる人もいるし。『学校』に入るまでは安泰でしょう、きっと」

フィオ「そこからは、エリザさん自身ががんばっていくしかないのかなぁ、やっぱりテリメインで水が苦手ってのは、厳しいものがあるよね」
posted by エルグ at 11:19| Comment(0) | 日記

2018年04月27日

第十五回日記感想・2


4/27〜

Pno900:カシムさん

Pno917:ロズさん

Pno918:おっさん

Pno924:ダルムズさん

Pno956:結馬さん

Pno958:ミアーさん

Pno962:素子さん

Pno964:アズテアさん

Pno976:アファイブさん

Pno1020:イルヤさん

Pno1030:テオさん

Pno1033:ラティスさん

Pno1042:ソラさん

Pno1045:メルエットさん

Pno1080:ロジェさん

Pno1093:ヨビスエさん

Pno1102:姉妹と仕立て屋さん

Pno1154:ノーチェさん

Pno1189:金獅子様さん

Pno1192:イリューザさん

Pno1213:弁天ちゃんさん

Pno1245:Z姫さん

Pno1340:モニカさん

Pno1457:こくりさん

Pno1473:アイリさん

Pno1488:ファルトさん

Pno1509:レキ&ジョカさん

Pno1858:トリスさん


カシムさん Pno:900

“秘術の都 __の王国
栄華を誇った 砂____

天の恵みに照らされて
神の恩寵賜れば

_者をも_に呼び__
__の血筋は不滅なり



ある時__が海に墜ち
光届かぬ水の底

帰らぬ悲報に空も泣き
人々祈りて天仰ぐ

いつしか奇跡が訪れて
__は国に帰りしや


__を助けた___
恋に焦がれた___

_を望んで__を捨てて
名前を隠して地に立って

それでも想いは届かずに
__は妃を娶りしや




海に沈んだ ____国
かつて栄えた 砂____

__の姫の涙は溢れ
嘆きと共に沈みしや

光届かぬ深淵に
_も_も皆墜ちて

__の血筋も死に絶えて
悲しき恋は実を結ぶ



フィオ「悲しい歌……だよね」

フィーナ「空白になっているところは、失われたというより忘れちゃってるところなんだろうね、繰り返しと思われる箇所も、同じように空白になっているし」

フィオ「三部に分けられるように見えるけれど、紹介→事件と解決(に新たな問題)→結末って感じで。二部で助けたにもかかわらず、その思いが届かなかったのは、種族とか身分の違いが現れたからなのかな」

フィーナ「そのあたりはわからないね、ただ水底の姫様の思いはかなり強かったんだろうね。最後は全てを飲み込んじゃうぐらいに」

フィオ「どうしてもここまでしなくちゃならなかったのかなぁ……」


ロズさん Pno:917

脳内新キャラさんの催促の結果は



フィーナ「超メタい」

フィオ「その気持ちはわからないでもないけど、あんまり唐突に現れないタイプかな私は」

フィーナ「どちらかというと狭いとこでごちゃごちゃっとやるタイプだよね」

フィオ「さて、果たしてどのような形で出番を与えられるのか」


おっさん Pno:918

外に咲いている花、『桜』をみて綺麗だとつぶやいたクゥさん。それからお話はお花見をする方向へ……



フィーナ「パーティのみんなを誘ってお花見かな、いいねぇ」

フィオ「花見に形式もないだろうし、アップルパイでもいいんじゃない?」

フィーナ「このみさんはなんとなくそういうのが得意そうなイメージあるね」

フィオ「二人は花より団子だったかな」

フィーナ「視覚より味覚」


ダルムズさん Pno:924

“(毎度のことだけど)エビ剥キ工場ガ大変デース!
ドウヤラ、ダツノ大群ガ嵐トナッテ工場ニ迫ッテルヨウデス


ダツトハクチバシノ尖ッタダーツミタイナ魚。
海中デ刺サルト死ニマスカラネ。トテモ危険デース

シカシ、何故コンナ大量ノダツガ襲来シタノデショウカ?
噂ニヨルト、工場ニ保管サレテイタダツガ、
火事デ逃ゲ出シタノガ原因ラシインデスガ……”



フィオ「ふぅーん……火事ねぇ」

フィーナ「まったくひでぇことするやつもいるもんだぜ」

フィオ「くしゃみとかするやつかな?」

フィーナ「悪の組織なら仕方ない、迎撃ガンバロー」

フィオ「あ、海底探索協会ですか……? その、工場を炎上させた犯人らしき男が……」


結馬さん Pno:956

フィーナ「大会では勝てたものの練習試合は負けがこんでいる結馬さん。練習試合は特に実力が近い人が選ばれやすいとか聞いた事ないけれど」

フィオ「でも実力が近い人を選んでくれているのなら、練習の意味もあるってものだよね、負け続けるとちょっと気がめいるけど」

フィーナ「親父さんに出した手紙はまだ帰ってこないみたい、まぁのんびり待つのが良いよね」

フィオ「ところで『エステルが大きくなっていた』とのこと」

フィーナ「『大きくなれる美人が弟と同じ部屋で生活』……静まれ……俺の血……!」

フィオ「退散と叫べば退散してくれる煩悩なら問題はない、ないよね?」

フィーナ「正式にカップル宣言とかなったら大変なことになりそうだけども」


ミアーさん Pno:958

“無事にガーゴイルを打倒し、新しい海へと進むことができるようになりました。
私にもフィリーにも目立った外傷はなく、理想的な勝ち方だったと言えるでしょう。

明日からは私達は、全く別の海域へと足を踏み入れることになります。
とりあえずの行き先は、今の所海賊との争いが起きていないと言われているアトランド。
こちらであれば、魔物の他に注意を割く必要が少なくなりますからね。

残念なことにセルリアンには、私の呪いについて有益な情報はありませんでした。
まだまだ冒険の出だしであり、ある程度協会の目が及ぶ場所である以上、予測はしていたことです。
つまり、これからが私の目的を達成するための探索になるのだと言っても過言ではないでしょう。”



フィオ「ガーゴイルを突破ー。難なくって感じだったみたいだね」

フィーナ「行き先もそのまますすんで、気を煩わせることが少ないのはいいことだ、もちろんリスクをとらないと実りが少ないってこともあるけれど」

フィオ「最初からそこまで大きな期待をしていたわけでもないだろうしね、ただこれからの未知の領域だとすれば……何があるかはわからない」

フィーナ「フィリーさんとの関係も良好なようなのだけれど、ミアーさんは心の奥に引っ掛かりを持っていて……」

“それに、フィリーは私のことを友達だと呼んでくれました。
あまりそういうことについて書いたり言ったりすることに慣れていないんですけども。
とても嬉しかったです。私の長い旅の中でも、これ以上はないかもという位に。

そして、嬉しいからこそ、申し訳なくもあります。
私の呪いを解くための旅に付き合わせてしまっていることも、そうです。
もっと言えば、いえ、そんな事を考えることもおこがましいですが。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

どうしようもない事を書いてしまいましたので、インクで塗り潰しました。
明日も探索があります。新海域に踏み込むのですから、英気を養っておく必要がありますね。
ですので、早めに休もうと思います。おやすみなさい。”



フィオ「嬉しいけれど、その反面。大丈夫だよって気軽にいえないのがもどかしいな」

フィーナ「時が解決しくれるといいのだけれどね……」


素子さん Pno:962

“「レシピが無駄に増えてきたなぁ・・・」

目覚めの第一声がそれだった。
素子は夢を見ていた。
夢の中で様々な料理を作ってはメモを残し作ってはメモして。
その繰り返しでアパートの部屋がレシピだらけで生活が出来ない状態に。
そのため、自分が作った掘っ立て小屋で寝ることになってしまう。
元の世界に帰れるようになったにもかかわらず・・・である。

「ここでの生活にだんだん順応してきてる・・・」

夢から覚めて身体を起こし、背伸びして冷静になる。
このまま続けたら場合によっては帰らなくてもいいか・・・、
と考えるようになってしまいかねない。
そうなったらいろいろとまずいことになるだろう。

「・・・帰らなきゃ。 絶対に帰らなきゃ・・・」

持ち前のハングリー精神で生活してきた素子だが、
そうした諦めの気持ちに対して恐怖を感じるようになっていた。”



フィオ「夢の中で、ここでの生活を繰り返した未来を見た素子さん、メモが埋め尽くしてしまうほどというのがいかにも夢らしいけれど……心に去来したものは随分とリアルな感情で」

フィーナ「心の持ちよう一つですぐに事態が変わってしまうわけじゃないけれど、生き方はすぐに変わってしまう、それが長く続けば、事態もいつの間にか……ね」

フィオ「短い言葉の端々に潜む、諦めの受容。だからこそそれを否定して、先を向かないといけない」

“「そんなのダメだよ」

そうつぶやいた素子の目から、ぼろぼろと涙がこぼれていた。
現時点で先輩や上司、お母さんに迷惑が掛かってるし心配もされている。
そんなことを考えたらダメだ、という抵抗にも似た意思が恐怖とぶつかって
必死に葛藤しているようにも見える。

素子は涙を手で拭って、顔を叩いて気合を入れる。





絶対に、帰るんだ。




アズテアさん Pno:964

フィーナ「ポチーッッッ!!」

フィオ「粉末だし、たまに使うけど便利だよね」

フィーナ「塩分がねぇ……」


アファイブさん Pno:976

レッドバロン、過酷、おいしいものない



フィオ「セルリアンが恋しくなっているアファイブさん、食料っぽいものも『ある』、いや、『いる』けれど」

フィーナ「どうにも食べられなかったナマコちゃん。育ててたんだね」

フィオ「そうそう、頑張って育成すれば翼とか生えてね」

フィーナ「落とし穴とかに対応するようになるんだよね……イヤイヤイヤ」

“ゴハンは何を食べるのか分からないので
天界産の聖なるコンペイトーを与えていますが
案外イケるようです



フィオ「絶対この所為じゃねーか!!」

フィーナ「あ、そういえば何処から食べるんだろうね? ぶしゅってするところからかな?」

フィオ「天界にてナマコブームがくるのだろうか……まぁ、相棒は大事、うん、きっと」


イルヤさん Pno:1020

フィーナ「アトランドへの扉を目指して探索中のイルヤさん達。なんだかみられているような……?」

フィオ「あ……」

フィーナ「随分動員がおおいね……囲まれちゃった」

フィオ「なんか随分と撃砕されてるけど!」

フィーナ「やっぱりガーゴイル程度じゃ相手にならないかな」

フィオ「戦闘が終わって見つけた扉、その先に開いた景色は」


テオさん Pno:1030

フィーナ「新品の手帳。誰も書き込んでいない真白の紙」

“文章を綴ることを習慣にしなければならない。
さもなければ僕を形作る、瞬間にだけ存在する意識は記録されず、なかったものへ過ぎ去っていく。
記録を綴る意味とは、記憶力の強化と定着の他に、
痕跡を残し存在したという事実を残すことにもある。

この数日、記録を止めて以来、僕の成長は止まっている。
確かに時間は過ぎていたが、
その間に生じた出来事はなにひとつ心に留まるなく去っていった。
昨晩なにを食べたかすら僕は覚えていない。
それだけではなく記録を綴っていた時分のことも、
日々、出来事の輪郭はかすれ、掴みとって参照することもおぼつかない。

肉体を正常に維持させるには身体を動かすだけでなく精神を動かすことも必要だ。
受動が過ぎると精神の動かし方すら忘れてしまいそうである。
僕は僕を綴らなければいけない。僕を忘れないようにしなければいけない。
記す限り、僕はいる。記す限り、この用紙の中の僕は去らない。
記す限り、僕にひとりは訪れない。

さて、なぜ僕は悲しいのだろう?”



フィオ「数日間記録をつけなかったテオさん、出来事は瞬間瞬間だけで過ぎ去って、まるで水面に起きた波のようだね」

フィーナ「……このまま記さなかったのだとしたら、本当に大変なことになりそうだね。記していたときのことは何とか参照できるにしても」

フィオ「残しておくってだけの役割じゃなさそうだしね。その悲しみは、置き去りにされた手帳の心境か、それとも」


ラティスさん Pno:1033

“弟が上半身だけ冷凍人形となって帰ってきたとき、正直もう駄目だと思った。

自分はどんな不幸を背負っても宿命として考える訓練をしているが、
普通の遺伝子で生まれてきた弟が、どうして業を受け入れないといけないのか。
これは特殊な種を淘汰しようという、核水晶の意思なのだろうか。

――それとも、業は自分が引き寄せているのか。”



フィーナ「あの戦役で起きてしまった悲劇。ライラックさんの心の中に刺さる棘は……」


フィオ「テリメインの海を探索中のライラックさん。あれ? とおもったけれど、ラティスさんとは別働みたいだね」

フィーナ「組織としてテリメインにきているみたいだからね。探索者ではない以上あまり奥地へと踏み込むことはできないのかもしれないけれど」

フィオ「さてそんな中、ライラックさんの武結晶に怪しげな異変が生じて」

“「オペレーター、すいません。
 戦闘は終わりましたけど、安全確認のために見回りをしてこようと思います」
『へ? 安全っつーてもこのあたりの敵はデータ取得済でしょ。
 不意打ちくらっても3戦はいける空気量だけど、そんなことする必要は』
「いえ、少し気になることがあるのです。索敵を警戒して、通信も一旦切りたいのですが」
『……それってさ、現場責任者命令?』
「そう取っていただいて構いません」

通信機の先から、長い溜息が聞こえる。
ライラックは残りのメンバーにも同じように伝え、先に海上へあがらせた。

腰の武結晶を強く握りしめ、彼女は通常の戦闘ルートを外れるように泳いでいった。”



フィーナ「うーん……ヘイゼルさんへの言葉も平常とは違うものを感じるね……大丈夫かな」


“海中に佇んでいる建物の残骸が かつてここに文明があったことを思い起こさせる。
遺跡の天井が抜けて崩れた屋根や壁が重なり合い、今では魚の住処となっていた。

武結晶がより強く反応する方角を進みながら、ライラックは耳をすませた。
呼吸を必要としない水生生物でない限り、どんな相手でも空気を必要とするはずだ。
あたりは古びた遺跡が広がっているだけで、生物の影は見えない。

少し進んだところで静寂を保つ海から、かすかな揺らめきを感じた。
音の方角を見定めて、ライラックは遺跡の柱を大太刀で薙ぎ払った。
柱がゆっくり崩れていくなか、その先には見覚えのある人物が立っていた。

「前に見かけた時も疑問だったのですが、水晶髑髏は持っていないのですね」

大太刀を構え直しながら、ライラックは澄んだ声で問う。

「あれは良く食べるからね、隠れるためには少々都合が悪い」

白く質素な服に黒いマフラーをした恰幅のいい紳士は、人懐っこい微笑みを浮かべた。
ライラックは露骨に目元を歪ませる。

「……聞きたいことが山ほどありますが、まずは確認したい。
 アクウィット・H・アイジット、どうしてケマラプームンで姿をくらませたあなたが、
 ここにいるのですか?」”



フィオ「……最悪」

フィーナ「そうかも、だけどライラックさんはある程度はこの状況を予想していたような雰囲気だったよね」

フィオ「何でこんなところに居るのかを教えられたけど、規格外だねぇやだやだ」

フィーナ「テリメインにくっついてきたのは偶然みたい。ただ近くに目的があったのは確かみたい」

フィオ「欠けた髑髏。あの戦いでも猛威を振るっていたけれど、どうやら何かを奪えていた?」

フィーナ「本人が言うことがそのままだとすればだけれどね……
ライラックさんのいい一撃だったけど、残念ながら逃げられちゃった」


フィオ「トールさんとの戦いで姿を消したとき。もしかしたら、って思っていたけれどその希望も砕くような再登場。避けられない戦いになりそうだ」


“「ライラック、アクウィット・H・アイジットを発見したというのは本当なの?」

探索後、スプラッシュガーデンのラウンジに3人は集まっていた。
何も知らない少女達が眠りについた、深夜のことである。
ラウンジ横にあるキッチンスペースでピュアココアを湯で練りながら、ラティスは静かに問う。

「間違いありません。彼の思考に、弟の姿を見ましたから」

ライラックはそう言って瞼を伏せる。

「ちょっと待ってよ、なんで『日輪の民の父』がこんなところに!?」

データ処理の手を止めたヘイゼルが、思わず大声をあげた。
彼女の報告を聞いて、上司は大きく息を吐く。

「もう何度も資料は見たでしょうけど、『日輪の民の父』は単独でかなう相手じゃないわ。
 貴女も我が社の社員なら、安全義務はきちんと果たしてちょうだい」
「……申し訳、ありません……」

上司と部下のやりとりを横目で見ながら、キーボードを叩いていたヘイゼルは
横に置いていたパックからドライフルーツを取り出した。

「どうせそのあたり査定に反映するんだろうから、総括は適当に切り上げてくんない?
 こっちとしちゃあ、『日輪の民の父』のデータを整理しておきたいわけ。
 つかどうやってここまで来たのさ、あのおっさん」

口の中にドライプルーンを放り込みながら、PCの画面を調節する。
ライラックはアクウィットとの遭遇時に起こったことを詳細に説明した。”




フィーナ「三人が集まる場で先の出来事を説明するライラックさん……すこしのめり込んでる感じがするね」

フィオ「仕方のないことではあるけれど、簡単に戦闘を決めていい相手じゃないからねぇ、ラティスさんは慎重……ではあるけれど」

フィーナ「流石出来る女! 無念であったのは……誰も彼も一緒だからね」

フィオ「戦い方があるのなら何とかなるかもしれない、希望が見えてきた」

フィーナ「次いで、上司に対してこの戦いについての許可を取り付けることに」

フィオ「……なんか思わしくないみたいだね」

フィーナ「不確定要素がまだ多いからね。それに相手のことを考えればって感じかな」

フィオ「それでも何とか提示された条件は『勝利をしないこと』撤退を最初から頭にいれて、本格戦闘は避ける方向かな」

フィーナ「これでも簡単じゃないけれど。とりあえずは……やるしかないかな。と、そんな相談をしているところへライラックさんが」

“「ターゲットとの遭遇時のことは、本人から直接報告させましょう。
 ライラックに取り次いでもよろしいですか?」
「近くにいんだな、了解。なら本人から聞くわ」

ラティスから携帯電話を受け取ったライラックは、
すぐさま誰にも話が聞こえないように人気のない後部デッキに向かった。

「お時間いただいて申し訳ありませんでした」
「いやいや〜、別に構いませんよ〜?
 何か人に聞かせられない話かなって、おっさんとしてはドキドキするんだけれども」
「はい……」

彼女は俯いた顔を上げ、一呼吸置く。

「ディレクター、社則19条を根拠としてオペレーション・コンタギオンにアサインを希望します」

耳にあてた携帯電話が、小刻みに震えていた。
ライラックは自分を見失わないために、弟の武結晶を力いっぱい握りしめた。”



フィオ「……大丈夫かな?」

フィーナ「なるようにしかならないよ」

フィオ「フィーナってわりとこういうとこドライだよね」

フィーナ「本人がしっかり考えて、それでもというのなら。もちろん正気の判断を失っているのだと思ったのなら近くに居る人がどうにかするしかないけど、そのあたりは心配要らないでしょ」


ソラさん Pno:1042

フェスタでの大役を務めたソラさんは眠りこけてしまって。目覚めたときにはすでに、夜



フィオ「本当にお疲れ様だね」

フィーナ「誰もおこさなかったのはその格好が原因だったみたい、だけれど、誰かがブランケットをかけてくれていたみたいで……」

“手を椅子の上において体勢を立て直そうとしたところで、自分の纏う布地とは別の柔らかなものにあたった。白色のブランケットが指先に潜り、無意識に握り締める。
 そこで人の気配が存在したことにようやく気付いた。礼拝堂の最前列で傅いているシスターの後姿。つま先からベールまで全身を覆った堅苦しいその姿は見慣れたものだった。”



フィオ「ユキサンダー!」

フィーナ「流石イケメン」

フィオ「ユキさんからはお褒めの言葉を貰って、それに答えるソラさん、ただ……」

フィーナ「『文献に載っていないこと』しらべたのだと褒めてくれるユキさんだけれど、真相は違っていて」

フィオ「これだけなら良かったのかもしれないけど」

フィーナ「毎日のお祈りを欠かさないユキさん、真面目で、敬虔で、神の言葉を何とか届けようとしている彼女と、『神』がすぐ傍に居るソラさん」

フィオ「根を詰めすぎないで……か」

“今度は軽く礼をして、礼拝堂を後にした。外は相変わらず月明かりが眩しいが、今日は聊か控えている印象が強い。町明かりと人々がフェスタで集まっているのだ。遠くを見れば街道の一部に屋台が見える。テリメインバーガーや海の幸を使った料理の香りが心地良い。

『神は個人を救わない。古今東西、今昔、あらゆる世界を見ても個人を幸福にした神はいないのは承知してるな。俺もその一端に過ぎない。本来個人に肩入れすることもないのだ』
「わたくしの体を、我が神が使って対話するだけでも叶いませんか? シスターユキには神の言葉が必要です」
『それでどうなる。あれは神の声が聴きたくて祈りを捧げているのではない。目的と得る結果が綯交ぜになっては侮蔑すらくれてやれん』

 それが真に神の言葉かどうかは神が語らねば真意は不明。神がふと吐露した感情がお告げとして流れるのかもしれないし、神職が生み出した誇大妄想とて囁かれたのはこれまでの宗教から考えは行きつく。しかし根本的には超越神も、他の神と変わらぬことは断言できる。
 シスターソラはそれが正しいのかは分からなかった。まだ分からないことだらけだ。

「……ユキにハンバーガーでも買って行きましょうか」

 一通り街を回って、褒めてもらって、それからシスターに感謝を込めて。
 再び眠りにつくまではまだ遠きこと。どうかこの祭日が神にとっても神徒にとっても、良き日であるように。
 シスターソラは祈りを捧げた。”




メルエットさん Pno:1045

フィーナ「メルエットさんとユーリスさんの共同生活が一週間。すこしずつわかってきたこともあるみたいで」

フィオ「フォークとスプーン。本来なら同じ時期に教えられるはずだけれど、片方が欠落してるってことは大きなショックとかで飛んじゃったとかなのかな?」

フィーナ「他のマナーもできているところとできないところがつぎはぎで、順番に忘れたというよりは抜け落ちたというイメージだよね」

“それから、夜に絵本を読んであげるときも、気になるところがありました。

最初はなかなか心を開いてくれなかった少女も、徐々に絵本に魅せられていったようで、
毎晩のように絵本を読み聞かせていたユーリスに、いつしか自分からせがむようになっていきました。

少年がやわらかい口調で文章を読んでいくと、少女は彼の言葉を遮って『これなぁに』と尋ねてきます。
その都度、少年はつとめて平易な表現に気を遣いながら答えていくのですが、
その内容を耳にするなり、『そうか、つまりは××か』などという反応が返ってくることがありました。

その「××」は、十歳に届かない子どもが到底知り得ているような知識ではありませんでした。
これには少年も、ひどく驚いて、しばらく二の句が継げなかったことを憶えています。

 おそらく、この子の眠っている知識は半端ではない。
 ただの子どもじゃなくて、ちゃんとした教育、高い教育を受けてきた子に違いない。

少女の様子をつぶさに観察するにつけ、徐々に手がかりの光明めいたものを掴みかけている実感がありました。”



フィオ「それがどんなものなのかはわからないけれど、かなりの高い教育を受けていたとすれば、範囲は絞られるはず、だからこそ何であんな雪の夜に置き去りにされていたのかってところなんだけど」

フィーナ「はぁ……絵本をせがむメルエットさんいいね」


“この日も、少年は交易組合の事務所を訪れました。
いつもは宿屋のあの部屋で留守番させていますが、今回はあの少女も一緒です。

ボロボロのドレスはもう使い物になりませんでしたので、
靴やら何やらは少年が揃えたものをしぶしぶ着込んでいました。

それでも、彼が用意した子どもらしいもこもこのコートには一切目もくれず、
出逢った最初に肩に掛けた、彼のダッフルコートがえらく気に入ったようでした。
しかし、ぶかぶかのダッフルコートを上から羽織ると、一応それらしく見えます。

昨日、せめて外を出歩けるようにと、髪を均等に切り揃えることだけに執心して、
歪なプラチナブロンドを不格好なマッシュルームカットにしてしまったのですが、
さっき、美容室でかわいらしく、ふわふわのミディアムショートに仕立ててもらったばかりです。”



フィオ「これでお外にも出られるね」

フィーナ「びふぉーあふたー。美容室ってスゲー」

フィオ「幾つか見えてきた手がかり、大きな進展を得ることは出来るのかな」

フィーナ「飴ちゃんたべる?」


ロジェさん Pno:1080

“魔法使いにとって、名を持つというのは重要なことらしい。

名前は本質であり魂であり力だ。
付け方弄り方によっては、良いにせよ悪いにせよ、いかような影響も及ぼせるそうだ。

僕自身は魔法使いではないので実感は無かったけれど
今考えてみると、力有る魔法使いであるご主人様の名をひとつ貰ったというのは
もう要らない番犬を逃がす前にする行いとしては相当に過分だ。

だからアレは、うん。
少なくとも単純な追放では無かったはずだ。

順当に考えれば旅立ちへのはなむけだ。”



フィオ「『名前』を貰った意味を考えるロジェさん、別れ方がいくら唐突で、不可解な点があったとしても、少なくともこの点はたしかにそうだと思う」

フィーナ「『ご主人様』もちょっとそっけなさすぎるんだよね、多くを語る人じゃなかったようすではったけれど」

フィオ「身体に眠っているはずの力『役割』を果たすための力、今はもうその『役割』も変わってはしまったけれど」

フィーナ「旅の中でそれを見つけて、使いこなすことができたら便利かもね。それに何かもっといろんなことがわかってくるかもしれない」


ヨビスエさん Pno:1093

ヨビスエ
「今日から私とペコちゃんは、海中島の海、アトランドに突入ー!」
ヨビスエ
「……海中島ってなんて読むの?
カイチュウトウ? ウミナカジマ? カイチュウジマ?」
ヨビスエ
「海中島だけだったらカイチュウトウかカイチュウジマっぽいけど、
更に『の海』がつくと、どっちもしっくりこない……
カワナカジマみたいにウミナカジマの可能性も出てくる……」
ヨビスエ
「鉢中魚のフクサワはどう思う?」
福沢諭吉
「。。。。。。。。。。。。。。」
ヨビスエ
「……今私は福沢君のこと、ハチチュウギョって言った?
ハチナカギョって言った?」
福沢諭吉
「。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。」
ヨビスエ
「それは誰も知らない闇の中……ぐすん」
ヨビスエ
「いわば闇中音だね!」



フィオ「アトランドへと足を進めるヨビスエさん達、呼称が気になるようで」

フィーナ「うーん確かにいろんな読み方できるよね」

フィオ「フィーナはどう思うの?」

フィーナ「しっくりこないけど、カイチュウトウかな? ウミナカジマも怪しい」

フィオ「ヤミナカオンはわりと良く発生するよね、語られない限りは闇の中ー」


フィーナ「アトランド探索で見つかるものに期待を寄せるヨビスエさん。クーリエさんのところで作ってもらったペンダントは『探し物が見つかる』チャームで」

フィオ「ただ探しているものは指定していないみたいだね」

ヨビスエ
「……私が何を見つけたいのか、決めたくても決められなかったせいなのかも。
探そうとするものが、全部ピント外れに感じられるんだ」


 たとえば、この流れ続ける涙を止める方法。
 元カノを忘れさせてくれる新しい恋。
 居場所。
 他にも色々。
 どれも、見つかったらいいなと思いはするけれど、がんばって探したいというほどじゃない気がする。

 
ヨビスエ
「たまに自分に聞いてみるんだよ。
『○○を見つけたいというなら、他の探し物は全部後回しってことでいいのかい』って」
ヨビスエ
「そうすると、『いや、そこまで割り切るほどでは……』って思っちゃうの。
他にもっと探すべき何かや、選ぶべき道がある気がする」
ヨビスエ
「……願いを叶える魔法っていうのもさ、もしそれが手に入ったとして……
何を願うのか、決められなそうなんだよね。だからちゃんと調べる気になれない」
ヨビスエ
「叶えたい願いを決めるってのは、他全部を叶わなくてもいい願いと決めるってことで……
そんなのわかんないじゃん。絶対後悔しそうじゃん。
100兆円ほしいけど、100兆あってもどうにもならないことにめっちゃぶつかりそうじゃん」



フィーナ「見つけたいもの、探し出したいもの。その候補はいくつもあるけれど、どれもこれも、これと決めるには何かひっかかる」

フィオ「これって決めちゃうと、他を後にまわすことになる……のかなぁ」

フィーナ「手広く全てをおってもいいと思うけどね、何かをこぼしそうな選択ではあるけれど」

フィオ「後悔か……うーんどうだろうね」

フィーナ「一つしか選べないという前提の話だよね、もっと贅沢になってもいいんじゃないかな」

フィオ「そう簡単には行かないから大変なんだろうけど」

ヨビスエ
「福沢君はその辺どう思う?
学問しろってすすめてくる?」


 聞いてももちろん返事はない。
 ぐしゅぐしゅとヨビスエははなをすする。


ヨビスエ
「……はぁー、ああー。
君にこんなこと話してるのも、誰に相談したり意見を聞くか決めかねてるのかな。
福沢君なら、何も返さないでくれるってわかってるもんね」
福沢諭吉
「。。。。。。。。。。。。」
ヨビスエ
「おっとー、そろそろペコちゃんとユーノちゃんとの待ち合わせ時間だ。
めんどくさいのはナシにして、今日も闘技でひと暴れだーい!」”



フィーナ「答えがないことをわかって聞いているのなら、本当は自分の中で答えが出ているよね、後押しだけを必要とする人と同じように」


姉妹と仕立て屋さん Pno:1102

“この世界で本格的に編んでみた二つの術式だけど、結果は良好。
その辺の生物相手なら、問題なく対処できるでしょうね。

レフ
「それは別に良いのですが・・・名前、どうにかならなかったんですか?」


「僕も少しは説得にかかったんだけどねー。
最終的には、交代で名前決めれば平等でしょ、って」

レフ
「いや、そこは問題じゃないのですが。
となると、あれらの一番目の名前は妹お嬢様で、二番目は瑪斗お嬢様作というわけですか。」

瑪斗
「三番目も、調整が終わったらレフに名前を付けてもらうから、考えてはおいてね?
渦・・・もしくは、風に関連するものだとより良いわね。」

レフ
「え。」”



フィオ「命名の時間だー!!」

フィーナ「『名前、どうにかならなかったんですか?』といってしまった手前、これはわりと覚悟を決めなくてはならないね」


“今までの傾向からすると、付加したものに則していれば、何でも良さそうだけど。

でも、下手な名前にした場合、お嬢様達から、期間にして一週間程度は
それをネタに弄られることになるでしょうね。

そうなった時、私に反撃の余地はない。
いつもならば妹お嬢様も、瑪斗お嬢様の歯止めをする役割だが、時々結託してくる。
いたずら好きな所は、どちらも変わらない。流石は姉妹と言う他無い。”



フィオ「一週間かー短いようで長いな!」

フィーナ「まぁそこまで変な名前にしなけりゃ大丈夫でしょう」

フィオ「こういうのも人それぞれの特徴が出て面白いよね、フィーナは花に関連したものばかりだったよね確か」

フィーナ「師匠の真似みたいなものだけど。フィオは……」

フィオ「おい、何だこの沈黙は」

フィーナ「ま、ともかくとしていろいろ調べたりしながら名前をつける様子のレフさん、いいものに仕上がるといいけれど」

フィオ「風……神話……いろいろあるよね」


ノーチェさん Pno:1154

フィーナ「今日の記録者はゼノンさん、ラジオ風?な書き出しだね」

フィオ「夏……いつの夏?」

フィーナ「やめろぉ!」

フィオ「音楽(歌詞)も出そうとしたけど、某海賊を恐れてタイトルだけだね『俺達が酒場にいるときにゃ』」

フィーナ「やっぱ○×ラックってクソだわ」

“ はい。この歌はもともと、酔っ払いたちが合唱する酒場歌だったそうです。
 酒の前には修道士も船乗りもみんな平等、みんな飲んで飲んで飲みまくれという。
 酒は飲んでも飲まれるな。みなさんは急性アルコール中毒には気を付けてくださいね。

 さて、それでは次のコーナー! どんどんぱふぱふー!
 読者からのお葉書です。

『一番面倒くせぇ奴が一番継続期間短い週の日誌担当に当たっちゃったんだけどどうしたら』”



フィオ「フィーナは下戸だから大丈夫、私は未成年だし」

フィーナ「ぶっ倒れてその後に響いたらコトだしねぇ、ちゃんと節度を持って」

フィオ「お葉書! ……エライエライ」

フィーナ「メタイメタイ」

“おっとぉ? 気付けば全員の性格設定が出来上がってるじゃないですか。ビックリ!
 ボクなんて最初はミーとかユーとか喋る予定だったんですよ。何言ってんだコイツです。
 13人も残っているというべきか、13人しか残っていないというべきか。
 みんなアルミラージ号の大切な船員なんです。よろしくお願い、いたしますね?
 はーい、なんの助言にもなってないお便りコーナーでした!

 と、いうわけで! 本日の放送終了時間がぁ、近づいてぇ、まいりました!
 通信機の前のみんなも、突然ハイジャックされた放送に頭を抱えている頃でしょう。
 ご安心ください。壊れてませんから。ボク、ハッキングとか得意なんですよ。

 それでは皆様お疲れのことと思いますが、明日も上を向いて強く歩いていきましょう!
 お相手はゼノン・イクァルトエーリでした。――See You Next Week! ...Bye,Bye♪



フィオ「胡散臭いな、胡散臭いぞ」

フィーナ「おっとっと、これはしっかりやらねばなりません」

フィオ「メタの嵐はハッキングの所為だったか、ならしかないね」

フィーナ「通信士……他の船から苦情がそれなりにありそう、でももみ消してそう」

フィオ「多才だから本業以外でも活躍しそうだね」


金獅子様さん Pno:013

Q.当日に絵6枚完成〜(ry
A.おっしゃるとおりです。



フィーナ「ヒトにはやらなきゃいけないときが、うぉぉぉぉ!」

フィオ「あぁ、やっぱり(ry まぁでも時間がなかったりとかしたときに無理をするのはよくないよね。私は計画性のなさから良くそういう事態に陥るけれど、わりと諦めがよくなった」

フィーナ「解決はしてないんだよなぁ、まぁでも無理をしないほうがいいのには同意」

フィオ「今日のメモ。やっぱり懸賞金は強さの目安にはなるよね」

フィーナ「えっとこれって、眼みえてるのかな」

フィオ「特徴のある姿、見間違えはしないだろうけれど」


イリューザさん Pno:1192

ガーゴイルを破り、先へと進むイリューザさん。だけれど、その際に起きたちょっとした、でも抗えない行動とは



フィーナ「敵の情報は大事、ぶっつけ本番で挑まざるを得ないこともあるけれど、基本的にはあったほうがいいことのほうが多い」

フィオ「んで、さっさとさきにすすもう。と思いながら、もう一度だけ同じ海域を探索している、理由はもっともらしくつけているし、まぁ合理的だなって思うんだけれど」

フィーナ「……ふむ、どうやら新しい海域を開いた人たちは皆こうやっているらしくて」

フィオ「こうなると暗黙の了解というのは違うようになっちゃうよね……それで『理』か」

フィーナ「フィオは……これに気づけないはずだよね?」

フィオ「ふっふっふ、ここにいる私は本編と関係ないのだ! ということで可能なのだ、いぇーい」

フィーナ「さて……それはともかくとして、『理』には従わないといけない。それはネガティブなものだけじゃないけれど、と」

フィオ「例に挙げた『探索者の強さ』もそうだよね、『引き下げ』が行われる一方で、『引き上げ』も行われている。生物的に勝てるはずのない組み合わせも『枠』に収めて勝負になるようにはなっている」

フィーナ「あっちのフィオの魔法封印もそういうことなんだろうね、本人の強さ的には多分然程変わってないけれど」

フィオ「高村さんからのアドバイスが思い出される。意識を超越する『理』を知覚することはできないけれど、でもその大事な言葉が、きっとイリューザさんを本来の自分に繋いでくれるんだろうね」


弁天ちゃんさん Pno:1213

フィーナ「ビールうめぇ! そうなのか?」

フィオ「めちゃくちゃ偶然なんだろうけれどさ、一つ上のイリューザさんと同じようなことに触れてるけれど、すごい温度差だ」

“うそうそ、まー世界の理がゲームのようになってる以上
こちらとてまるでゲームを攻略するかのように探索を続けていくのがセオリーってもんですよ
世界に第4の壁があるならば、我らは第4の壁があることを受け入れよう
しかし諦めるな、そして屈するな、壁の外に中指を立て己の全てを見せ付けてやれ
誰の言葉だっけかまあいいや、テリメインにはこういう類の格言あんまないっぽいね
そーいうもん?”



フィーナ「知覚しちゃってるー!!」

フィオ「規格外のヒトも居るってコトだね」

“ともあれありがとークラインさん、あとでクラッシュに地属性つけよう、ガイア盛りしよう
いやーいいもんだよねビールで祝杯、うちのパーティーには無限につまめる頼れるすこんぶもいるし
祝杯挙げるのに適した環境が揃ってるよね喉越しスパイラル!
あ、つまみすぎるのはさすがにダメ?
ほどほどにならオッケー?
うい了解”



フィーナ「ガイアがもっとクラッシュに輝けと」

フィオ「無限につまめるすこんぶ? ……仲間じゃねーか!」

フィーナ「ほどほどならいいんだ……」

フィオ「ダブルの渦で全自動洗濯機とは上手く言ったな。ちゃんと洗剤はいい奴を選ぼう」

フィーナ「あこれいつも通りの報告だったんだ、ご愁傷様……あれ?」

“……!?
えっなんで局長そこにいるの
あっいえそうじゃなくてこれはですね我々は現在現地の慣習に従って祝杯という形で交流を図っているわけでしてね
通過儀礼のようなものであって決して酒飲む片手間に報告済ませちゃえっていう話ではなくてですね
いえ違うんですよ本当に真面目に真摯に現地の慣習でありましてですね
あってめ何をいや違うんですよ私らその気になれば高速分解だってできるじゃないですか
酔ってるフリですよ高速分解できるのをいいことに酔ったまま遊んでなんかいませんよ本当ですって
はい
はい
はい、もちろん仰る通りであります
はい
はい
はい、現地の慣習に従ったとは言え酔ってるフリのまま連絡に応じてしまったのは不徳の致すところであります
はい
はい
はっ、了解致しました
ははあっ

はっ、必ずや成果を挙げてご覧に入れます!



……行った?
行ったね、もう大丈夫ね?
ふいー、焦った〜〜!
いやもうなんなのこの緊急事態レッドシグナル全然動かなかったじゃん!
いやそんなはずはじゃないでしょ通信担当、ちゃんと入り口に仕掛けといてくれさえしてればこんないえなんでもありません!!
はい、今のは緊急事態が起きた時の連絡手段確保について話していたところであります!
はい!
それはもう!
はっ!
了解致しましたあー!”



フィオ「……」

フィーナ「……」

フィオ「酒は飲んでも?」

フィーナ「飲まれるな」

フィオ「報告は素面でしよう!」

フィーナ「分解できたって、ちゃんとしなきゃダメだゾ」

Z姫さん Pno:1245

前回捜索隊とのニアミスをしたZ姫さん。そのときに起こっていたこととは



フィオ「あのお店につかまって大丈夫なのかなぁ……」

フィーナ「まぁ、実力は有りそうだし、手段を選ばないのなら問題はないんじゃない、もれなくお顔が知れ渡るかもしれないけれど」

フィオ「さて、とにもかくにもZ姫さん。あの砕けちゃった宝石(まだ現存)の前にいるみたいだけど……?」

“Z姫は、淡く規則的に点滅する宝石を前に困っていました。
この店を通りがかった時、具体的な言葉として聞こえたわけではないのですが、たしかに何かに呼ばれているような、そんな気がしたのです。
そして、裏口から店内に自然と体が引き寄せられていったのでした。まるで、見えない糸でつながっているかのように。
(フラフラ向かおうとする少女を制止しようとした、スラムの男たちを魔法でぼこぼこに蹂躙する……というシーンも実はあったのですが、少女にその時の記憶はありません。)

「私を呼んだのは、おまえなのか…?」

宝石の点滅と同期して、少女の額の石と頭部の角のようなものが発光しているようでした。
少女は宝石を両手でそっと持ち上げました。
宝石に添えられていた、0がたくさん並んでいる値札が落ちましたが、少女は気付きもしません。



フィーナ「はい! 私見なかったよ値札なんてみませんでしたー!!」

フィオ「簡単に触れられるような状態でそんな高価なものを出しておくのも悪いっちゃわるい……かな、スラム街だしね」

フィーナ「どうやら翡翠っぽいけど、なんか卵のような印象? 出してほしい……? といっても簡単に割れるようなものじゃないしねぇ」

フィオ「暖めるとか、なんか魔力を込めるとか……とにかく中身? のためにも安全な方法を」

“うーん、と数秒悩んだあと、少女はおもむろに宝石を振りかぶり……

床に思い切り叩きつけました。”



フィーナ「」

フィオ「ワタシハナニモミナカッタ」

フィーナ「ツ・カイさんの胃はボロボロ」

フィオ「一緒に居たら卒倒+のコンボで寿命が数年は削られていたかもしれなかった」

フィーナ「まぁとりあえず割れた割れた。 あらかわいい」

フィオ「タツノオトシゴ……っぽいかな? なんか仲良くなったみたいだし、よかった……のかな?」

“すると、それまでクルクル回っていた生き物がピタリと止まりした。

「……どうした?」

生き物はZ姫のほうを一度向くと、くるりと背を向けフヨフヨ裏口の方へ飛んでゆきます。
そして、裏口までくると、また少女のほうを振り返りました。

「……ついてこい、ってことか?」

少女は、そうして謎の生き物に誘われるままにお店をあとにしました。
兵士たちが飛び込んできたのは、その直後のことです。


                   †

「あ、やったー!人がいっぱいいる道だゾ!やっと出られたー!わーい♪」

少女は暗い路地裏を抜けて、ようやく大通りに帰ってきました。

「ありがとうナ!助かったよ〜〜」

少女は、肩の近くにフヨフヨ滞空している生き物に向かってお礼を言いました。
お店をフラリと出た生き物は、少女がなにか言う間もなくスイスイと路地裏を進んでゆき、あっという間に大通りに案内してくれたのでした。

「おまえ、なんで私がこっちに出たいのわかったんだ?すごいナ〜」

少女はすっかりこの生き物が気に入ってしまい、
ツ・カイがダメって言っても、絶対探索に連れてゆくんだ!と決めてしまいました。

もっとも、生き物のほうも、どうやら勝手に着いてくる様子で、少女の側から離れようとしませんでしたが。”



フィオ「動物的な勘? を越えているよね。これは」

フィーナ「思っていたことを通じたのは、お互いの角が関係しているのかもしれないけれど、それをおいても、危機察知とか場所の把握とか。なんかすごそうだね」

フィオ「アレには閉じ込められてたのかな、だから高価だったとか?」

フィーナ「といったところで、ツ・カイさんと合流(苦労人」

フィオ「名前の候補は二つだ、早く決めなさい」

フィーナ「ちなみに何の脈絡もなくこの質問をされたとしたら、元の問題が想像できる気がしない」


モニカさん Pno:1340

フィオ「進路はアトランド方向。まだまだ道の途中」

フィーナ「本人も急いでも仕方ないって言っているからね、引率を頼めばすぐにいけないこともないけど、かなり消費もするからなぁ」

フィオ「高耐久コンビをダブルアタックで撃破!」

フィーナ「次のトリプルは三倍だからさらに余裕……とならないのが怖いところ」

フィオ「なんで?」

フィーナ「命中とか、一発の威力が下がって逆に削り切れなかったりだとかするんだよね。ただ新しい技ってのはいつでもワクワクするもの」

フィオ「そういえば『素敵なボトルシップ』ということで魚拓が送られてきたみたいだけど」

フィーナ「この海でわざわざ魚拓にするってコトは、かなり大きい魚だったのかな、むしろ普通の魚の方が原生生物より価値が高かったりして」

フィオ「警戒度とかも高そうだよねーなんにせよ素晴らしい」


こくりさん Pno:1457

“カジノ船に乗船した潜水服の一行はせっかくなので船の中で遊ぶことにした。とはいえギャンブルをしようというわけではない。船にはカードゲームやテーブルゲームで探索者同士の交流を深めるための部屋もあったのだ。そこで遊びながら情報収集をしようというわけだった。和装の青年も紫髪の幽霊も賭け事にはさして興味がないようであったし、そもそも潜水服にはお金がなかった。潜水服は手に入れたSCはその日のうちに使い切ってしまう。こくりは宵越しのお金を持たないタイプなのだった。潜水服達は一応はギャンブル用のフロアを一通り眺めて歩いてから、その脇のトランプルームなる休憩室に足を踏み入れてみる。そこには他の探索者も集まっており、カードゲームやテーブルゲームで遊んでいた。トランプ、チェスや囲碁や将棋、人狼なるゲームで遊んでいる探索者達もいた。

和装の青年は将棋に興じているようであったし、紫髪の幽霊は人狼をプレイする探索者の様子を眺めていた。潜水服は緑色のテーブルの一角についてみる。麻雀という大陸由来のテーブルゲームであった。牌を引いて役を作るゲームであった。異界を眺めやる目を持つものならば、白いヴェールを尼僧のごとくかぶったこくりが潜水服の膝上に座り、盤上の方形の牌の山に群青色の眼差しを向けている様を見ることができただろう。潜水服と他のプレイヤーが4人でジャラジャラと牌をかき回していると、こくりは楽しそうににっこりと微笑む。なお、こくりは麻雀のルールはよく分かっておらず、役を集めるのはテキトーな模様であった。”



フィーナ「カジノ船での一服。こういう遊びならお金を無駄に使っちゃうこともないし、純粋に楽しめてよさそうだね」

フィオ「情報収集を忘れるような人はだめだけどね」

フィーナ「随分豪快なSCの使い方だね、全部使っちゃうって逆に難しいような気もするけど」

フィオ「トランプルームと言っても当然トランプオンリーというわけじゃなく。人狼かぁ……なんかふつうにリアル人狼とかいそう」

フィーナ「おもいおもいに散ったなか、こくりさんは麻雀卓へ。牌動かしてるだけでなんとなく楽しそう」

フィオ「こういうのもお金を賭けないがゆえの楽しみ方だよね。こくりさんの場合はそれだけじゃない所もあるみたいだけど」

フィーナ「噂はいろいろあるねぇ、ちょっと超越的なやつも。フィオ〜アタッカーの要件満たしてる?」

フィオ「ガン積みこそ正義」

フィーナ「こくりさんはこの後のスタイルについて考えてるけど、産廃から不死鳥が如く蘇ることもあるから……!」

フィオ「レアケースを基準に考えてはいけない。で、こくりさんならではである麻雀の楽しみ方が」

“潜水服はジャラジャラと牌をかき混ぜ、山からテキトーに牌を集め、要所要所でカンとかリーチとかロンのカードを掲げていた。こくりは麻雀のルールの詳細を把握していたわけではなかったが、潜水服に麻雀用の役判定および役生成プログラムを組み込んで遊んでいたのだった。こくりは盤上の時勢とプログラムの動作を興味深げに眺めていた。麻雀役生成プログラムには、成功と失敗から役の生成プロセスを更新する学習機能があり、潜水服の打ち方は回を経るごとに徐々にではあるが上達していった。麻雀学習プログラムには最新のニューラルネットワーク学習プログラム(脳みその仕組みを模した)を利用していたのだ。なかなかうまくいったのかな、などと、こくりは潜水服の上達ぶりを眺めていた。

こくりは、というか、日本の神々はわりと異文化が好きなのだ。新しもの好きともいう。例えば、日本の神々は奈良時代に大陸から渡ってきた仏教に帰依してみたりと、神社とお寺が合わさった新宮寺を立ててもらったこともある(その後、明治の神仏分離令でお寺と神社が別れてしまったが相互の影響が消え去ったわけではない)。外来の文物も好きであるし、昨今は発展著しい科学や工学にも興味を示してきた。こくりも潜水服の操作に発展著しい情報科学の成果を取り入れたわけであった。また、加えて、こくりにとってテリメイン海域に集まる様々な世界の探索者の有様は、天上に仏法の主語のため三千世界の方方から集まった天部のごとしであり、その口から伝え聞く事物は西方極楽浄土の噂に似て心踊るものであったのだ。”



フィーナ「なんか良くわからないけどすごい」

フィオ「ゲームの中っていう状況に限定されるから案外難しくないのかな、普段から探索とかで色々やっているのに比べれば」

フィーナ「異文化好きか。神様って基本的に外からのものを拒絶する印象強いんだけど思い違いだったみたいだね」

フィオ「いろんな知識をもった人たちが集まっているのはとても素敵なことだと思う」

フィーナ「さて、遊び続けながら情報収集はきちんとやっているみたい。レッドバロンの情報も有用なものが集まってきているね」

フィオ「いくら厳しい環境でもそこを進んでいかなきゃいけないからね……」

“潜水服達はその後、えんえんとじゃらじゃら牌をかき混ぜたり、ポーカーでカードの中身を見ないでレイズしてはったりかましたり、ざわざわしたりぐんにゃりしたり、パーのカードを買い占めたり、墓地のカードを復活させて生贄に捧げて神のカードを召喚したり、新手に対して逆新手で返したり、背中を煤けさせたり、将棋の駒が光って見えたりと、思う存分ゲームをして遊んだ。情報蒐集も十分に行い、レッドバロンのキャンプ好適地の情報や海流の情報などを入手し終えたので、潜水服達は船内の低級船室にて一夜を明かすこととした。探索者たちが雑魚寝をする大部屋である。”



フィーナ「だからこそ休息の時間は十分に楽しまなくちゃね。なんか途中から明らかにおかしいゲームが混じってきてるけど!」

フィオ「新手に逆新手とか超アツいね」

フィーナ「大部屋へと向かう一行、潜水服が出遅れているのは地上の動きに慣れていないからだそうで」

フィオ「こくりさんは外に広がるレッドバロンをみて考える、異界の地。そこを解き明かしていくためにはデータが必要だと」

フィーナ「データを沢山集めることができれば、わからないことがわかるようになるかもしれないしね」

フィオ「……見る分には綺麗なところもあるし、温泉っていえば気持ちよさそうでもあるんだけどね、実際に潜るとなると」

フィーナ「でも、やるべき道がさだまっているのはいいことだよ、地道でも一歩ずつやっていくしかない」

“こくりがデータのことを考えていると、そこはかとなく、潜水服が嬉しそうにしているように感じられた。また、潜水服内の神域の空間にも僅かながら力を帯び始めていた。時空の歯車ががっちりと噛み合い、微かな鳴動が聞こえてくる。こくりは笑みを浮か呟く。それはよいな、と。データを集める前に武者震いとは、お前はやはりレジャー用ではなく、科学の徒、職能のための実用品であったのだな、と。元の持ち主も恐らく何かの職務に従事していたに違いなかろう、と。異界の有様を眺めやる眼を持つ者ならば、見ることができただろう。廊下を歩く僧形のこくりの群青色の眼は星のごとく燃え、神気をまたとった潜水服の歩調は徐々に滑らかさをましていく。神気は芽吹いた新芽を揺らす春風のごとしであった。”



フィオ「持ち主さんの話が出るのは初めてかな? あそこに打ち捨てられていた理由も気になるし。何処に言っちゃったのかとかどういう人だったのかとか、これから明かされるのかな」

フィーナ「そこまで大事なことではないような気がするけどね、今回みたいに思い出されるようなことはあるかもしれないけれど」


アイリさん Pno:1473


「うわ〜〜〜〜ん!!」

アイリーンが小口のギャンブルに手を出し始めて一日。
少女が持つにしては無駄に立派な財布の中には、殆ど資金が残されていなかった。
情けない悲鳴にも似た嘆きが周囲に響き渡る。

「なんっで勝てないのよこれ!イカサマやってんじゃないでしょーね!!」

続け様にムキー!と叫びながらなりふり構わず地団太を踏む。迷惑極まりない。
もしこれが本来乗るのを想定していたカジノ船の内部だったら…どのような対応をされていたのだろうか。
他の客達の苦笑を買いながらも勝負を続けて結果は惨敗。
終わってみれば5回に1回勝てたかどうかぐらいだ。
途中で退くという行為を彼女が知っていれば、ここまで傷口が開くこともなかったのだろう。
だいぶ寂しくなってしまった財布の中身を見て大きな溜息を吐く。”



フィオ「いざ資金繰りと挑んでみたギャンブルだけど……」

フィーナ「うーん厳しいねぇ」

フィオ「まぁ最終的にはお店側が勝つように金額の調整とかはしているだろうけれど、1勝4敗だとしたら勝率が悪すぎるよね」

フィーナ「まさか、イカサマ!?」

フィオ「それはない、勝率が低いところにかけてるとか。冷静な判断をできてないとか」

フィーナ「まぁとはいえこういうことも経験にできている様子」

フィオ「ガシャンガシャン」

フィーナ「とりあえず残った資金で次にすべきこと……」

“「うーーん……。
このお金じゃロクに買えるものなさそう……」

海底探索協会の方で広く売り出されているものがないわけではないが、
それでもそれなりの出費を覚悟する必要はある。
尤も……。

「……中身の分からないシェルボックスだっけ。それぐらい?」

そう。それだけは比較的安価で買い求めることが出来る。
ただし、何を引くかは完全に運。需要と供給による予測を立てることすら不可能だ。

「これも一つのギャンブルかしら?
便利なもの手に入るかもしれないし。
そうじゃなかったら……売るとか、しなきゃダメかしら」

そうやって引いた中身の売買が行われていることは薄っすらとは把握していた。
が、実際どの程度の値を付けるか。売れ筋商品なのか否か。
そういった情報や経験がアイリーンには全く存在していない。
そもそも、つい最近まで商品などというものが存在することすら把握していなかったのだから。
一端の商売人の真似事など、一朝一夕で出来るものではない。
しかし、それでも。

「やらないよりはマシよね。きっと」

新しいことに挑戦する冒険心。
アイリーンという少女の場合、それが尽きることはまずあり得なさそうだ。”



フィオ「あきらめない心、先へ進む心、それが一番大事だよね」

フィーナ「できない、難しいと立ち止まるより、とりあえずやってみるのはいいことだ。ただ、その商品について全く把握していないのは、流石にキルムさんに頼りすぎだったんじゃないかなぁ!?」


ファルトさん Pno:1488

ガーゴイルを退けたファルトさん達、ちょっと試したこともあったみたいで




アスト
「まぁ……なんだ、大した期待はしていなかったわけだが。バラバラになったガーゴイルとの意思疎通は不可能だったな。」
アスト
「そもそも動いていた時から定型文以外話さなかったところをみるに意思自体なさそうだったが。」
ファルト
「ザンネンだったのです……」



フィオ「いや、む……、無理だよ。うん」

フィーナ「どんな仕組みでできているのかにもよるだろうけれど、一般的な生物の常識を当てはめるような相手じゃないし、ワンチャンはあったかもしれない」

フィオ「だけど、ファルトさんはガーゴイルはオトモダちじゃないと思うとのことで」


アスト
「まぁあんな頭硬い奴らを最初に見たからな」
ファルト
「それもあるですけど……なんなのですあのひとたち、ぐねぐねうごいてずるいのです!」
ファルト
「ファルトいつもウゴくのクロウしてるですし、お父様なんてうごけないのです!」
アスト
「あ〜まぁ……そうか。そうだな、あれうらやましいな。よし、あいつらは敵だな。だがなんだ、石ではないし話さなかったが少し前に練習試合で動く銅像の人を見かけただろう。あれはいいのか?」
ファルト
「キンゾクがまがるのはあたりまえなのです。お父様なにをいっているのです?」



フィーナ「『よし』。……いいのか、本当に」

フィオ「ずるいからね、しかたないね」

フィーナ「成分的に同じなんだから、ってことかな」

フィオ「ファルトさんはすごい。まぁそれはさておきアトランドか」

フィーナ「島が浮かぶように、もしかしたら動きやすかったりもするのかも?」


レキ&ジョカさん Pno:1509


ジョカーレ
「謎の遺跡の調査…」
ジョカーレ
「しばらく、セルリアンには戻れないな。」
アレッキア
「ああ。」
アレッキア
「先生との連絡も…弟からの手紙が、読めなくなってしまうな。」



フィオ「先へと進むことで、できなくなってしまうこともあって」

フィーナ「手紙が読めないのは寂しいな」

フィオ「出してくれるほうも寂しいだろうね、早く戻ってきて、ちゃんと読んであげたいところ」


トリスさん Pno:1858


男の差し出した二枚の契約書。

精緻な文字が連なる様は、抜け道という抜け道を塞ぐ囲いのようだった。
一枚目、二枚目とめくれば、同じようで異なる文面。
最下段には、これ見よがしの金額と、一ヶ所だけ残された空白。
その、わずかな空白が、一つの可能性を想像させた。それは、通れるかもわからない、小さな小さな道だけれども。

筆を執る。書いてしまえば、後戻りはできない。
それでも。


空白を埋める。


その名を見つめて、男は、嗤った。”



フィーナ「前回記入していたのは協会の書類で、今回のはそのときに想起していたものかな」

フィオ「魔術がかかっているんだっけ? 多分お金に関係する書類なんだとおもうんだけど……」

フィーナ「こうするしかないのならこうするしかないよね、さて……」

フィオ「で、その裏で起きている別の出来事」


“あいつの情報に頼るのは不満も不安もある。が、他にツテはない。
仕方なしに、聞き覚えたその住居へと訪ねることとした。

(こんな辺鄙な土地にいるのか)

都市の外れ、古ぼけた住居が軒を連ねる区画。
都市が都市になるよりかつては、活発だった人通りは今は鳴りを潜め、ぽつぽつとまばらに人影がよぎるうらぶれた通りと化していた。
都市のど真ん中に住めるほどの金ならあるだろうに。あえて寂れた通りに身を潜めるのは何故なのか。大した興味はないが。

それと知らなければ気づけない、路地の一角。灰かぶった通りに埋没する寂れた住宅。
ノッカーを叩く。悪戯目的の小僧なら、とっくに飽きて飛び出している程度にはたっぷり間ををかけて、扉が開く。

「……客か?こんな時分にわざわざようこそ」

出迎えた人物とは初対面だが、感じる既視。

(似ているな)

中身は似ていないといい。

「客ならば用件を言うといい。入れるか入れないかはそれから判断する」

口ぶりは、似ていない。似てはいなくてもイライラさせるところは似ている。想起させる、連想は不愉快な出来事へ繋がる。
苛立ち交じりに、『用件』を突きつけた。”



フィーナ「誰かはわからないけれど、短期は損気だよ」

フィオ「色々事情がありそうだし、いきなり煽るのはどうなの」

フィーナ「イライラしながらだと上手くいくことも上手くいかないからね、スマイルスマイル」

フィオ「……トリスさんに頼まれた用件とかなのかな? 今はまだ想像しかできないけれど」

フィーナ「再び戻ってトリスさんの方に。教官との一戦は見事、見事……? 勝利と」

フィオ「『横槍』というのはさっきの案件のことなのかな、やっぱり」

フィーナ「え、詐欺?」

フィオ「お金を請求去れているのは間違いない、で条件というのがテリメインでの探索に当たるのかな?」

フィーナ「状況は芳しいとはいえないけれど、やる気はあるみたいで良かった……のかな?」

フィオ「動いた結果がどういう目を出すかはまだわからない。でもとりあえずは前に、前に」


posted by エルグ at 17:56| Comment(0) | 日記